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2023年10月09日 イイね!

クルマ・ジャケ「さすらいの唄」/水原弘

クルマ・ジャケ「さすらいの唄」/水原弘クルマ・ジャケコーナー第184回は、水原弘の「さすらいの唄」(1960)です。


水原弘(みずはらひろし 1935 - 78)、ご存知でしょうか?


「おミズ」の愛称で一世を風靡した歌手・俳優です。




高2の時、文化放送主催の『素人ジャズ喉自慢』に優勝。ジャズ喫茶でスカウトされ芸能界へ。

「ダニー飯田とパラダイス・キング」の初代ボーカル(1957 - 58)。
水原の後のボーカルは坂本九!

「水原弘とブルーソックス」を結成(1958)。メンバーには森山加代子、ジェリー藤尾、ペドロ梅村がいました。



『黒い花びら』(1959)でソロデビュー。


↓ 2ndシングルのB面『黄昏のビギン』とのカップリング盤。


作詞:永六輔、作曲:中村八大の「六・八」コンビ第1号作品。映画「青春を賭けろ」(1959)の挿入歌。
第1回日本レコード大賞(1959)を受賞! 新人歌手がレコード大賞を受賞したのは現在でも水原弘だけのようです。
紅白歌合戦にも出場!(計10回)

『黒い花びら』は映画化(1960)され、水原弘が主演を務めました。



『黒い落葉』(1959)、『黒い貝殻』(1960)など黒シリーズをリリースしましたがどれもヒットせず次第に低迷・・・。
やがて水原は夜の街で豪遊し、酒やギャンブルで多額の借金を抱えるようになってしまいます。

そして1965年、暴力団との花札賭博に関与したことから事実上の芸能界追放。仕事を干され、生活はどん底に。


当時マネージャー長良じゅんの奔走など周囲のバックアップがあり、

『君こそわが命』(1967 42ndシングル)をリリース。
↓ 44thシングル『愛の渚』(1967)とのカップリング盤


レコード大賞「歌唱賞」を受賞。奇跡のカムバックを果たします!


『愛の渚』(1967 44thシングル 作詞曲:浜口庫之助、編曲:小野崎孝輔)



1970年にはアース製薬のTVCMに由美かおるとともに出演。ホーロー看板が全国に貼られました。


あ~、由美かおるのは欲しいな~


4代目クラウン(1971 - 74)のCM曲も歌いました。
Youtube 水原弘 四代目クラウンCM曲

♪「男盛りだ~~お~お~クラウン」ってなかなかすごい歌詞です!

“クジラ”クラウンはコチラで登場してます。
クルマ・ジャケ「街はずれの酒場で・北の盛り場」/湯原昌幸


しかし、『君こそわが命』の後、ヒット曲に恵まれずにまた低迷・・・
そして、借金をして放蕩三昧という生活に舞い戻ってしまいます。

借金返済のため休む暇なくクラブ、キャバレーの地方営業などをし、アルコール依存症、やがて体を壊し、肝硬変により僅か42歳(1972)で生涯を閉じました。

歌唱力、演技力とも評価が高かったのに、残念です。


みんカラ 紀世彦さんの「今日は何の日?」を参考にさせていただきました。


さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、

「さすらいの唄」/水原弘(1960)


ジャケには「東芝レコード」「東京芝浦電気株式会社」、ジャケ裏には「\300」の表記。

作詞:呉正恭、作曲:二宮久男、編曲:岩井直溥による6thシングル。
B面『恋のカクテル』(作詞:永六輔、作編曲:中村八大)は映画「黒い花びら」の主題歌。

ふつう映画の主題歌がA面になると思うのですが、何か思惑があったのでしょうか?

『さすらいの唄』の歌詞は・・・

♪ 赤いネオンに身を沈め
  さすらいの さすらいの その日暮らし
  歌っては飲み 飲んでは歌う
  あゝ どうにもならない
  誰に 誰に 訴えよう たゞ一人

↑ まるで自分自身のこと?!
しかし、歌とジャケと全くつながりません・・・


さてさて、ジャケのクルマは・・・



オープンカーで、平面的なフロントガラスのフレーム上部に幌を留めるためと思われる“ポッチ”が見えます。三角窓はありません。ステアリングの模様も特徴的です。

これがなかなか見つかりませんでしたが・・・

アルバム「黒い花びら」の画像を発見!


シングルと同一のクルマと思われます。
丸目にボンネット中央のライン、「ポルシェ356スピードスター」?と思いましたが、ポルシェのフロントウインドウは曲面で“ポッチ”はありません。

このフロントウインドウの“ポッチ”を頼りにネット徘徊すると、ダットサンにたどり着きました。

「ダットサン・スポーツ・DC-3」(1952 - 54)


↑ ダットサン・フェアレディの源流となるロードスター。生産台数50台。 


「ダットサン・スポーツ1000」(S211型 1959 - 60 ?)


↑ FRP製ボディーの4座オープン。右ハンドル仕様のままそのほとんどが北米でテスト販売された実験的スポーツカー。


「ダットサン・フェアレデー1200」(1960)


↑ 「ダットサン・スポーツ」は“フェアレディ”を名乗る輸出専用モデルへ。左ハンドルのみで約500台生産。
当時の日産の社長がブロードウェーで観たミュージカル「マイ・フェア・レディ」に感銘を受け車名にしたそうです。

「マイ・フェア・レディ サウンド・トラックより 踊り明かそう」/オードリー・ヘップバーン(1964)



さて、ジャケのクルマは・・・
「ダットサン・スポーツ・DC-3」は全く違います。
「フェアレデー1200」も左ハンドルのみの生産ですから違う・・・となれば「ダットサン・スポーツ1000」?!

「ダットサン・スポーツ1000」は、1960年にはツートーンカラー仕様となったようです。


総生産台数はわずか20台!ジャケのクルマが「ダットサン・スポーツ1000」だとするとかなり貴重なレコです!

当時の(?)『月刊 自家用車』


↑ 表紙は「ダットサン・スポーツ1000」?
“特集 女性ドライバー 科学的知識から下着まで”がとても気になります(;^_^A)


【登場車両】
ダットサン・スポーツ1000(S211型?) 1959 - 60?







【自己採点】
クルマ度   8点(20台のうちの1台?! フェアレディの源流!)
魅惑度    7点(モノクロ写真にブルーのレタリングがお洒落~)
音楽度    6点(低音の魅力? バシャバシャドラムがいいネ!)
Posted at 2023/10/09 12:43:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ・ジャケ | 音楽/映画/テレビ

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