
クルマ・ジャケコーナー第60回は西郷輝彦のシングル「西銀座五番街/恋のGT」(1966)です。
西郷輝彦(さいごうてるひこ1947 - )、ご存知ですか?
いや、私はよく知りません・・・(^-^;
橋幸夫、舟木一夫との3人で「御三家」と呼ばれました。
持ってるレコが1,2枚ありました。
『あゝ青春の胸の血は』/舟木一夫(1964) 7thシングル
舟木一夫は、学生服と八重歯がトレードマークで、デビュー当時は、学園ソングとよばれる高校生活をテーマにした歌が多かったそうです。デビュー曲『高校三年生』(1963)は聞いたことがあります。
そして、『潮来笠(いたこがさ)』(1960)でデビューした橋幸夫の68th(!)シングル、
『あの娘と僕-スイム・スイム・スイム-』/橋幸夫(1965)
♪スイム スイム スイム スイムで 踊ろう
あの娘もこの娘もピチ娘(むすめ)
スイムリズムの曲だそう・・?
シングル盤を買うと抽選で東レの水着「ピチ」が当たったようです。
話を西郷輝彦に戻します。
西郷の名は、は鹿児島県出身で、芸名は明治維新の三傑の一人、西郷隆盛にちなんでつけられたそうです(「維新の三傑」は西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允の3人~)。
歌手や俳優に憧れ、バンドボーイなどをしていたとき、龍美プロに誘われ入社。
そして、1964年、クラウンレコードより『君だけを』でデビューしました。
日本で最初のティーンズ・ラブソングなんだそうです。
4thシングル『十七才のこの胸に』もヒットし、その年の第6回日本レコード大賞新人賞を獲得します。
そして、「十七才のこの胸に」で映画デビュー。
1965年には誠和プロを設立し、社長業を兼ねたというんですから、単なる青春スターではありませんね。
また、"我修院建吾"などのペンネームで雑誌『明星』に連載小説を書き、映画にもなった自作曲「傷だらけの天使」もヒットさせるなど才能豊かであったようです。
『星のフラメンコ』(1966)も大ヒットしました。これは聞き覚えがあります。
1970年代に入り『真夏のあらし』『情熱』『略奪』『愛したいなら今』とロックポップス色濃い曲を立て続けにヒットさせています。
エルビス・プレスリーの大ファンということですから、ロック少年だったんですね。
1972年には辺見マリと結婚(1981年に離婚)。
長女は辺見えみりです。
ちなみに、1990年に19歳年下の女性と再婚してるようです。
1973年、主演したTVドラマ「どてらい男(ヤツ)」が高視聴率を得、これ以降、俳優活動中心となっていきます。
時代劇「江戸を斬る」の主演(遠山金四郎役)で京都映画祭新人賞を受賞。
森繁久弥に師事し、舞台「暖簾」、「孤愁の岸」、「屋根の上のヴァイオリン弾き」などに出演する森繁ファミリーの一員でもありました。
1983年から「アップダウンクイズ」の司会もしています。
「アップダウンクイズ」、ご存知でしょうか?
ロート製薬の単独提供で22年間(1963-85)にわたって制作された視聴者参加型クイズ番組です。
私の世代だと、司会は小池清(2代目1964 -)さんですね~。
オープニングの「ハワイへのご招待。10問正解して、さぁ、ハワイへ行きましょう!」というフレーズが印象深いですね。当時は、ハワイは遠~い国でした。
この「アップダウンクイズ」は、1問正解のたびに解答者席のゴンドラが1段ずつ上がり、間違えると一気に一番下まで下がってしまうという厳しいルールでした。
なんでも、ショックのあまりに失神してしまった解答者もいたそう・・・(゚Д゚)
さてさて、本日ご紹介のクルマジャケ・レコは、、、
エレキ歌謡全盛の66年に発表された22枚目のシングル
『西銀座五番街/恋のGT』/西郷輝彦(1966)
A面『西銀座五番街』(作詞・作曲:米山正夫 編曲:重松岩雄)
三番の歌詞は、
♪金も車も ないけれど 若いこころは はずんでる
それでいいんだ 僕等には どても素敵な明日がある
Sixty-six Sixty-six Sixty-six Sixty-six
一九六六(ナインティーン シックスティシックス) Sixty-six
西銀座五番街
「Sixty-six・・・」が素敵です。
注目はB面の『恋のGT』。
スーパージェッター風のイントロがイカしたエレキ歌謡です。
『恋のGT』(作詞・作曲:米山正夫 編曲:重松岩雄)
♪恋のGT レバーを引けば 白く流れる センターライン
上がるよ上がる スピード メーター
うなるよ うなる その排気音
飛ばせ 飛ばせ 飛ばせ 飛ばせ
ダッシュ ダッシュ ゴウゴウゴウゴウ
がっちり行こう 恋のGT
YouTubeに、この曲をBGMにしたロータスヨーロッパがカウンタックなどを追うレース動画がありましたよ。
ジャケのクルマは・・・
ジャケの右下に『撮影協力/伊藤忠オート アルファロメオGT』の文字がありました。

輸入自由化されたばかりの当時、伊藤忠オートにより正規輸入されたクルマだったのでしょう。
このシングルの発売が1966年1月1日ですから、1965年式ぐらいのクルマかと、、、
1965 Alfa Romeo Giulia Sprint GT あたりでしょうか?
ボディ・デザインはジウジアーロのようです。
1965年は、日本ではトヨタ・スポーツ800や初代シルビアが発売された年ですね。
デザインはアルファロメオGTに負けてないと思います。
こんな写真を見つけました。
西郷輝彦、クルマ好きだったんですね!
【登場車両】
1965 Alfa Romeo Giulia Sprint GT ?
【自己採点】
クルマ度 8点(アルファロメオ!憧れます~)
魅惑度 7点(特徴的なフロントマスクが見えない・・・)
音楽度 4点(エレキ歌謡)