
クルマ・ジャケコーナー第105回は、Al Caiola And His Orchestraの「PORSCHE」(1966 ?)です。
Al Caiola(アル・カイオラ 1920 - 2016)、ご存知でしょうか?
ジャズ、カントリー、ロック、ポップなど、さまざまなジャンルで活躍したアメリカのギタリスト、作曲家、アレンジャー。
「荒野の七人」や「ボナンザ」のヒットがあり、またギタリストとしてエルヴィス・プレスリーやフランク・シナトラらの大物で数多くの伴奏を担当したようです。
いや、私は全く知らなかったし、他にレコも持ってないので、前置きは以上で終わりです。
これまでで最短? (;^_^A)
ということで、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「PORSCHE」/Al Caiola And His Orchestra
発売年がはっきりしないのですが、この「世界の自動車シリーズ」のVOL.1が1966年のようなのでほぼ同じと思います。つまりスーパーカーブームとは関係ありませんね。コロムビアですが(笑)
世界の自動車シリーズ VOL.1
「Alfa Romeo(アルファ・ロメオ)」/Ferrante & Teicher(フェランテとタイシャー)(1966)
VOL.1は「走行実況音入り」で、VOL.2は走行音は無し・・・
どういうシリーズなの?
見開きジャケを開くと、主要諸元
そして、「オーナーの言葉」としてポルシェ・クラブ 浮谷垙次郎のコメントが載っています。
『(前略)初代フェルジナント・ポルシェ博士から、フェリー現社長、3代目のスタイリストの孫に至って磨き上げられたのが〝900シリーズ″。(中略)・・・そんな感じが911だ。その後間もなく発売されたのがマイカー912である。911の衣装をそっくりいただきの356SCエンジン付と云う次第で、早い話が900シリーズの普及版である。』
とあり、さらにこう続きます。
『この912を入手したのは去年の真夏のことだった。当時トヨタ・レーシング・チームでめきめき腕を上げていた一人息子の東次郎に早く乗せて、もったいぶってみせたかったのだが彼はちょうどレース前で忙しく顔を合わせる暇もなかった。だが鈴鹿に立つ前に街ですれ違った。その時の私はほやほやの912で彼は船橋サーキットで赤いロータス・エラン。ほんの一瞬だったが目で了解はできた筈だ。そして彼は鈴鹿に立った。だからこの912にはさわってもいない。そして東次郎は白いホンダ・クーペで永遠のプラクティスに旅立ってしまった。・・さようなら とも云わないで・・・』
伝説の天才レーサー、浮谷東次郎(1942 - 65)の父のコメント、しかも前年に一人息子を失ったあとの・・・。
浮谷東次郎は、鈴鹿サーキットで練習中、コース上に人間を避け、照明灯に衝突して亡くなりました。享年23歳・・・
で、このレコ、何が「ポルシェ」なのかというと・・・
続く、山根勉という方のコメントにこうあります。
『(前略)いかゞです・・ポルシェに乗ってアル・カイオラの演奏を楽しみませんか? これは最高ですよ!(中略)まことに胸をすくようなピックの冴えを味わせてくれる彼のギターはきれの良いポルシェに通うところがあるような気がします。アルのギターは冴えばかりでなく爆発的な興奮も巻き起こしてくれますが、これもポルシェのリャー・エンジン、ボア80mmストローク66mmの超オーヴァー・スクェアが爆発的にスピードを上げる時に似ています。さあそれでは御一緒にポルシェ911Sを馳って快適なドライブと参りましょう。』
なぜか、911Sとなってますが、ポルシェでのドライブのBGMレコなんですね!
例えばA3『イエスタデイ』は「海辺に車を寄せてちょっと一息入れる」時のBGM。
いわゆるイージーリスニングなんですが、これがポルシェに合うんでしょうか・・・?
【登場車両】
PORSCHE 912 (1965 - 69) 66 or 67 ?
【自己採点】
クルマ度 8点(このスタイルは不滅ですね!)
魅惑度 6点(浮谷垙次郎のコメントに涙・・・)
音楽度 4点(う~ん、ポルシェに合うのか?試してみるしかないな・・・)
Posted at 2022/04/02 08:30:56 | |
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