
クルマ・ジャケコーナー第55回は、渡辺貞夫の「Bravas Brothers」(1983)です。
ジャケには、渡辺貞夫と草刈正雄のお二人。
まずは、草刈正雄(くさかりまさお 1952- )。
18歳で資生堂専属モデルとなり、その甘いルックスで人気を得、売れっ子モデルとなりました。
CMでも、渡辺貞夫と共演してます。
草刈正雄が持ってるのは「Morning Island」ですね!
レコを傘代わりにしてた(笑)
「Morning Island」/渡辺貞夫(1979)
2年ほどファッションモデルをした後、俳優となります。
24歳のときに、NHK大河ドラマ『風と雲と虹と』(1976)に出演。
貴子の屋敷に来た将門が鹿島玄明(かしまはるあき)と遭う場面
没落貴族の貴子を演じたのは当時31歳の吉永小百合さん!
貴子は、貞盛に無理やり押し倒されて関係を持ってしまい、最後には戦乱の中で兵士たちにレイプされ死んでしまう・・・
NHKもそうですが、小百合さんもよく演ったなあ・・・
吉永小百合さんは以前にもブログにしてました(^-^;
群馬県古墳ドライブ(その1・出発編)
NHKの『真田太平記』(1985~86)では真田幸村を、大河ドラマ『真田丸』(2016)では、幸村の父・真田昌幸を演じていました。
昌幸のセリフ「おのおの、抜かりなく」はお茶の間の話題になりましたネ。
草刈正雄は、単なるイケメン俳優ではなく、軽妙さも備えた俳優だと思います。
小松左京のSF小説を映画化した『復活の日(英題は“Virus”)』(1980)では、主役を演じています。
映画のあらすじは、、、
198×年、細菌研究所から新種のウイルス『MM88』が流出。「イタリア風邪」と呼ばれ、世界中に感染が拡がり、世界は壊滅。南極に残る各国基地の越冬隊員863人だけが最後に残された人類となる。
南極政府は、女性は貴重な資源として性交渉を管理し、ノルウェー隊員のマリト(オリビア・ハッセー)は南極昭和基地の吉住(草刈正雄)に思いを告げられずにいた。
そして、地震学者である吉住は、巨大地震が起きる前に死を覚悟し、ホワイトハウスへ向かう・・・。
「VIRUS 復活の日 オリジナル・サウンドトラック」/角川春樹事務所・TBS
A2 『You Are Love』、B5『All To You』はジャニス・イアン
A4『Bedroom』はチック・コリア
B2 『MM88』、B3『Marit』、B4『Stuggle Is My Name』には、渡辺香津美らが参加してます。
大藪春彦のハードボイルド小説を映画化した『汚れた英雄』(1982)でも主演を務めています。
角川春樹監督第1作で、オートバイによるロードレースが舞台で、生沢徹や高橋国光などが実名で登場します。
草刈正雄演じる北野晶夫は、二輪レーサーとメカニックの両面で天性の勘の良さを持つとともに、その美貌で次々と女を自分の虜にしてスポンサーにしていく・・・(裏山椎)
「汚れた英雄 - The Last Hero Origial Sound Truck」(1982)
音楽を手掛けたのは 小田裕一郎と甲斐正人。
小田裕一郎は、聖子ちゃんのデビューアルバム「SQUALL」の全作曲を手掛けています(全作詞:三浦徳子)。
「SQUALL」/松田聖子(1980)
楽曲ごとにミュージシャンがクレジットされてあります!
甲斐正人は、映画『蒲田行進曲』(1982)で、日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞しています(1983)。
草刈正雄は歌手活動としては、シングル10作、アルバム4作ぐらいを出しているようです。
1stアルバム「ファースト」/草刈正雄(1975)
5thシングル『ステーション』(1976) 2月

作詞:うさみかつみ、作曲:鈴木邦彦、編曲:前田憲男
2ndアルバム「セカンド」/草刈正雄(1976)
8thシングル『センチメンタル・シティー』(1977)

作詞:藤公之介、作編曲:川口真
フジテレビ「華麗なる刑事」のエンディングテーマ曲。
いつものように、話がそれてすいません。<(_ _)>
ようやく、本アルバムの主役である、渡辺貞夫(わたなべさだお 1933- ) 宇都宮市出身です。
「ナベサダ」の愛称で親しまれ、日本を、いや世界を代表するサックスプレーヤー・フルート奏者です。
初リーダーアルバム「渡辺貞夫」(1961)を発表後、翌年にバークリー音楽院に留学。
ボサノヴァの魅力を知り、1965年に帰国後、多くの内外ミュージシャンと共演し、日本ジャズ界で活動する一方、ボサノヴァをジャズの世界に紹介しました。
リー・リトナー、ハービー・メイソン、デイヴ・グルーシン等を従えて制作したフュージョン・アルバム「California Shower」はジャズ界では珍しいヒット作となりました。
「California Shower」/渡辺貞夫(1978)
『California Shower』は、TVドラマ『十字路』(1978)で使用され、このドラマには草刈正雄も出演していました。
『十字路』は、高級な外車を陸送する無骨で誠実なドライバー木原潤三(千葉真一)と、饒舌で朗らかなセールスマンの田口祥平(草刈正雄)が行き着く街で知り会う人々の様々な問題を協力して解決・友情を深めていくホームドラマ。
草刈は「自分で“ちょっとズッコケた感じ”を作るのが楽しくなった」と本作でコメディに目覚め、俳優として転機になった作品と語っている。(Wikipediaより)
渡辺貞夫と草刈正雄、こんなところでもつながってたんですね。
1980年には資生堂ブラバスが冠となり『Bravas presents 渡辺貞夫リサイタル・アット・武道館 How's everything』と題されたコンサートが行われました。
日本人ジャズミュージシャンとして初めて武道館でコンサートを行い、NHKがドキュメンタリーとして放送しています。
デイブ・グルーシン(key)、スティーヴ・ガッド(ds)、エリック・ゲイル(g)、リチャード・ティー(key)、アンソニー・ジャクソン(b)、ラルフ・マクドナルド(per)ら、名プレイヤーたちと、100名を超える東京フィルハーモニー交響楽団のフルオーケストラも加わった圧巻のコンサートだったそうです。
「How's Everything(ハウズ・エブリシング)」/渡辺貞夫(1980)
その後も、
「Orange Express(オレンジ・エクスプレス)(1981)
「Fill Up The Night(フィル・アップ・ザ・ナイト)」(1983)
「Rendezvous(ランデヴー)」(1984)
「MAISHA(マイシャ)」(1985)
と、アルバムを発表。
(ジャンク箱で見つかるんだから相当売れたんだろうな~)
さてさて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコ
「Bravas Brothers」/渡辺貞夫(1983)
資生堂のノベルティ・レコードです。45rpm LP2枚組 全4曲!
↓ コチラも掘り出しました!
このたびはブラバスをお買い上げいただき、またレコードプレゼントにご応募いただきましてありがとうございました。厳正な抽選の結果、当選いたしましたので商品をお送りいたします。
このブラバス特製「渡辺貞夫リサイタル ライブレコード」は、55年7月2、3、4日の3日間にわたり渡辺貞夫氏が武道館で行ったリサイタルをレコーディングしたものです。
このレコードは45回転ですが、コンサートの音をできるだけ生に近い雰囲気で聴いていただくために、特に30センチの特製盤にしております。
A面「NICE SHOY!」はブラバスTVコマーシャルの音楽でもあり、B面「マイ ディア ライフ」は資生堂提供FMラジオ番組~ブラバス・サウンド・トリップ~「渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ」のテーマ音楽です。
おそらく、ある一定以上のお買い物をして応募だったのではと思うのですが、草刈正雄・ナベサダファンは大変だったろ~な~(笑)
他にもこんなノベルティもあったようです。
そうそう、「Bravas」、昔、家にもありました。
今でもあるんですね!
さて、ジャケのクルマは・・・?
「Bravas Brothers 車」で検索かけると、出てくるのはこんなクルマ・・・
ブラバスは、AMGなどと同じメルセデスのチューナーですね。
で、こんな画像が見つかり、、、???
ハリボテ ???
【登場車両】
モーガン? のハリボテ???
【自己採点】
クルマ度 ?点(ハリボテ?)
魅惑度 7点(イケメンかつノベルティ・レコ)
音楽度 8点(45rpm 2枚組 全4曲! お宝?!)