
クルマ・ジャケコーナー第356回は「American Graffiti(アメリカン・グラフィティ)」(1973)です。
クルマ・ジャケコーナー350回記念アメコミ風イラスト・クルマジャケに続くオールディーズ・シリーズ第3弾!
あらためて「オールディーズ(Oldies)」を調べてみると・・・
「主に1950年代半ばから1960年代にヒットしたアメリカやイギリスなどのポピュラー音楽」
日本ではビートルズ(1962年デビュー)登場以前をオールディーズとすることが多いようです
で、本日ご紹介のレコは、米映画「American Graffiti」(1973)のサントラ盤
正確には「41 Original Hits From The Sound Track Of American Graffiti」
監督・脚本のジョージ・ルーカスが映画で使われてない曲も含め好きなオールディーズ41曲が収録されてます
プレスリーやロイ・オービソンらの曲は入ってませんが、ビル・ヘイリー&ザ・コメッツの『Rock Around the Clock』(1954)からザ・プラターズの『Only You (And You Alone)』(1955)までいい曲が山盛り(私が知らない曲もたくさん💦)
Youtube
The Platters - Only You, And You Alone (1955) 4K
LDを持ってたので観てみました(LD=レーザーディスク)
LD「American Graffiti(Extended Version)」(1992)
このLDはいくつかのシーンが追加された1978年再公開版
映画の舞台は1962年9月初めのカリフォルニア州モデスト
高校を卒業し、翌朝にはこの街を去り東部の大学へと旅立つ主人公・カート(リチャード・ドレイファス)たちの一晩を描いたいわゆる“ワンナイトもの”
ストーリーは、正直言ってイマイチ😅
でも、流れる音楽と登場するたくさんのヴィンテージカーを懐かしんだり、新鮮に感じたりする人にとっては大切な映画の一本でしょう
およそ300台のヴィンテージカーが一般の人々の協力で集められたそうです
雰囲気や大まかなストーリーがこの動画でわかります(ネタバレ注意)
↓
Youtube
American Graffiti (1973) - Music Video - Johnny B. Goode
出てくる女の子もイマイチ💦(私的好みによる)
↑ ジャケのイラストがこの娘かな
白いサンダーバードに謎の女(娼婦?)もねえ
Ford Thunderbird 1956
ダンス・パーティのシーンで演奏するのは「Flash Cadillac & The Continental Kids (フラッシュ・キャデラックとコンチネンタル・キッズ)」
『She's So Fine』はサントラに収録されてますが、演奏した『Louie Louie(ルイ・ルイ)』は未収録
↓ ダンス・シーンを中心とした動画で聴くことができます
Youtube
American Graffiti At The Hop,She's So Fine,Louie Louie by Flash Cadillac,Continental Kids (1973)
DJ役で本人・ウルフマン・ジャックが出演!(サントラにも登場)
私のLDは日本語字幕ですが、日本語吹き替えを桑田佳祐や小林克也がしてるそうです
ラストのパラダイス・ロードでのジョンとボブのレースシーンもちょっと拍子抜け・・・
ボブを演じたのは、無名時代のハリソン・フォード!(当時、俳優を一度辞めて大工をやってたそう)
ハリソン・フォードは1962年当時の髪型にするのを嫌がり、カウボーイ・ハットを被って演じたとか
クルマは黒の55年型シボレー150 Chevrolet 150 1955
低予算で制作されたため、他もほとんど当時無名の俳優ばかりですが・・・
主人公カートを演じたリチャード・ドレイファスは、
↑ エンドロール前のテロップでは未来は“作家として現在カナダ在住”
現実には「ジョーズ」(1975)でスター俳優に!
カートが乗る青のシトロエン2CV(1948 - 90)はあまり登場せず
クルマが無くベスパに乗るテリー(スティーブから借りたクルマでナンパ成功❣)を演じたチャールズ・マーティン・スミスも売れっ子俳優になったようです
スティーブを演じたロン・ハワードは、「バックドラフト」(1991)、「アポロ13」(1995)、「ビューティフル・マインド」(2001)、「ダ・ヴィンチ・コード」(2006)などの一流監督に!
スティーブのクルマは1958年式シボレー・インパラ
Chevrolet Impala 1958
スティーブのガールフレンド、ローリー(シンディ・ウィリアムズ)のクルマは1958年式エドセル・コルセア
EDSEL Corsair 4 Door 1958
エドセルはフォードにとって商業的に失敗したクルマのようです
ボクサー上がりで一番人気が出ると思われたジョンを演じたポール・ル・マットは、その後あまり人気が上がらなかったようです・・・😿
クルマは主役的な黄色の1932年型フォード・デュース・クーペ(のレプリカ?)
エンドロールで流れるビーチ・ボーイズの『オール・サマー・ロング』は、映画の舞台である1962年にはリリースされてません😅 が、サントラにも収録💦
Youtube
Final Scene & End Credits - American Graffiti (1973) - Ending (Blu-ray 1080p)
ということで、あらためて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「American Graffiti Sound Track」/V.A.(1973)
えっ、どこがクルマ・ジャケかって❓
ダブルジャケット(見開きジャケット、ゲートフォールドとも)で、表とつながったデザインはOKにしました❣(裏ジャケや内ジャケはNG 今のところね💦)
さてさて、ジャケのクルマは・・・
左は、ジョン(ポール・ル・マット)のクルマ、1932年型フォード・デュース・クーペ(のレプリカ?)
Ford Deuce Coupe 1932
ナンバーは、ジョージ・ルーカスのデビュー作「THX 1138」(1971)からの「THX-138」
右は初代シボレー・コルベット?
サイドの窪みはコレに近い? Chevrolet Corvette 1958 - 61(ツートンカラーはとりあえず1961年まで)
バンパー外し、ライン入れてSRもどき ?
ユーミンと稲垣潤一のクルマ・ジャケでシボレー・コルベットとしていますが(ユーミンのはちょっと怪しい💦)、稲潤のは一緒かも?!
クルマ・ジャケ「HEART & SOUL」/稲垣潤一
【登場車両】
Ford Deuce Coupe 1932
Chevrolet Corvette 1958 - 61
【自己採点】
クルマ度 6点(Ford Deuce Coupeの点数 まだホットロッドの魅力がわからず😿)
魅惑度 7点(美女(?)クルマ・イラスト・ダブル・ジャケ❣)
音楽度 7点(オールディーズの魅力もまだよく…ですが、いいなぁと思います)