
クルマ・ジャケコーナー第94回は、Alessiの「DRIFTIN'(さすらいの恋)」(1978)です。
Alessi(アレッシー 1976 - )、ご存知でしょうか?
「アレッシー」はBobby AlessiとBilly Alessi(1953 - )のTwins(双子)デュオ。
「The Alessi Brothers」「Alessi Brothers」で活動することもあるようです。
2人は、ロック・ミュージカル「Hair(ヘアー)」のオーディションに合格し・・・
「Hair Original Soundtrack」(1969)
そこで共演したPeppy Castro(G)と「Barnaby Bye(バーナビィ・バイ)」というバンドを組み(D.はMike Ricciardella)、2枚のアルバムを発表しました。
「Room To Grow」(1972)
「Touch」(1973)
バンド脱退後、「Alessi」としてA&Mレコードと契約。
1stアルバム「Alessi (あふれる想い)」(1976)
クレジットを見ると、全曲、自分たちの手によるもので、ビリーがピアノ、ボビーがギターを弾いてます。Ray Parker Jr.(G)、Jeff Porcaro(D)の名もあります!
プロデューサーはThe Fifth Dimension(フィフス・ディメンション)やThe Association(アソシエーション)などのコーラス・グループ(?)を手掛けたBones Howe(ボーンズ・ハウ)。
↑ これらのグループはほとんど知らないのですが、1枚だけ持ってました。
『Aquarius(輝く星座)』/The Fifth Dimension(1969)
前記ミュージカル「ヘアー」の最初と最後の曲のメドレー。
全米1位、グラミー賞最優秀レコード賞・最優秀ポップ・パフォーマンス賞(1970)!
3rdシングル『Oh,Lori(愛しのローリー)』が全英8位(7位?)とヒットし注目され、アルバム収録の『Sad Songs』がオリビア・ニュートン・ジョンに取り上げられました。
「Making A Good Thing Better」/Olivia Newton-John(1977)
2ndアルバム「All for a Reason (ただ愛のために)」(1977)
プロデューサーはブルー・オイスター・カルトを発掘したDavid Lucas。
Steve Gadd、Ridhard Tee、David Spinozza、David Sanborn などが参加してます。
A1のタイトル曲が大好きです(一番好きかな)。
『ただ愛のために(All for a Reason)』
『Oh,Lori(愛しのローリー)』とのカップリング・シングル。
クルマ・ジャケですね!
3rdアルバム「Driftin' (さすらいの恋)」(1978)
プロデューサーは、Boz Scaggs(ボズ・スキャッグス)の「Silk Degrees(シルク・ディグリース)」でもギターを弾いてたLouie Shelton(ルーイ・シェルトン)。
Ed Greene(Ds.)、David Hungate(B.)、Steve Porcaro(Syn.)、lee Ritenour(G.)などによるバックの演奏も文句なし。時代を反映し少しディスコティックなところが・・・。
本日ご紹介のレコはこのアルバムからのシングル・カット曲。
4thアルバム「Words And Music」(1979)
レコの帯には「ゴー・オールナイト 愛と言葉と音楽と」の文字。オリジナルではない曲も取り入れてます。3rdに続きディスコティックな曲がちょっとです。
しかし、本国アメリカではヒットらしいヒットが出ず、A&Mとの契約も・・・
そんな中、2人が書いた『Rise Up』がP.フランプトンに取り上げられ・・・
「Breaking All The Blues」/Peter Frampton(1981)
A&MからQuincy Jones(クインシー・ジョーンズ)主催のQwest (クエスト)に移籍。
5thアルバム「Long Time Friends(そよ風にくちづけ)」(1982)
プロデューサーはChristopher Cross(クリストファー・クロス)とMichael Ostin(マイケル・オースティン オマーティアン??)、そしてExecutive ProducerとしてQuincy Jones。
C.クロスは『Arthur's Theme (Best That You Can Do)(ニューヨーク・シティ・セレナーデ)』(1981)を発表し大人気だった頃の初プロデュース。
アルバム「Long Time Friends」は、S.ルカサー、J.ポーカロ、L.カールトン、M.オマーティアンなどなどが参加するAOR大名盤!
B5『Forever』では、主役を食う(?)C.クロスの美声を聴くことができます。
シングルカット『Put Away Your Love (そよ風にくちづけ)』が全米71位のヒット。本国アメリカでの初ヒット(そして唯一)となりました。ギターはC.クロス。
そして、2人は・・・
”天使の歌声”アート・ガーファンクルのアルバム「Fate for Breakfast」(1979)などでもバックグラウンドボーカルで参加してます。
「Fate for Breakfast」/Art Garfunkel(1979)
映画のサントラにも関わり、
「The Main Event(メーン・イベント)」(1979)
主演で主題歌を歌うBarbra Streisand(バーブラ・ストライサンド)のバックボーカルをアレッシーの2人が務めてます。
「Ghostbusters(ゴーストバスターズ) Original Soundtrack」(1984)
A3『Savin' The Day』がアレッシー。
A5『I Can Wait Forever』はAir Supplyの隠れ名曲! David FosterとJay Graydonがプロデュースしてます!
その後、Barnaby Bye再結成(?)アルバムやEden Roc Records、Home of Jazzなどのレーベルからアルバムを発表していますが、自身のサイト販売のみ(違うかも)があったりで、入手困難なものも多いです。
「Thrice Upon a Time」/Barnaby Bye(2008)
6thアルバム「Hello Everyone」(2003)
7thアルバム「Just Like That」(2006)
8thアルバム「Live! All Our Life」(2009)
このCD(DVD付)は本人たちのサイトから買ったらサインが!(💛マーク付き!) 内容は文句なし!
DVDは「The best of Alessi Brothers Live at Wakker,Home of Jazz 」で、素晴らしいライヴ!
9thアルバム「Two of Us」(2012)
なぜか、Wikipediaには10thアルバムとして「Marathon Day」(2013)が載ってるんですが、本人たちのサイトのDiscographyには無く、逆に「Alessi Special Edition」がサイトにありWikiに無く・・
この後のCDはあまり持ってません。現在入手困難が多いようです。
10thアルバム? 「Alessi Special Edition」
1stアルバムのリマスター盤?
ボートラとして『Oh Lori』のデモ音源と1stアルバムに入れなかった『Angelina』という曲が入ってるようです。
11thアルバム「Water」(2018)
セルフカヴァーアルバム「Netherland」(2020)というのもあるようなんですが、こちらはWikiにも本人たちのサイトにも無く・・・??
さらに、このブログ作成中にリリースされた・・・!?
「Eden Roc」/The Alessi Brothers(2022)
シングルカットは、The Fab Four(1963 Lennon-McCartney)の『I'm In Love』!!?
今なら本人たちのサイトから買えるのですが・・・
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「DRIFTIN'(さすらいの恋)」/Alessi(1978)
歌詞に「She's driftin' in the night」というフレーズがあり、訳詞では「あの子、夜にさまよっている」・・・自分の彼女が遊び回るような子だと知った虚しさを歌ってるようです。
「drift」は「漂流する、さまよう」などの英語で、「ドリフト走行」の語源なんだそう。
ドリフト走行はできないけど、どこかフラフラ彷徨いたいなあ・・・
さてさて、ジャケのクルマは・・・
フォードの初代サンダーバード(Thunderbird 1955 - 57)ですね。愛称はクラシック・バーズ、リトル・バーズ。
Ford Thunderbird フォード・サンダーバード 初代 (1955 - 57) 1955 ?
取り外し可能なハードトップが標準装備で、ファブリック製のコンバーチブルはオプション設定だったそう。
バンパー形状やロゴの位置などからこのジャケのT-Birdは1955年モデルではないかと思います。
【登場車両】
Ford Thunderbird フォード・サンダーバード 初代 (1955 - 57) 1955 ?
黒もいいけど、他の色もいいネ!
【自己採点】
クルマ度 7点(初代T-Birdの初期モデル? いやあ、いいなあ~)
魅惑度 7点(イケメン・ツインズと古き良きアメリカン・スペシャルティ!)
音楽度 8点(ハイトーン・ポップ、いいですよ~!)