
クルマ・ジャケコーナー第150回は、Robert Palmerの「Some Peoole Can Do What They Like」(1976)です。
Robert Palmer(ロバート・パーマー 1949 - 2003)、ご存知ですか?
いや、実は私はよく知らなかったのです。
Roxy MusicのBryan Ferry(ブライアン・フェリー)とイメージがダブっていて・・
私的には、両人ともイケメン・エロおやじ的な印象で、パーマーの方がよりスケベで親しみやすい感じ・・・(それぞれのファンの方、すいません~)
「Another Time,Another Place(いつかどこかで)」/Bryan Ferry(1974)
ブライアン・フェリーが、パーマーの『Johnny and Mary』をカヴァーしてるというつながりがあるようです。
「AVONMORE」/Bryan Ferry(2014)
ロバート・パーマーは、イギリス生まれのヴォーカリスト。
プロとしていくつかのバンドを経た後,ソロアルバム「Sneakin' Sally Through the Alley」(1974)を発表します。
この1stには、Lowell George(g)、Richard Tee(p)、Steve Winwood(p)、Simon Phillips(ds)らが参加。
2nd「Pressure Drop」(1975)
リトル・フィートが全面参加。
コードレスじゃないリモコン(?)で何を?
3rd「Some People Can Do What They Like(サム・ピープル)」(1976)が本日ご紹介のレコです。
4th「Double Fun」(1978)
脱いだ水着を見てニヤつくパーマー♡
シングル『Every Kinda People』が全米16位のヒット。
5th「Secrets 」(1979)
トッド・ラングレンの『Can We Still Be Friends』をカバーしてます。
シングル『Bad Case Of Loving You(Doctor Doctor)』が全米14位のヒット。
6th「Clues」(1980)
Gary Numan(ゲイリー・ニューマン)参加の『I Dream Of Wires』が収録されるなど、当時最先端のテクノ・ポップ・サウンドに変身。
パーマーが手にしてるのは1979年に発売されたばかりソニー・ウォークマンのようです。
「The Pleasure Principle」/Gary Numan(1979)は全英1位!
Live Album「Maybe It's Live(サム・ガイズ=華麗なるパフォーマンス)」(1982)
ドイツのポール・ヴンダーリッヒ(Paul Wunderlich)による「ミノタウロス(Minotaurus)」のブロンズ像(?)ジャケ。アメリカではジャケ変更で売られた?
7th「Pride」(1983)
コチラもよくわからないジャケ。
テクノとワールド・ミュージックという1980年代の音楽を融合したアルバムです。
タイトル曲A1『PRIDE』は、エアロビクス・ブームに乗ったオリビア.N.Jのヒット曲『フィジカル』を皮肉った歌詩。オリビアが気になってた?
♪ Hey Olivia Newton-John
What you say? ・・・
I don't know why you do
オリビアはコチラで登場してます。
クルマ・ジャケ「You're the One That I Want(愛のデュエット)」/Olivia Newton-John
テクノ・カリビアン?ビート・ダンスミュージック?インド音楽っぽいのまであって、う~~~ん・・・
1985年には、当時人気絶頂だったDuran Duran(デュラン・デュラン)のサイドプロジェクト・バンド「The Power Station」に参加。
デュラン・デュランのアンディ・テイラーがロバート・パーマーに憧れていたんだとか。
『Some Like It Hot』/The Power Station(1985 1stシングル)
「The Power Station」/The Power Station(1985)
シングル、アルバムともに全米6位となるヒット!
そして、パーマーのソロ8th「Riptide」/Robert Palmer(1985)
パワー・ステーションで名が売れたこともあったのか、シングル『Addicted To Love (恋におぼれて)』が全米1位の大ヒット!
この曲で、グラミー賞最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞してます。
シングル『I Didn't Mean to Turn You On(ターン・ユー・オン)』も全米2位の大ヒット!
9th「Heavy Nova」(1988)
シングル『Simply Irresistible(この愛にすべてを)』が全米2位となり、この曲で2度目のグラミー賞最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞!
映画『プリティ・ウーマン』(1990)のサントラに、パーマーの曲『Life in Detail』が入っています。
10th「Don't Explain」 (1990)
約半数がカバー曲で、Marvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)の『Mercy Mercy me/I Want you』はトヨタの2代目「ラウム(RAUM)」(2003 - 11)のCMでも使われた曲です。
↑ 当時としては珍しいリア左右ともスライドドア。
キレのよいハードなロックからワールドミュージック、AOR風、スタンダードジャズまで18曲。これ同じアルバム?というある意味、パーマーらしいアルバムです。
オリジナル曲#15『Not A Word』など素敵な曲もありますよ~。
ブルース、ブルーアイドソウルからファンク、レゲエ、ハードロック、テクノ、そしてバラードやスタンダードもスーツで華麗に歌いこなしたパーマー。
・・・2003年9月26日に、休暇先のパリで心臓発作で亡くなりました。
享年54才。メディアによると19才年下の女性と一緒だったそうで・・・
セクシー美女をはべらしたビデオ・クリップなどでも話題を呼んだパーマーらし過ぎる・・・。
さて、本日ご紹介のクルマジャケ・レコ
「Some Peoole Can Do What They Like(サム・ピープル)」/Robert Palmer(1976)
1曲目の『ワン・ラスト・ルック』はメロー・バラードでAORかと思うと、全体的にはパーマーのファンキー路線。
参加ミュージシャンには、ジェフ・ポーカロ(D)、スティーリー・ダン「幻想の摩天楼」参加のチャック・レイニー(B)の名が。
ジャケは写真家Moshe Brakha(モシャ・ブラカ)の手によるもので、次の作品も手掛けてます。
「Silk Degrees」/Boz Scaggs(1976)
「Hard Candy」/Ned Doheny(1976)
な、なんだ~?! どっちもAORの超名盤じゃないですか~!
この「Some Peoole Can Do What They Like(サム・ピープル)」は名盤とは言われてませんが、パーマーのエロジャケ4部作(1st~4th)には入ってます。(笑)
タクシー(?)を待たせて、芝生の上で何してるんでしょう・・?
トランプ引いて、数の小さい方が1枚ずつ服を脱ぐ??
裏ジャケでパーマーが嬉しそうに持ってるのはパンスト!?
「なんだもう帰るのか~?もう少しやろうよ~💛」
・・・タクシーはもう帰ってしまったみたいですね(笑)
で、ジャケのクルマは・・・?
フォード・トリノ(Ford Torino)ではないでしょうか?
フォード・トリノはフォード・モーターが1968年から1976年にかけて北米向けに製造していた中型車。
大衆車であり、4ドアセダンと4ドアハードトップが販売の中心でしたが、大排気量エンジンを搭載した高性能版もありました。
トリノGTコンバーチブルは1968年のインディアナポリス500マイルレース の公式ペースカーにも選ばれてます。
3代目(1972 - 76)は「グラン・トリノ」と呼ばれ、クリント・イーストウッド監督・主演映画「Gran Torino(グラン・トリノ)」(2008)にも登場してますね。
C.イーストウッドらしい、いい映画でした。
3代目からは4ドアやステーションワゴンからは三角窓が廃止され、セダンと4ドアHTが統合されて、4ドア ピラードHTとなったので、ジャケのクルマはこれだと思います。
【登場車両】
Ford Torino 4door Pillared Hardtop 1972 - 76
【自己採点】
クルマ度 6点(イエローキャブ?「グラン・トリノ」なら8点?)
魅惑度 9点(エロジャケ4部作揃えたいな~)
音楽度 7点(ファンキーAOR? 素晴らしいヴォーカリスト!)