
クルマ・ジャケコーナー第43回は、杉真理の「OVERLAP」(1982)です。
前回、伊藤銀次を取り上げたので、続いてコチラ。
杉真理(すぎまさみち)、ご存知でしょうか?
すぎ まり、じゃないですよ~
私が杉真理を知ったのは、大瀧詠一、佐野元春とのトライアングル作品「Niagara Triangle VOL.2」(1982.3.21)から。
なんでも、「ジャパコン」(1981)のステージ上で突然、大瀧詠一が「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」のメンバーに佐野元春と杉真理を指名したんだそうです。
2人とも、この大瀧詠一とのアルバムで一躍脚光を浴びることになります。
これ以前に、
杉は、「MARI & REDSTRIPES」(1977)、「Swingy」、ソロアルバム「SONGWRITER」を出してました。
「Swingy」/杉真理&レッド・ストライプス(1978)

安部恭弘と竹内まりやが5曲でコーラス参加!
ソロ再デビューシングル『Hold on』をリリース(1980)。
Robert Gravesの変名で、サンディーと組んだ「The Hospital」で出した『LIVE CAPSULE』
『LIVE CAPSULE』/The Hospital(1980)
全く知りませんでした~m(__)m
ジャケに写るメンバーはただのモデルさんだそうです。
SONYのカセットテープBHFのCM曲だったようですが、"カセットテープ"って知ってます?(笑)
TDK派でしたが、BHF、1本だけありました!
で、ソロ1stとなる「SONG WRITER」/杉真理(1980)
全曲、作詞・作曲:杉真理、編曲:松任谷正隆。青山純、鈴木茂、松原正樹、吉川忠英、竹内まりやらが参加。
当時、新品で買った数少ないレコの1枚です。
ジャケ違いの「SONG WRITER」/杉真理(1980)
一方、佐野は、「BACK TO THE STREET」(1980)、「Heart Beat」(1981)を出しています。
「BACK TO THE STREET」/佐野元春(1980)
「Heart Beat」/佐野元春(1981)
佐野元春を知ったのも、「Niagara Triangle VOL.2」でなんですが、ヒジョーに衝撃を受けたことを覚えています。
で、3rdアルバム「SOMEDAY」でさらに大きな衝撃を受けました。
「SOMEDAY」/佐野元春(1982)
が、4thアルバム「VISITORS」で路線が変わり(?)、ちょっと聴かなくなってしまいました・・・。
「VISITORS」/佐野元春(1984)
「SOMEDAY」は小遣いが足りず買えず、期待して買った「VISITORS」に落ち込んだ・・・(T_T)
ポプコン(1974)の予選で出会った杉真理と佐野元春は、現在でも親交が続いているそう。
杉真理は「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」の2か月後に「OVERLAP」をリリースします。
2ndアルバム「OVERLAP」/杉真理(1982)
A6『Catch Your Way』は日産自動車『Catch Your Wayキャンペーン』のイメージソングの3rdシングル
シングル『Catch Your Way』(1980)
♪Catch Your Way 捜し求めて Catch Your Way 君だけのフリーウェイ
答はすぐそこさ Catch Your Way 輝く時を
Catch Your Way 走り抜ければ 乾いた心を ふるわすハートビート
8thシングル『バカンスはいつも雨(レイン)』(1982)はグリコのCMソングになり、ヒット!
その『バカンスはいつも雨』が入ってる3rdアルバム「STARGAZER」(1983)
A6『内気なジュリエット』では、佐野元春とジョンとポールのようにハモり、フェイドアウト寸前に「If I fell in love with you 」と言っているそう(よく判りません~)。
4thアルバム「MISTONE」/杉真理(1984)
味の素のスポーツ飲料"TERRA"のCMソングに起用された『いとしのテラ』が入ってます。
味の素がスポンサードしたAJINOMOTO ホンダレーシング
5thアルバム「SYMPHONY #10」/杉真理(1985)
「ラジオ」をテーマにしたコンセプトアルバムで、A3『Key Station』では歌詞に、達郎、Yuming、ナイアガラ、銀次、浜省、佐野が登場し、佐野の「I wanna be with you tonight, baby」、銀次の「Oh, baby blue」というセリフが入ってます。浜省もコーラスで参加してるようです。
‟佐野元春はいつだって味方だよ” ・・・聴き直そうかなあ・・・
6thアルバム「SABRINA」/杉真理(1986)
A2『ほこりだらけのSummer place』には、「Day tripper」「C.C.R.」「E.L.O.」「fan fan fan」などなど、ニヤリとしてしまう歌詞がいくつも登場します。
私が持ってるレコはここまで。
どれも、詞・メロディそしてあの歌声。甘酸っぱくて、いいですねえ。
「SONG WRITER」でソロデビューした杉真理はまさしくシンガーソングライターで、多くの楽曲を提供し、また、コーラスなどで参加しています。
稲垣潤一のデビューアルバム「246:3AM」(1982)のA1『ジンで朝まで』は、作詞:秋元康/作曲:杉真理
松田聖子の6thアルバム「Candy」(1982)のB5『真冬の恋人たち』(作詞:松本隆/作曲:大村雅朗)では、聖子ちゃんとデュエット!(というかセリフ?)
「Candy」/松田聖子は全作詞が松本隆で、作曲が、
財津和夫: 『星空のドライブ』『未来の花嫁』『野ばらのエチュード』
大瀧詠一: 『四月のラブレター』『Rock'n'roll Good-bye』
南佳孝: 『モッキンバード』『電話でデート』
細野晴臣: 『ブルージュの鐘』『黄色いカーディガン』
スゴイね~。
また、CMソングも数多く手掛けていて、サントリーのCMソング『ウイスキーが、お好きでしょ』(SAYURI=石川さゆり)の作曲は有名なところ。
ソロ活動と並行しながら、「BOX」、「Piccadilly Circus」、「須藤薫&杉真理」といったユニットを組み、“一度組んだバンドは解散しない”というRED STRIPES“赤い絆”をポリシーとして、精力的な活動を続けているようです。
永遠のポップス少年としてまだまだがんばってほしいです。
さて、本日ご紹介のジャケのクルマですが、、、
「OVERLAP」/杉真理(1982)
フェラーリ・512BBですネ!
まあ、これほどベタなクルマ・ジャケはなかなかありません~(笑)
背景は、発電所? 環境問題? んなコトないか~
裏ジャケにはTVに映る512BB
う~ん、永井博か鈴木英人のイラストだったら、超名盤になってたかも・・・(^-^;
【登場車両】
Ferrari 512BB(1976- 1981)

5000万円くらいで買えるみたい・・・?
【自己採点】
クルマ度 7点(超スーパーカー!)
魅惑度 4点(ベタ杉~)
音楽度 8点(甘酸っぱいネ~)