
クルマ・ジャケコーナー第232回は、Engelbert Humperdinckの「サンタ・リヤ(Santa Lija)」です。
Engelbert Humperdinck(エンゲルベルト・フンパーディンク 1936 - )、ご存知でしょうか?
本名はアーノルド・ジョージ・ドーシー。
19世紀のドイツの作曲家「エンゲルベルト・フンパーディンク」をそのまま芸名にしたそうです。
1936年、英軍将校の父が駐屯していたインド・マドラスで生を受け、9歳の時、イギリスに帰国。
17歳で歌い始め、1958年、22歳の時、デッカ・レコードと契約。レコードをリリースするも順調にはいかなかったようです。
そこに手を差し伸べたのが、昔、ボーカルトリオを組んでたゴードン・ミルズ。
ゴードンはトム・ジョーンズを大スターに導いたプロデューサーになってたんです!
『ステイ』で再デビュー、甘いマスクで女性を中心に人気を集めます。トム・ジョーンズと同じ手法?
『Release Me(リリース・ミー)』(1967)が6週連続全英1位(50位以内に56週連続チャートイン)、米ビルボード4位の大ヒット!
ビートルズは『プリーズ・プリーズ・ミー』(1963)以来、チャート1位を続けていましたが、この『リリース・ミー』が『ペニー・レイン/ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』(1967 両A面)の1位を阻みました!😯
映画「パピヨン」(1973)の主題歌も歌ってます。
『パピヨンのテーマ(Free As The Wind)』(1974)
Youtube
Engelbert Humperdinck - Free as the Wind (with Lyrics)
主演のスティーブ・マックイーンは、
クルマ・ジャケ「栄光のル・マン(LE MANS)」/ミッシェル・ルグラン に登場しました。
“キング・オブ・ロマンス”と呼ばれ、『ラスト・ワルツ』、『太陽は燃えている』、『太陽のあたる場所』など数多くのヒットを飛ばしました。
『太陽のあたる場所(A Place In The Sun)』(1976)

↑ スティービー・ワンダーのカバー
日本でも人気があったと思われ、1975年には2日間の日本武道館公演を行ってます。
図書館でCDを借りてみました。
「Let There Be Love」/Engelbert Humperdinck(2005)
ボズ・スキャッグスの『We're All Alone』は本人歌唱?と思うほど声質が似てるように感じました。発音はコチラの方がはっきりしてます💦
オーリアンズの『Dance With Me』は本家の爽やかさを抑えたアレンジでしっとりと。
このアルバムをリリースし、東京国際フォーラムで11年ぶりの来日公演を行っています。
CDのライナーノーツに“デッカによると、ゴールドディスク64枚、プラチナ・アルバム24枚?”“世界中のファン・クラブの会員数は800万人?”とあり、真偽はともかく、相当なシンガーであることに間違いなさそうです。
実はエンゲルベルト・フンパーディンクのCD、だいぶ以前に1枚買ってます。
「Don't You Love Me Anymore?」/Engelbert Humperdinck(1981)
21st(?)アルバム。邦題は「この熱き胸の中に」
なぜに私が“キング・オブ・ロマンス”のポピュラーCDを定価で(笑)買ったのか?!
ジェイ・グレイドンが全曲でギターを弾き(4曲をアレンジ)、デヴィッド・フォスター(Key)、ジェフ・ポーカロ(Ds)、リチャード・ペイジ(Cho)らも参加、プロデューサーはあのニック・デカロというAOR盤だから。
オープニングのタイトル曲からその魅力を味わうことができます(シングルカットされ、Adult Contemporaryで41位、残念ながらアルバムは全米203位)。
Youtube
DON'T YOU LOVE ME ANYMORE = ENGELBERT HUMPERDINCK
「Airplay」的な感じはありませんが、ソフトでムーディなAORがお好きな方にはオススメのCDです。
A3,5の2曲はゲイリー・ポートノイの作品。
ゲイリー・ポートノイは、
クルマ・ジャケ「あなたのいない朝(I'll Never Get Enough Of You)」/Air Supply でも登場してます。
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「サンタ・リヤ(Santa Lija)」/Engelbert Humperdinck(1973)
Wikipedia(English)では、1971年リリースの13thシングル。
ジャケ裏に「'73・9」の表記があり、日本では1973年リリース?
Youtube
SANTA LIJA"'SOGNO D' AMORE" (WITH LYRICS) = ENGELBERT HUMPERDINCK
『Sogno D'amore』というカンツォーネが原曲で、サブ邦題として『恋の夢』がつけられてます。
全英57位のみと、他国を含めあまりヒットせず、B面『Staranger Step Into My World』はアルバム未収録曲で、もしかして貴重盤?!
さてさて、ジャケのクルマは・・・
ロールス・ロイスですね。
ジャケに似た画像をネット検索してたら、ロールス・ロイスの「Corniche Convertible(コーニッシュ・コンバーチブル)」(1971 - 96)が見つかりました。
「コーニッシュ」は“「シルバー・シャドウ」がベースの高級2ドアクーペおよびオープンカー(ドロップヘッド・クーペ)”とありました。
シルバー・シャドウにもコンバーチブル(1967 - 76 ?)があった(?)ようなのですが、違いが判りません。
今回は、大ヒットを飛ばし、バリバリ新車のロールスを手に入れたと想定し、ロールス・ロイス・コーニッシュ・コンバーチブル(1971年式)としたいと思います。
あ、もう1枚、シングル持ってました。
『忘れじの面影(Am I That Easy to Forget)』(1968 5thシングル?)
エンゲルベルト・フンパーディンク、相当稼いで、ロールス乗り継いでたんですね。いや、2台持ちかも!?(勝手な憶測です;^_^A)
ちなみに、ロールス・ロイス、これまでに2回登場。意外と少ないです。
クルマ・ジャケ「カレンダー」/大場久美子
クルマ・ジャケ「Easy Come Easy Go」/Bobby Sherman
【登場車両】
Rolls Royce Corniche Convertible 1971 - 96
【自己採点】
クルマ度 6点(コンバーチブルということで加点あり)
魅惑度 6点(この角度はあまり見ないですね)
音楽度 4点(キング・オブ・ロマンス💛)
Posted at 2024/07/17 20:31:31 | |
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