
クルマ・ジャケコーナー第267回は、Freddie Hubbardの「Ride Like the Wind」(1982)です。
Freddie Hubbard(フレディ・ハバード 1938 - 2008)、ご存知でしょうか?
アメリカ・インディアナポリス生まれのジャズ・トランペッターです
10代で、ウェス・モンゴメリーなど数多くの音楽家たちと演奏
20歳でニューヨークへ出て、フィリー・ジョー・ジョーンズ、ソニー・ロリンズ、エリック・ドルフィー、J・J・ジョンソン、クインシー・ジョーンズなど、当時の最高のジャズ・プレイヤーたちと共演
ブルーノートと契約し、最初のリーダーアルバム「Open Sesame(オープン・セサミ)」(1960)を制作
ハードバップの名盤だそうです
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Freddie̲ H̲u̲b̲b̲a̲r̲d̲ – O̲p̲e̲n̲ S̲e̲s̲a̲m̲e̲ (1̲9̲6̲0̲)̲
「アート・ブレイキー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズ」の正式メンバーになり、人気を確立
「Mosaic」/Art Blakey and the Jazz Messengers(1962)
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Mosaic (2005 Remaster)
1960年代には、ブルーノートのバンドリーダーとして8枚のスタジオ・アルバムを録音し、サイドマンとして20枚以上のスタジオ・アルバムを録音
「The Best Of John Coltrane - His Greatest Years, Vol. 2」(1972)
インパルス時代の名演集(1961-67年録音)
C2『Opening Sections of Ascension』にハバートの名を確認できます
フリージャズ?誰が何を演ってるのか??? ちょっと私には・・・💦
1970年代初頭のCTIからのアルバム「Red Clay」(1970)、「Straight Life」(1970)、「First Light」(1971)、「Sky Dive」(1973)は好評を博し、「First Light」(1971) はグラミー賞を受賞(1972)
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Freddie Hubbard - First Light ( Full Album )
CTIレコードの顔の一人、リーディング・トランペッターとして活躍しました
「California Concert The Hollywood Palladium」/CTI All-Stars(1971)
オールスターズは、George Benson(g)、Freddie Hubbard(tr)、Hubert Laws(fl)、Stanley Turrenine(t.sax)、Hank Crawford(a.sax)、Johnny Hammond(or,e.p)、Ron Carter(b)、Billy Cobham(d)、Airto(per)
以前ご紹介した
クルマ・ジャケ「Giant Box」/Don Sebesky にも参加してます
「Giant Box」/Don Sebesky(1973)
ジャケでは最初に名前が挙げられ、付属の16ページの小冊子でも真っ先に登場
クインシー・ジョーンズの名盤にも参加してました
「Gula Matari」/Quincy Jones(1971)
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Gula Matari - Quincy Jones (Full Album) 1970
1977年にはハービー・ハンコックの「V.S.O.P.」の一員として活躍
「The Quintet(ライブ・イン・USA)」/V.S.O.P.(1977)
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One of a Kind (Live)
「V.S.O.P.」(CBSソニーファミリークラブ企画販売)
メンバーは、Herbie Hancock(p,key,syn,vo)、Wayne Shorter(sax)、Ron Carter(b)、Tony Williams(d)、Freddie Hubbard(trumpet,flugelhorn)
1979年のグラミー賞最優秀アルバム、ビリー・ジョエルの「52nd Street(ニューヨーク52番街)」にも参加してます
52nd Street(ニューヨーク52番街)」/Billy Joel(1978)
↑ なぜかビリーがトランペットを持つジャケ
A面はハバードのトランペットで幕を閉じます(『Zanzibar』)
♪ 俺には親父の車があって、ジャズ・ギターが1本
ザンジバルに専用テーブルがあって、今夜はそこに居る
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Billy Joel - Zanzibar (Audio)
ハードバップから、フリー・ジャズ、スムース・ジャズに至るまで幅広いレンジで活躍したフレディ・ハバード
商業的なスムース・ジャズのアルバムには批判もあったようですが、ハバードのメロディックなインプロビゼーションと驚異的なテクニックは高く評価されています
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「Ride Like the Wind」/Freddie Hubbard(1982)
クリストファー・クロスのデビュー曲『Ride Like The Wind (風立ちぬ)』(1980)と同じだ~
と、思ったら、なんとカバーしてるんです!
A2『This Is It』は、ケニー・ロギンスとマイケル・マクドナルドの共作曲
B1『Birdland』は、ウェザー・リポートのヒット曲
“商業的なスムース・ジャズのアルバム”の1枚?
と思いきや、8曲中3曲はアリン・ファーガソン(本アルバムの編曲・指揮)のオリジナル、そして大編成でのスタジオ・ライブのデジタル録音盤ということで、そうは言い切れないアルバムです。
聴きやすいポップめなスムーズジャズには違いありません
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Hubbard's Cupboard
メンバーは、
Freddie Hubbard(trumpet, flugelhorn)、Bill Maxwell(drums)、Joe Porcaro(percussion)、Abe Laboriel(bass)、Bill Mays(keyboards)、Dan Ferguson(guitars) などなど
Joe Porcaroは、TOTOのジェフ・ポーカロ(D)、マイク・ポーカロ(B)、スティーブ・ポーカロ(Key)3兄弟のお父さんですね!
しかし、ジャンク箱からこんなレコが出てくると、ヤッターって感じですね。
本日ご紹介(ミニカーと写ってる)レコはすべてジャンク箱からです。😅
さてさて、ジャケのクルマは・・・
ポルシェ 356 ?
クルマ・ジャケ「かわいいおまえの微笑みを(It Makes Me Giggle)」/John Denver
クルマ・ジャケ「Candy Game」/鮎川麻弥
にも登場しましたが、それらのブログによると・・・😅
356シリーズは「ポルシェ」の名が冠された初の量産モデルで、この成功によって、ポルシェ社は一流スポーツカーメーカーの礎を築いたと言われ・・・
1954年式モデルからスピードスターを選ぶことができ、1959年モデルからはスピードスターがコンバーチブルになった・・・そうです。
【登場車両】
Porsche 356 B (1959 - 63) 1960 ?
Porsche 356 speedster 1948 - 65
【自己採点】
クルマ度 9点(一度乗ってみたい、いや、見てみたいです)
魅惑度 8点(赤いマフラー(?)をなびかせ、愛車(?)とのショット)
音楽度 7点(単なる聴きやすいスムースジャズではない?)