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2022年09月19日 イイね!

クルマ・ジャケ「Hard Times」/Boz Scaggs

クルマ・ジャケ「Hard Times」/Boz Scaggsクルマ・ジャケコーナー第125回は、Boz Scaggsの「Hard Times(ハード・タイムス)」(1977)です。

Boz Scaggs(ボズ・スキャッグス 1944 - )、ご存知でしょうか?


高校時代にSteve Miller(スティーヴ・ミラー 1943 - )にギターを習い、共にウィスコンシン大学でバンドを組んだとか。

後にボズは「Steve Miller Band(スティーヴ・ミラー・バンド)」に参加(1967 - 68)。

「Steve Miller Band Greatest Hits 1974-1978」/Steve Miller Band(1978)


↑ 全米1位『Joker』(1974)、全米2位『Fly Like an Eagle(フライ・ライク・アン・イーグル)』(1976)などを含むベストアルバム。

ボズが在籍していた1st「未来の子供達」(1968)、2nd「セイラー」からの選曲はありませんが、インナーの写真には写ってますね(左から2番目)。


それ以前にボズはソロアルバム「Boz」(1965)などを出してるようですが、それらも未聴。

この頃のアルバムで持ってるのは、

3rdアルバム「Moments」/Boz Scaggs(1970)


CBS移籍第一弾。それまでのカントリー色の濃いサウンドから、ポップで洗練されたものに。日本では「Silk Degrees」で売れた後に発売されたようです。
Ben Sidran(Key,Vib)、Rita Coolidge(Vo)などの名がクレジットされてます。


6thアルバム「Slow Dancer」/Boz Scaggs(1974)


↑ レコ帯には「メロウな香りに酔いしれて、今宵踊ろうスロー・ダンサー。」(笑)
 『新らたなデザインで発表』とありますが、↓ コチラがオリジナル?


水着ジャケの方がイイなあ。
「シスコの顔役」というタイトルで発売されていた時期もあったようです。

B4『I Got Your Number』が小ヒットしたようですが、タイトル曲A2『Slow Dancer』がいいですね。Bozの代表曲の一つでしょう。David T. Walkerのギターの音色もロマンティック。
Ed Greene(D)、Joe Sample(Key)、Jay Graydon(G)!などの名がクレジットされてます。


そして、ボズが脚光を浴びるようになった・・・

7thアルバム「Silk Degrees(シルク・ディグリーズ)」(1976)


Moshe Brakha(モシャ・ブラカ)によるジャケもまさにメローなAOR!
ライナーノーツのこのモノクロ写真はいつ?というくらいカラー写真の方向へ変身してます。

シングルとなったB2『I'ts Over(すべては終り)』、A1『What Can I Say(何ていえばいいんだろう)』、B1『Lowdown』(全米3位)、B4『Lido Shuffle』は全てヒットし、アルバムも全米2位、500万枚以上のセールス!
『Lowdown』はグラミー賞ベストR&Bシングルを獲得します!

他にもA2『Georgia』、A5『Harbor Lights(港の灯)』、B5『We're All Alone(二人だけ)』と名曲ばかり。

5曲をBozと共作しているDavid Paich(デヴィッド・ペイチ)の存在が大きいですね~(1曲はPaichの単独作)。

D.ペイチはSteely Dan(スティーリー・ダン)の「Katy Lied」でもプレイしていたキーボード奏者。

「Katy Lied」/Steely Dan(1975)




裏ジャケの左中がJ.Porcaro。ペイチは名前だけ・・・
このD.ペイチが後に、Jeff Porcaro(D)、David Hungete(B)らと「TOTO」を結成することは有名な話ですね。

「TOTO」/TOTO(1978 1st)


話はさらに逸れますが、A3『Jump Street』でスライド・ギターを弾いてるのは、弾き方も顔もデュアン・オールマンそっくりというLes Dudek(レス・デューデック)というお方。

Bozがプロデュースした、
「Les Dudek」/Les Dudek(1976 1st)


話を戻して・・・

8thアルバム「Down Two Then Left(ダウン・トゥー・ゼン・レフト)」/Boz Scaggs(1977)


本日ご紹介の『ハード・タイム』はこのアルバムからの先行シングルで、日本での最初のヒットとなった曲。B1『Hollywood(ハリウッド)』もヒット。

ドラムは前作同様J.Porcaro。他に、Michael Omartian(Key)、Jay Graydon(G)、Ray Parker,Jr.(G)、Scott Edwards(B)らが参加。
A3『A clue』、B3『Gimme The Goods』でのギターソロはSteve Lukather(スティーヴ・ルカサー)。


9thアルバム「Middle Man(ミドル・マン)」/Boz Scaggs(1980)




プロデューサーを前2作のJoe Wissert(ジョー・ウイザード)からBill Schnee(ビル・シュニー)に替え、TOTOのD.Hungate(B)、S.Lukather(G)、J.Porcaro(D)、そしてRay Parker,Jr.(G)、David Foster(Key)らとともに作り上げたアルバム。

特に、すべてのキーボードを担当し、アレンジ面でも中心となったと思われるDavid Foster(デヴィッド・フォスター)の存在が、このアルバムをハードだけでなくメロウなものにしたと感じます。
そして、前作にも参加したルカサー(G)の弾きっぷりも◎!

A4『You Can Have Me Anytime(トワイライト・ハイウェイ)』のギターソロはカルロス・サンタナ。初代クレスタのCMソング。





ベストアルバム「Hits!(ヒッツ)」/Boz Scaggs(1980)


A3『ミス・サン』が全米チャート最高14位のヒット。
D. ペイチの曲ですが、J.ポーカロと自分たちのバンド(後のTOTO)を作ろうということで意気投合し、3〜4曲のデモを制作したうちの1曲だそう。


ジョン・トラボルタ主演映画「アーバン・カウボーイ」のサントラにも曲を提供。

「URBAN COWBOY Original Motion Picture Soundtrack」/various(1980)


このサントラは単なる寄せ集めでなく、18曲中16曲が新曲または新録音のアルバム。

ボズの『Look What You've Done To Me(燃えつきて)』もオリジナルアルバム未収録(ベストアルバム「Hits」収録。D.フォスターとの共作曲)。

リンダ・ロンシュタットとJ.D.サウザーのデュエット曲『Hearts Against The Wind(風の恋人たち)』も聴きものです。


ボズの曲が入ったサントラと言えば・・・

「FM ・The Original Moovie Soundtrack」/various(1978)


↑ 『LIDO SHUFFLE(リド・シャッフル)』が収められてますが、コチラはアルバム「Silk Degrees」(1976)に入ってます。

このサントラの目玉は何と言ってもSteely Dan(スティーリー・ダン)の『FM (No Static At All)』(1978)! この1曲目当てで\3,600出した人もいたハズ。

映画にはLinda Ronstadtのライブシーンがあり、映画の見所はそこ?!(未試聴です)



「Two of a Kind(セカンド・チャンス)」/various(1983)


クルマ・ジャケ「You're the One That I Want(愛のデュエット)」/Olivia Newton-John
でご紹介した、オリビアとトラボルタとの映画「Two of a Kind(セカンド・チャンス)」のサントラ。

B2『The Perfect One』はボズとD.Fosterの共作曲で、D.Foster、D.Paich、J.Porcaro共同プロデュースによるバラード。新しめの2枚組ベストCDにも入ってないレアな名曲です。


日本公演を結構行っているようですが、友人が「科学万博つくば'85」(現在のつくば市)で見たと話してました。見たかったなあ~
科学万博のオープニングイベント(?)に出て、ついでに(?)武道館などでライブをしたようですね。ツアー名は「EXPO'85 Live」?

ブートレグCD「Boz Scaggs EXPO 1985」


YouTubeでも聴けます。
「Boz Scaggs LIVE at the Budokan, Tokyo, Japan; March 15 1985. Full Concert.」


「Middle Man」以降、レコは無し。持ってるCDは・・・

10thアルバム『Other Road(アザー・ロード)」/Boz Scaggs(1988)


前作「Middle Man」から8年ぶりのアルバム。バイク・ジャケ。
『Heart of Mine』が大ヒット!日本でもオリコン洋楽チャートで1位。

『Heart of Mine』はBobby Caldwell(ボビー・コールドウェル 1951 - )の曲で、自身がこのアルバムでセルフカバーしてます。

「Heart of Mine」/Bobby Caldwell(1988 ?)


↑ いやあ、コチラも絶品AOR!


11thアルバム「Some Change(サム・チェンジ)」/Boz Scaggs(1994)



13thアルバム「Come On Home(カム・オン・ホーム)」/Boz Scaggs(1997)

見つかりませんでした~ (;´Д`)


14thアルバム「Dig(ディグ)」/Boz Scaggs(2001)



「Come On Home」も「Dig」もクルマ・ジャケ!


「But Beautiful(バット・ビューティフル)」(2003)以降はジャズ・スタンダードに傾倒。

17thアルバム「Speak Low(スピーク・ロウ)」/Boz Scaggs(2008)



その後は「Memphis(メンフィス)」(2013)、「A Fool to Care(ア・フール・トゥ・ケア)」(2015)、「Out of the Blues(アウト・オブ・ザ・ブルース)」(2018)とブルースやソウルへの原点回帰ともいえるアルバムを発表しています。


持ってませんが、友人から借りて聴いたアルバムは・・・

「The New York Rock and Soul Revue-Live At The Beacon」/various(1991)


Donald FagenやMichael McDonaldらとのライブ・アルバム。


「Fade Into Light」/Boz Scaggs(1996)


『代表曲「We're All Alone」のアコースティック新録音を収録する日本独自盤』というふれこみで発売され、その後、海外でも違う選曲で出されたアルバムのようです。


「Boz Scaggs Greatest Hits Live」/Boz Scaggs(2004)


DVDもあるようですが、そちらは未試聴です。



ボズのキャリアは、S.ミラーと組んでのロックンロール、ソロ初期のカントリー&ブルース、そして、ポップ&ジャズ、スウィート・ソウル、そしてリズム&ブルース・・・と移り変わっていますが、ボズ自身はこんな風に語っているようです。

「どのレコードにも僕が抱く抱く音楽への興味の一面が入っている。バラードもあれば、ロックもあり、ラテンやプログレ、ジャズの要素も入ってるんだ。・・・僕は自分の声を感情を乗せて走る車をいつも探しているようなものだ。その乗り物が歌なのさ。」
(BOZ SCAGGS MY TIME:A BOZ SCAGGS ANTHOLOGY 1969~1997 解説書より略抜粋)

ボズ、クルマ好きだったんですネ!


さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、

『Hard Times』/Boz Scaggs(1977)


アルバム「Down Two Then Left」の先行シングル(日本での2ndシングル?)。

出だしのRay Parker, Jr.(レイ・パーカー・Jr. 1954 - )の硬質なギターの音色に惹かれ、ボズの歌声に痺れ・・

J.グレイドンがスライドギターを弾き、終盤のギターソロはボズらしいのですが、いやあ、渋くてかっこいい。

♪ I am down in the sea of confusion(僕は混乱の海に溺れ)
……
  No way to resucue me(僕を救うすべはない)

訳詞は適当です。わずかでも聴き取れる単語があるとうれしくなりますね(;^_^A)
よくわかりませんが、「君に溺れてもうどうにもならない~」っていう感じかな??


ジャケはキスマークだらけのクルマに乗ってニヤけるボズ。

で、そのクルマは・・・

「GM ポンティアック・グランプリ」


Pontiac(ポンティアック)はゼネラルモーターズ(GM)に1926年~2010年まであったブランド。グランプリその中で高級なクーペ。

ジャケのポンティアックは4代目 (1973 – 77)と思います。




思った以上に迫力のあるお顔でした。 さすがアメ車!


【登場車両】
GM PONTIAC Grand Prix  1972 - 77 ?



【自己採点】
クルマ度   5点(ボズなら似合いますね・・・)
魅惑度    7点(ボズなら許せますね・・・)
音楽度    9点(AORの名曲!)

長文駄文ブログ、お付き合いいただきありがとうございました。m(__)m
Posted at 2022/09/19 20:43:34 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ・ジャケ | 音楽/映画/テレビ

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