
クルマ・ジャケコーナー第63回は、森山良子の「1970 FROM RYOKO WITH LOVE」(1970)です。
森山良子(もりやまりょうこ 1948-)、ご存知でしょうか?
以下のような代表曲があります。
1stシングル『この広い野原いっぱい』(1967 作詞:小薗江圭子、作曲:森山良子、編曲:服部克久) 定価\370

音楽の教科書に載ってたりするデビュー曲です。
『今日の日はさようなら』(1967 作詞作曲:金子詔一) キャンプファイヤーでよく歌われる歌ですね。
9thシングル『禁じられた恋』(1969 作詞:山上路夫、作曲:三木たかし、編曲:高見弘) 定価\400
『さとうきび畑』(作詞作曲:寺島尚彦)
第二次世界大戦で戦死した人々が眠る地を歌った歌。アルバム『森山良子カレッジ・フォーク・アルバムNo.2』(1969)が初レコード化。
『涙(なだ)そうそう』(1998)
森山良子が20代の若さで他界した兄への思いを歌詞にした歌で、作曲はBEGIN。
2002年の第44回日本レコード大賞で、最優秀歌唱賞、金賞(『さとうきび畑』)、作詩賞(『涙そうそう』)を受賞し3冠を達成しています!
フォーク、歌謡曲、ジャズ、クラシックと幅広く歌いこなし、映画などにも出演し、現在もコンサート活動を精力的に行っているようです。
私が持ってるレコやCDは・・・
1stアルバム「この広い野原いっぱい/森山良子フォークアルバムNO.1」(1967) 定価\1,500
ジャケ違い盤
どちらの裏にも「百年に一人の資質 天才 森山良子!」の文字が(;^_^A
2ndシングル『ふたつの手の想い出』(1967 作詞:万里村ゆき子、作曲:鈴木邦彦、編曲:林一)定価\370
3rdシングル『恋はみずいろ』(1967 作詞:漣健児、作曲:André Popp、編曲:林一)定価\400
2ndアルバム「愛する人に歌わせないで/森山良子アルバムNO.2」(1968) 定価\1,500

A面は森田公一、従兄弟のかまやつひろしらが作曲したオリジナル曲。B面はステージで歌っていたカヴァー曲。
8thシングル『悲しき天使』(1968 作詞:漣健児、作曲:G.Raskin、編曲:川口真) 定価\400

イギリスのMary Hopkin(メリー・ホプキン)が大ヒットさせた『Those Were the Days』の日本語カバー曲。
元々はソ連で亡命ロシア人の歌として長らく発禁で、秘かに歌い継がれてきた『Дорогой длинною(長い道)』という歌。
これをEugene Raskin(ジーン・ラスキン)が英語版を編曲し自作として発表したのが『Those Were the Days(悲しき天使)』(1962)。
ポールのプロデュースでアップル・レコード第1号して『悲しき天使』でデビューしたMary Hopkin(メリー・ホプキン)は全英1位を獲得。
世界的でヒットし各国でカバーされ、当時日本では、ザック・ローレンス、ヴィッキー、森山の『悲しき天使』がリリースされたようです。
4thアルバム「アイドルを歌う」(1969) 定価\1,700

ローリングストーンズの『As Tears Go By』などを歌ってます。
5thアルバム「カレッジ・フォーク・アルバム」(1969) 定価\1,700

『時には母のない子のように』『白いブランコ』『風』などカヴァー14曲収録。
10thシングル『まごごろ』(1969 作詞:山上路夫、作曲:三木たかし、編曲:高見弘)定価\400
6thアルバム「カレッジ・フォーク・アルバムNo.2」(1969) 定価\1,700

『さとうきび畑』は11連からなり、「ざわわ」が66回繰り返されます。
7thアルバム「良子のクリスマス」(1969) 定価\1,900

『ホワイト・クリスマス』『もろびとこぞりて』など、クリスマス定番曲集。
ジャケ違いもありました。
8thアルバム「イン・ナッシュビル/思い出のグリーングラス」(1969) 定価\1,900

アメリカ・テネシー州ナッシュビルでの録音。カントリーっぽい曲を収録。
かまやつひろし作曲や加橋かつみ作詞・作曲の曲も入ってます。
11thシングル『恋人』(1969 作詞:山上路夫、作曲:村井邦彦、編曲:Jim.Hall)定価\400

ナッシュビル録音。Jim HallとはあのJim Hall?!
12thシングル『つぶやき』(1970 作詞:麻生ひろし、作曲:井上かつお、編曲:馬飼野俊一)定価\400
9thアルバム「1970 FROM RYOKO WITH LOVE」(1970) 定価\1,700

本日ご紹介のレコです。
A面はヒット曲[『つぶやき』などのオリジナル曲。B面は洋楽の英語カバーで、ラストはビートルズの『Good Night』。オリコンのアルバムチャートで9位を記録してます。
13thシングル『聖しこの夜』(1970) 定価\400
10thアルバム「リサイタル'71」(1971) 定価\3,000

初のライブ・アルバム。
11thアルバム「ビートルズ、S&Gを歌う」(1971) 定価\1,900

ジャケ・イラストが秀逸なんですが、中心に描かれた本人が怖いんですけど~(笑)
13thアルバム「森山良子 オン・ステージ Ryoko Live Again At Nissei Theater」(1972) 定価\2,000
14thアルバム「シングス・フォー・ユー(Ryoko Sings For You)」(1973)定価\2,000
16thアルバム「イン・ロンドン」(1973) 定価\2,000

クルマ・ジャケだ~
21stシングル『ある日の午後』(1974 作詞:安井かずみ、作曲:岩沢幸矢、編曲:東海林修) 定価\500
22ndアルバム「ある日の午後/ニューオリジナルアルバム」(1974) 定価\2,000

ヒット曲『ある日の午後』など、「良子のための新しいオリジナル作品を収めた現在の彼女の若々しい魅力を浮き彫りにした話題のアルバム」(レコ帯より)。
23rdシングル『歌ってよ夕陽の歌を』/森山良子(1975 作詞:岡本おさみ、作曲:吉田拓郎、編曲:萩田光雄)定価\500
紅白(1975)での歌唱曲。
B面『やさしい女』は作詞:松本隆、作編曲:瀬尾一三
24thシングル『恋模様』(1975 作詞:松本隆、作曲:筒美京平、編曲:林哲司) 定価\500
松本隆、筒美京平、林哲司ですよ!
25thシングル『さよならの夏』(1976 作詞:万里村ゆき子、作編曲:坂田晃一) 定価\600

TVドラマ「さよならの夏」オープニング曲。
のちにカバーされ、アニメ『コクリコ坂から』(2011)の主題歌となりました。
30thアルバム「日付のないカレンダー」(1976) 定価\2,300

全作詞:松本隆!
作曲は、森田公一、大野克夫、細野晴臣、財津和夫、筒美京平ら!
ミュージシャンは曲によって違うのですが、鈴木博文(b)、村上秀一(d)、五藤次利(b)、細野晴臣(b,ag)、茂木由多加(key)、鈴木茂(eg)、斉藤ノブ(per)、ブレッド&バター(back vo)らがクレジットされています。そこまでシティポップではありませんが、かなりイイですよ!
ジャケは、矢吹申彦(やぶき のぶひこ)氏のイラストで、
コチラと同じですね!
31stアルバム「愛…そして今/'76日生劇場リサイタル」(1976) 定価\3,800

曲間のおしゃべりでは「去年のリサイタルの最終日に結婚して、今年のリサイタルでは長男の直太朗が3ヶ月になりまして・・・」なんて話をしてます。
28thシングル『掌』(1977 作詞曲:さだまさし、編曲:惣領泰則)定価\600
B面『きのうに乾杯』は作詞曲:松任谷由実、編曲:船山基紀
32ndアルバム「ハートの10」(1977)定価\2,500
34thアルバム「N響と歌う」(1978) 定価\2,500

NHK交響楽団がはじめて日本のポピュラー歌手と共演したコンサート。
?アルバム「森山良子のクリスマス・アルバム」(1978)定価\2,500

編曲は山本直純(A6,B6)、川口真(A3,8,B3-5)、服部克久(A1,2,4,5,7,B7,8)、萩原英彦(B1,2)
型番16Y-17 再発盤かもしれません
EP『森山良子スクリーン・テーマを歌う』(1979?)定価\600
31stシングル『幸せのすきま』(1979 作詞:山川啓介、作曲:森山良子、編曲:梅垣達志)定価\600
35thアルバム「幸せのすきま」(1979) 定価\2,500

CBSソニー移籍第一弾アルバム。全曲 森山良子作曲。
36thアルバム「輪舞」(1979)定価\2,500
33rdシングル『アパート』(1980 作詞:山川啓介、作曲:森山良子、編曲:船山基紀)定価\600
35thシングル『あなたへのラブソング』(1981 作詞曲:福澤もろ、編曲:萩田光雄)定価\700
37thアルバム「あなたへのラブソング」(1981) 定価\2,800

細野晴臣が「私の知る限り、唯一のシャーマン音楽家」であると評する福澤もろ作詞・作曲の曲を3曲収録。
39thアルバム「C'est Fini」(1983) 定価\2,800

『セ フィニ ~愛の幕切れ~』は、TVドラマ『大奥』(1983-1984)の主題歌。
お江与(秀忠正室)が栗原小巻、お万(家光側室、大奥総取締)が紺野美沙子、お優(忠長正室)が田中好子、竹姫(綱吉養女)が水沢アキ・・・
紺野美沙子、結構好きだった・・・(^^;
41stシングル『DANCE-男たちによろしく-』(1987 作詞:川村真澄、作曲:森山良子、編曲:大谷和夫)定価\700

TVドラマ「男たちによろしく」主題歌
55thアルバム「THE JAZZ SINGER」(2003) CD定価 \3,000

父親がジャズ・トランペッターだったため、ジャズに浸かって育ったという森山良子ですが、これが初のジャズ・アルバム。
本日ご紹介のアルバムと同じく、ラスト曲はビートルズの『Good Night』。きっと大好きなんですネ!
今回ご紹介したレコ・CDは、いずれもここひと月ぐらいで手にしたものです。
きっかけはクルマジャケの「1970 FROM RYOKO WITH LOVE」を見つけたからなのですが、CD「THE JAZZ SINGER」は、つい先日、「友人のお兄さんの形見分け」としていただいたものです。
その友人曰く「俺は、終活で断捨離中だからいらん」。
・・・ジャンクレコ集めに夢中なわが身を振り返ってしまいました・・・(^-^;
しかし、森山良子、初めてちゃんと聴きましたが、いいですなあ~。
クルマジャケのおかげです。
52ndアルバム「TIME IS LONELY」(1998)を図書館で借りてみました。

『涙そうそう』が入ってるアルバムですが、かなりいいですねえ。
森山良子の長男が森山直太朗ということは皆さん知ってるところでしょうか。
かまやつひろしが従兄で、「おぎやはぎ」の小木博明が娘婿とは私は知りませんでした。
その「おぎやはぎ」のTV番組『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!』(BS日テレ)で、森山良子が運転免許を取得する前に練習していた車がトヨタ2000GTであったことなどが放送されたそうです。スゴイ話だな~~
さて、本日ご紹介のクルマジャケ・レコ
「1970 FROM RYOKO WITH LOVE」/森山良子(1970)
ツタが絡まる瀟洒な家は、自宅か親戚の家?
嵐が去ったあとのように柳の葉が散る駐車場に佇むのは・・・
【登場車両】
ホンダS600(1964-66)
9,500rpmからレッドゾーンという超高回転型エンジン!
西ドイツへ輸出した初めてのアジア製四輪車だったそうです。
ネット上からいただいたこの画像はもしかしてプラモ?
よく出来てるな~
ライバルはヨタハチ?
クルマジャケ「ベスト・セレクションVol.2」/三原順子
【自己採点】
クルマ度 9点(エスロク!)
魅惑度 9点(このジャケはお洒落だ~。まさしく良家の子女!)
音楽度 6点(オリジナルと洋楽カバーが半々)