
クルマ・ジャケコーナー第95回は、TOTOの「Fahrenheit」(1986)です。
TOTO(トト 1976 -)というバンド、ご存知でしょうか?
東洋陶器ではありません。(^-^;
『オズの魔法使い』の主人公ドロシーの愛犬トトにちなんでつけられたそう。
「Silk Degrees」/Boz Scaggs(1976)に参加した、LAの超腕利きスタジオミュージシャンを中心に結成されたバンドです。
↑ 大半の曲がボズとデヴィッド・ペイチの共作。
結成当時のメンバーは・・・
David Paich(デヴィッド・ペイチ1954 -) Key. Vo.
David Hungate(デヴィッド・ハンゲイト 1948 - ) B.
Jeff Porcaro(ジェフ・ポーカロ 1954 - 92) Ds.
Steve Porcaro(スティーヴ・ポーカロ1957 - )Key. Syn. Vo.
Steve Lukather (スティーヴ・ルカサー1957 - ) G. Vo.
Bobby Kimball(ボビー・キンボール1947 - )Vo.
1stアルバム「TOTO(宇宙の騎士)」(1978)
インストA1『Child's Anthem(子供の凱歌)』でスタート。
メロディアスなアメリカンハードプログレ?
シングルカットされたB4『Hold The Line』もヒット!デビュー1作目からバンドの魅力爆発です。とにかく新鮮でカッコよかった~!
2ndアルバム「Hydra(ハイドラ)」(1979)
『White Sister』、『All Us Boys』などを収録したハードロック系よりのアルバム。
3rdアルバム「Turn Back(ターン・バック)」(1981)
全米チャート41位とイマイチですが、私は結構好き。
4thアルバム『TOTO IV〜聖なる剣〜』(1982)
シングル『Africa(アフリカ)』が全米1位、『Rosanna(ロザーナ)』が全米2位、『I Won't Hold You Back(ホールド・ユー・バック)』が全米10位と大ヒットを記録し、グラミー賞で6部門を受賞!
日本でもオリコン洋楽アルバムチャートで5週連続1位ですよ!
5thアルバム「Isolation(アイソレーション)」(1984)
制作途中でヴォーカルがボビー・キンボールからFergie Frederiksen(ファーギー・フレデリクセン 1951 - 2014)に替わり、ベースもD.ハンゲイトからMike Porcaro(マイク・ポーカロ 1955 - 2015)に正式に交代。
こんな海賊盤2枚組LPをジャンク箱から掘りました。
「TOTO "ISOLATION "WORLD TOUR 85」(1985.2.26 日本武道館)
なんと、ジャケ裏にチケットが貼り付けてありました~。
さらに曲名や会場の訂正も(笑)
6thアルバム「Fahrenheit(ファーレンハイト)」(1986) 本日ご紹介のレコです。
S.ポーカロ(key:CS-80、DX-7など)がこの後、脱退。
7thアルバム「The Seventh One(ザ・セブンス・ワン〜第7の剣〜)」(1988)
脱退したS.ポーカロが全面参加??
友人から借りて聴いてみたら・・・なかなかいい!
8thアルバム「Kingdom of Desire(キングダム・オヴ・デザイア〜欲望の王国〜)」(1992)
08『the other side』、09『only you』など、往年のTOTOらしい曲もありますが、リードボーカルをとるルカサーのソロアルバムのよう・・・。
このアルバムの完成直後にリーダーのJ・ポーカロ(Ds)が死去(享年38歳)・・・(T_T)
追悼ツアーの代役を務めたサイモン・フィリップスがその後正式メンバーに。
9thアルバム「Tambu(タンブ)」(1995)
J・ポーカロがいないことや、ルカサーがリードボーカルということへの変な先入観を捨て、改めて聴き直すと、悪くないどころか・・・。
私が持ってるレコ、CDはここまで。(>_<)
10thアルバム「Mindfields(マインドフィールズ)」(1999)以降は安く買えたら聴こうかな・・・ (^-^;
2019年にはデビュー40周年を記念したワ-ルドツアーを行い、現在はS.ルカサー、J.ウィリアムズでワールドツアー(2022年 ?)などの活動を予定しているようです。
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは・・・
「Fahrenheit(ファーレンハイト)」/TOTO(1986)
リード・ヴォーカルがF.フレデリクセンからJoseph Williams(ジョセフ・ウィリアムズ 1960 - )へ。
J.ウィリアムズの父は「STAR WARS」などのサントラでも有名なJohn Williams(ジョン・ウィリアムス)です。
タイトル曲『FAHRENHEIT(ファーレンハイト)』は、ルカサーがリードヴォーカルをとり、マイケル・マクドナルドがバックコーラスでゲスト参加。
シングル2曲(『I’LL BE OVER YOU』、『WITHOUT YOUR LOVE』)もヴォーカルはルカサー、というんですから・・・
ゲストにDon Henley(ドン・ヘンリー)、Michael McDonald(マイケル・マクドナルド)、Miles Davis(マイルス・デイヴィス)などが参加し、洗練されたAOR的な感じもするアルバムです。
マイルス参加のいきさつは、スティーヴに曲を依頼するためポーカロ家を訪れた時、ジェフが思い切って依頼したんだそうです。(『音楽ライターが、書けなかった話』/神舘和典 より)
ちなみに「ファーレンハイト」とは、英米で使われている温度基準「華氏(かし)」のこと。
ファーレンハイト博士は、当時の屋外最低気温を0度、人間の体温を100度とする温度単位を考案。「華氏」では人間生活の温度が「0 °F」から「100 °F」の範囲となり分かりやすいんだそう。
「華氏から32を引き、その数値を1.8で割る」と摂氏に変換できるようです。
さてさて、ジャケのクルマは・・・
もしかして、前回に引き続き、初代フォード・サンダーバード(1955 - 57)!?
「スペアタイヤがトランク外側に付いているのは1956年モデル」、ということで前回ご紹介の次の年のT-Birdですね!
トランク容量が大きくなる代わりに、コーナリング性能が落ちた?ため、翌1957年にはスペアタイヤはトランク内へ。
ハードトップの丸い窓は「ポートホール」と呼ばれ、視認性向上のために無償オプションだったようです。
しかし、「American Graffiti」と「TOTO」がクルマでつながるとは・・・???
【登場車両】
Ford Thunderbird フォード・サンダーバード 初代 (1955 - 57) 1956 ?
【自己採点】
クルマ度 7点(スペア・タイヤの場所がね~)
魅惑度 7点(「100 °F」超えの暑さ? でもどこかクール・・な感じ。)
音楽度 7点(TOTO、やっぱりいいネ~!)