
クルマ・ジャケコーナー第6回は、Peter Gabriel(ピーター・ガブリエル)の1stアルバム「Peter Gabriel」(1977)
プログレ・バンド「Genesis(ジェネシス)」のフィル・コリンズの前のvo. ピーター・ガブリエルのソロ1st。
4作目まで同タイトルの「Peter Gabriel」なので、この1stは通称「1」とか「Car」とか呼ばれています。普通、2ndアルバムからはタイトル付けますよねえ...
通称「Car」、まさに、このコーナーにふさわしいジャケです。
「Genesis」は、高校生の頃、大好きだったプログレッシブロック・バンド。
(今でもよく聴きます。クルマの中だとYesかなあ…)
ガブリエルは、ジェネシスのヴォーカリストとして、奇抜な衣装やメイクなどで演劇性を高めていき、6th「The Lamb Lies Down On Broadway(眩惑のブロードウェイ)」(1974)でストーリー性の高いコンセプト・アルバムを作り、突如脱退。
実は、ガブリエル脱退後のGenesisの
「Wind & Wuthering(静寂の嵐)」(1976)
「Seconds Out(眩惑のスーパー・ライヴ)」(1977)
「...And Then There Were Three...(そして3人が残った)」(1978)
が、かなり好きだったりします。その後はPOP過ぎて・・・
ガブリエルは、Genesis脱退後、2年間の沈黙ののち、この「Peter Gabriel」(Ⅰ Car)を発表。
プロデューサーはBob Ezrin(ボブ・エズリン)。
「Get Your Wings(飛べ!エアロスミス)」/Aerosmith(2nd 1974)
「Destroyer(地獄の軍団)/KISS(キッス)(4th 1976)
などが、私の馴染み。
メンバーは、あのKing CrimsonのRobert Fripp(ロバート・フリップ)(g)、Tony Levin(トニー・レヴィン)(b)(King Crimson '81~'84)、Larry Fast(ラリー・ファスト)(synth)(「4」/Foreigner(1981)等に参加)らが参加しています。
初期ジェネシスのおどろおどろしい感じも残っていますが、「眩惑のブロードウェイ」でみせたストーリー性はあまり感じず、聴きやすいポップ・ロックといった感じ。
改めて聴くと、声がフィル・コリンズに似てる~(逆でしょ)
シングル曲「Solsbury Hill」なんか聴くと、その後のGenesisと音楽性にそれほど相違はないような・・・、まあ、その後、ガブリエルは大きく変わっていきますが・・・。
83年に、ハワード・ジョーンズが「NEW SONG」で、このメロディをパクっているのは有名なお話とのこと。
さて、ようやくクルマ・ジャケ「Peter Gabriel」の話です。(^-^;
Wikipediaを紐解くと...
「The photo on the cover is of Peter Gabriel sitting in the front passenger seat of a Lancia Flavia, owned by Storm Thorgerson, co-founder of Hipgnosis and the cover's designer.」
(カヴァー写真は、ヒプノシスの共同創設者ストーム・トーガソンのLancia Flaviaの助手席に座るガブリエル)
「For the shoot, which took place in Wandsworth, the car was sprayed with water from a hose. 」
(撮影のため、Wandsworth(ワンズワース:ロンドン南西部)で、車にホースで水をかけた。)
ふ~ん、なるほろ・・・
それにしても、このクルマに座るガブリエル、寝ているのか、死んでいるのか?
裏ジャケ
あ、ちゃんと生きてました(笑)
こんな販促ポスターがあったようです。ちょっと怖い~
デザインはプログレ好きならみんな知ってる、英国のデザインチーム「ヒプノシス」担当ですね。
こちらもヒプノシス作品です。
「Trilogy」/Emerson, Lake & Palmer(1972)
【蛇足】
「GARO 4」/ガロ(GARO)(1973)は、「Trilogy」にインスパイアされたらしい…」(笑)

「ロマンス」、「一枚の楽譜」が入った傑作ですね。
ヒプノシス作品に戻り、
「Dark Side of the Moon(狂気)」/Pink Floyd(1973)
「Sheet Music」/10cc(1974)
「The Lamb Lies Down On Broadway(眩惑のブロードウェイ)」/Genesis(1974)
「Wish You Were Here(炎〜あなたがここにいてほしい)」/Pink Floyd(1975)
「Wind & Wuthering(静寂の嵐)」/Genesis(1976)
「Going for the One(究極)」/Yes(1977)
「Tormat(トーマト)」/Yes(1978)
「Yes」のジャケといえば、Roger Dean(ロジャー・ディーン)なのですが、ここでPink FloydやGenesisと仲間になってます(笑)
Yesのロゴは、ロジャー・ディーンってちゃんと書いてある~。
「...And Then There Were Three...(そして3人が残った)」/Genesis(1978)
「Bloody Tourists(ブラディ・ツーリスト)」/10cc(1978)
「昨晩お会いしましょう」/松任谷由実(1981)
あ、もしかして?と思ってレコードを見てみたら、こちらもヒプノシスでした~。
「VOYAGER」/松任谷由実(1983)
裏は立派なクルマ・ジャケです!
「VOYAGER」、ちゃんとWikipediaに載ってました(日本人ではユーミンだけ?)。
そして...これもヒプノシスとは知らなかった~~!!
「Band on the Run」/Paul McCartney & Wings(1973)
US盤と邦盤を持ってますが、見比べるとだいぶ違います。
邦盤(右)では、囚人服のボタンや生地がはっきり分かりますが、US盤(左)では、ほとんど分かりません。
これが逆なら分かるのですが、、、
日本の勝手な判断と技術で、明るくしちゃったんですかね・・?
Wings、Paul関連では、こちらもヒプノシス作品なんだって~!!!
「Venus and Mars」(1975)
「Wings at the Speed of Sound」(1976)
「Wings over America」(1976)
「London Town」(1978)
「Wings Greatest(ウイングス グレイテスト・ヒッツ」(1978)
「Tug of War」(1982)
ポール、ヒプノシスが好きだったんですね~。
ただ、「Wings at the Speed of Sound」と「London Town」はクレジットに「Hipgnosis」の文字を確認できませんでした。
また、Wikipediaのヒプノシスの代表作品・カバーアート一覧に載ってませんが、裏ジャケに「Hipgnosis」とありましたよ。
「Back to the Egg」(1979)
いやあ、Wikipediaでオンライン学習、勉強になるなあ~(笑)
GWじゃなかった、SHW(Stay Home Week)なので、ブログもやたらダラダラしたものになります(笑)。
今日一日、どんな生活をしてたか、もうお分かりですね。
私のせいではなく、コ〇ナのせいですよ~(長文駄文はいつもと変わらないか・・・(^-^; )
皆さまもどうぞご自愛くださいませ。
「Peter Gabriel」/Peter Gabriel
【登場車両】
Lancia Flavia

ミラーの位置が気になりますが、、、
【自己採点】
クルマ度 7点(ボディカラーがいいね!)
魅惑度 6点(ジャケはプログレなんだけどね...)
音楽度 6点(聴きやすいけどね)