
クルマ・ジャケコーナー第129回は、ヒカシューの「白いハイウェイ」(1980)です。
ヒカシュー(HIKASU、HIKASHU 1977 - )、ご存知でしょうか?
巻上公一が主宰する劇団ユリシーズのメンバーが母体となって結成され、シングル『20世紀の終りに』(1979)でレコードデビュー(近田春夫プロデュース)。
米澤玩具のゲーム機「サイコム」のCMソングに使用されたそうですが・・・「サイコム」、まったく知りません。
1stアルバム「ヒカシュー」(1980)
ジャケは一発撮りの俯瞰写真だそうですが、寝転がって撮ったのかな?
メンバーが着ているのは1964年東京オリンピック日本選手団の開会式・閉会式用ユニホーム(デレゲーションユニホーム)。松坂屋上野店が受注したんだとか・・・。
このアルバムでのメンバーは、
・巻上公一(まきがみこういち 1956 - ):ボーカル(A4以外)、ベース
・海琳正道(みたままさみち 現:三田超人 みたフリーマン 1955 - ):ギター
・井上誠(いのうえまこと 1956 - ):シンセサイザー、メロトロン
・山下康(やましたやすし 1962 - ):シンセサイザー、リズムマシン
・戸辺哲(とべさとし 1958 - ):サックス、ギター、ボーカル(A4)
下の写真では、たぶん・・・
左から、海琳、山下、巻上、井上、戸辺
シングル12作、アルバム17作(2021年時点)、そのほか、サントラ、ライブ盤などリリースしているようですが、1stアルバムと2ndシングル以外は未聴です。m(__)m
P-MODEL、プラスチックスとともに「テクノ御三家」と呼ばれたそうですが、初期以降は、前衛音楽、フリージャズと変化していってるようです。
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「白いハイウェイ」/ヒカシュー(1980 2ndシングル)
作詞:巻上公一、作曲:巻上公一・海琳正道
♪ 未来を乗せて ぼくのスピード 生命を感じる 地上のレース
ただそれだけが 果てしなく続く 口笛吹けば 地平が動く
これが最後の陽気な悲劇
パノラマ パノラマ パノラマ パノラマ パノラマ パノラマ
イントロは、映画「続・夕陽のガンマン(The Good, the Bad and the Ugly)」(監督:セルジオ・レオーネ、主演:クリント・イーストウッド)のテーマ曲(作曲:エンニオ・モリコーネ)のフレーズを引用してるということですが、メンバーの山下が、影響を受けたミュージシャンにエンニオ・モリコーネの名を挙げてますね。
youtubeで確認すると・・・ なるほど~確かに。
私的にはその「続・夕陽のガンマン」のテーマ曲のギターがデヴィッド・ギルモアのように聞こえてしまい・・・
1stアルバムのA6『プヨプヨ』ではどこかで聞いたような笑い声が・・・ピンク・フロイドの影響も受けてる!?
巻上の歌い方なんかはカーズの影響かなとも・・・パノラマ パノラマ パノラマって歌ってるし・・・
「PANORAMA」/The Cars(1980 3rd)
あ、でも「ヒカシュー」が1980年2月5日、「PANORAMA」が1980年8月15日リリースだから違うか・・・。 カーズがヒカシューの影響を受けた?!
カーズにご興味がある方はコチラもぜひどうぞ~記念すべき第1回です。
クルマ・ジャケ「CANDY-O(キャンディ・オーに捧ぐ)」/The Cars
この「白いハイウェイ」はクラリオンのCMソングに使用され、その時のモデルは第6代クラリオンガールの烏丸せつこ。
さてさて、ジャケのクルマは・・・
いやあ、小さく不鮮明でよくわかりません。
勝手に低予算で作ったレコと推測し、国産車から似ているようなクルマを探すと・・・
トヨタ・セリカ 2代目(A40/50型) 1977 ‐81 ?
日産・オースター 初代(A10型系)マルチクーペ 1977 - 82 ?
クラリオンのCMソングということで、「クラリオン」の沿革を調べてみると・・・
1948年 - 日本初のカーラジオを開発、発売。
1951年 - 日本初 クラリオン(当時は帝国電波?)初の純正ラジオ 日野ルノー「ル・パリジャン」発売。2月、日本初のカーラジオを発売。
1959年 - カーラジオが日産自動車より純正部品指定を受ける。
1963年 - 日本初のカーステレオを開発、翌年8月販売を開始。
1968年 - 日本初のカセットカーステレオを発売。
1992年 - 日本初の音声誘導式ナビゲーションシステム「NAC-200」発売。
1995年 - 市販初 2DIN CD/カセット一体機「ADX8155」発売。
2003年 - 世界初、後方確認用俯瞰カメラシステム(真上から見た映像を表示)を日産自動車向けに納入。
2005年 - 業界初、国内向けにiPod対応AV一体型HDDナビゲーションを発売。
う~ん、日本のカーオーディオを発展させてくれた会社だったんですね。
さらに重要な沿革が・・・
1975年 - クラリオンガールをスタートさせる。アグネス・ラムが初代グランプリ。
ラムちゃんの愛車はカルマン・ギア?!
アグネス・ラムは、
クルマ・ジャケ「SPRINTER LIFTBACK -Travelling On A Sundeck」/タケカワユキヒデでも登場してます(^-^;)
クラリオンガール、2006年(31回)まで続いてたんですね。
第14回(1988年)クラリオンガールは蓮舫氏?!
そんなことより、さらに重要な沿革は・・・
2007年 - トヨタ車にカーオーディオを初めて納入(ダイハツ受託生産車)。
・・・ということは、“ジャケのクルマはトヨタ車ではない” ?
ということは、日産オースター! ・・・かな?
そういうことにしましょう! (;^_^A
日産オースターは、バイオレット/スタンザの姉妹車として1977に登場。
ファミリー向けのバイオレット、小型高級車のスタンザ、スポーティなオースターと位置づけされてました。
当初は「バイオレット・オースター」。翌1978年からは「ニッサン・オースター」。
オースター(Auster)とは南風の神を意味する英語なんだとか。
しかし、日本でドアミラー車が解禁されたのは1983年。
ですからジャケのクルマは個人でドレスアップしたもの?
私の最初の愛車は「トヨタ・カリーナCOUPE 1500ST」で、今でもその時のカタログを大切にとってあります。久しぶりに取り出したら・・・
カタログを修正し、ドアミラー&ツートーンカラー仕様にしてました!(笑)
実際にカーショップで専用ドアミラーを買って付けました。
そのショップではエアコンも付け・・・ そんな時代でした...( ¨)
【登場車両】
日産・オースター 初代(A10型系)マルチクーペ 1800GT-E 1979 ?
【自己採点】
クルマ度 7点(セリカ? オースター? どっちも違うかも~(;^_^A))
魅惑度 5点(ハイウェイじゃないよ~。ココを走ってみたいね!)
音楽度 5点(聴き込めば癖になる音楽)
長文駄文ブログ、お付き合いいただきありがとうございました。
このクルマかも、という情報をお待ちしております。 m(__)m