
重松清の「流星ワゴン」(2002)に続き、“クルマが登場する小説”伊坂幸太郎の「ガソリン生活」(2013)を図書館から借りてきました
伊坂幸太郎(いさかこうたろう 1971 - )は千葉県松戸市出身、仙台市在住の作家です
東北大学法学部卒業後、システムエンジニアをしながら、「オーデュボンの祈り」(2000)で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞、後に専業作家へ
「ゴールデンスランバー」(2007)(2008山本周五郎賞)の作者さんなんですね!
クルマ・ジャケ「ちょっとうれしいカローラ」/小林亜星(作曲) で少しだけ触れてます(いまだ未視聴 本も未読😿)
ここからはネタバレとなります
「ガソリン生活」、クルマ好きな方にオススメできる本なので、適当なところで読むのを止めてくださいね😅
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↓ ネタバレ注意(クルマが登場する場面など)
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主人公(一人称)は「緑のデミオ(みどデミ)」で、クルマ達が排気ガスが届く距離なら話せるということで、たくさんのクルマが登場します
そして面白いのが、クルマの心情が書き表わされてるところ
例えば・・・
“「河合さんは何歳?」亨が訊ねた。「え」「僕にも年齢を聞いたんだから、お互い様だよ」生意気な子だ、と河合翔がむっとするのは見て取れた。僕たち自家用車にとっても、「何年式?」と相手に訊くのはなかなか、繊細な質問になる。”
読んでてニンマリしてしまうこと度々
“事故を起こした車は、少なからずショックを受けるものだ。(中略)あの時、僕を襲ったのは衝突の痛みではなく、「この事故のために、廃車にされるのではないか」という恐怖だった。(中略)車検を受けるタイミングが近かったために余計に不安は増し、だから僕は、自分の車としての生涯が終わったかのような絶望を覚えた。(後略)”
う~ん、愛車に名前をつけてるような人なら、心穏やかならぬ文章・・・
この小説の連載は、2011年11月~2012年12月
デミオでいえば、初代(DW系 1996 - 2002)か2代目(DY系 2002 - 07)か3代目(DE系 2007 - 14)が該当しますが、本文に「デミオもモデルチェンジしたから、これは古いタイプなんだよね」とあるので2代目❓
でも、緑のデミオと言ったら、3代目の「スピリティッドグリーンメタリック」を思い浮かべます
3代目なら今でもよく見ますし、約8年後?に中古で買う場面が出てくるので、2代目だとちょっときびしいかも…
そして、カーステレオにはフランク・ザッパのアルバムばかりが所蔵されており、ナンバーは「38」で皆から「ザッパ」と呼ばれる白のカローラGT
4代目カローラ(1979 - 87)のGT?
5代目(1983 - 87)の「1600GT TWINCAM 16」?
6代目(1987 - 91)にもGTはあった?
白のカローラGT「ザッパ」は、『アンディ』という曲を“「出だしは安っぽい音だけどな、そのあとはもう、ごちゃまぜだ。いろんなメロディーや曲調が次々と繰り広げられる。フランク・ザッパにその気はなかったとしても、あれはまさに人の一生を表現しているよ」”と話してます
Youtube
Frank Zappa - Andy (Visualizer)
他にも、エスティマ、黒ヴォクシー、黒アテンザ、マーチ、白ヴィッツ、青ミニクーパー、ベンツS280、黒タント、青iQ、黄色ビート、白ムーヴ、水色ビアンテ、プリウス、白セレナ、青キューブ、シトロエン・エグザンティア、アルファロメオ156、BMW6シリーズのカブリオレ、赤アウディ、セルシオ、クラウン、黒ワーゲン・ゴルフ、ブルーバード・・・
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感想など(ネタバレ)
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総頁413
登場人物は少ないですが、登場クルマは多い(笑)
推理小説でもあり、なかなか面白かったです
伊坂幸太郎氏、」カローラが好きなんですかね?
フランク・ザッパも相当好きな感じです
緑のデミオ、もし見かけたら、オーナーさんに声をかけてみようかな
助手席に4年生ぐらいのませた小学生が座ってたら面白いなあ
きっと年式を訊かれる ! (笑)
Posted at 2025/10/09 06:15:15 | |
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