
クルマ・ジャケコーナー第338回は、惣領泰則とジム・ロック・シンガーズの「あこがれ」(1978)です。
惣領泰則(そうりょうやすのり 1949 - )、ご存知でしょうか?
作編曲家で、惣領智子の元夫です
1969年に「シング・アウト」を結成(惣領泰則がリーダー、G,)
「シング・アウト」は、「第1回合歓ポピュラーフェスティバル'69」で『涙をこえて』(作詞:かぜ耕士、作曲:中村八大〕を歌い、1970年からNHKの音楽番組「ステージ101」にレギュラー出演するも、1971年には活動を停止
1971年、後に妻となる吉原智子(惣領智子)らと「BROWN RICE」を結成
クルマ・ジャケ「童夢~DOME IS A CHILD'S DREAM」/Tinna
にも書いてますが再掲します

↑ 誰が誰だか…?💦
惣領泰則が真ん中❓赤い服の女性が高橋真理子で右が惣領智子(この時はまだ吉原智子)❓他の2人はベースの金田一昌吾、ボーカルの池田美和(よしかず)??
「ブラウン・ライス」は米国MGMレコードのオーディションに合格し渡米、1974年には、エンゲルベルト・フンパーディンクの前座としての全米各地を回ったり、フランク・ザッパやWARと共にコンサートを行ったり、アルバム「旅の終りに」制作するなど4年ほどアメリカで活動
『カントリー・ドリーマー』は、ポール・マッカートニーがブラウン・ライスのために書き下ろした曲のようです
『カントリー・ドリーマー』/ブラウン・ライス(1973)
作詞:阿久悠、作曲:ポール・マッカートニー!
ラスベガスにレコーディング・スタジオを造ったり、ジミー・オズモンドのヴォーカル・トレーナーを務めたりもしたそうですが、多額の税金をかけられ、アメリカ撤退、「ブラウン・ライス」は解散(1975)・・・😿
惣領泰則は、数多くの編曲を手がけてますが、その代表曲は・・・
『あなただけを』/あおい輝彦(1976)
作詞:大野真澄、作曲:常富喜雄、編曲:惣領泰則
あおい輝彦の最大のヒット曲(オリコン6週連続1位、年間7位)
Youtube
あなただけを あおい輝彦
『贈る言葉』/海援隊(1979)
作詞:武田鉄矢、作曲:千葉和臣、編曲:惣領泰則
海援隊の大ヒット曲(オリコン1位、年間6位)
ちなみに・・・
あおい輝彦の『センチメンタル・カーニバル』(1977)は、作詞曲:阿部敏郎、編曲:馬飼野俊一でオリコン週間8位、年間53位

Youtube
センチメンタル・カーニバル あおい輝彦
編曲で1位と、作詞曲で8位、どっちが印税多かったんでしょ?😅
惣領智子の最初の夫だった惣領泰則と今の夫である阿部敏郎
共にポプコンがらみの音楽歴があり、互いに全く知らないとうことはなかったとは思います… そして今は3人とも沖縄に移住
う~ん、気になります・・・💦
SING LIKE TALKING Jim Rock Vocal Lavo の
JIM ROCK(惣領泰則)プロフィール
には、CM音楽で、トヨタ、ホンダ、日産、三菱、資生堂、カネボウ、コカコーラ、ニッカウィスキー、ナショナル、日立、東芝、SONY、明治、森永、グリコ・・・等およそ500曲を超える作品を残しているとありました
ソロアルバム「WINGS OF LOVE」(1977)をリリースしたのち、後期ブラウン・ライスのメンバー(市原康(D)、金田一昌吾(B)、津村康彦(G))や、まだ駆け出しだった井上鑑(Key)らと「ジム・ロック・シンガーズ」を結成
「ジム・ロック・プレイヤーズ」とか「ジム・ロック・スーパー・セッション」などの名でスタジオ・ユニット的に行動し、1stアルバムの頃は、吉原智子(惣領智子)、牧ミユキ、河内広明(芹澤廣明)、広美和子(広松三和子)、池田美和らが参加していたようです
↑ もしかしたら、左から牧ミユキ、惣領智子、比山貴咏史、広松三和子、河内広明 ??
牧ミユキの「Loveknot」(1980)、持ってました~
↑ バックは林立夫、後藤次利、松原正樹、松岡直也…などなど
尾崎亜美の『ラスト・キッス』収録
Youtube
ラスト・キッス
河内広明(後の芹澤廣明)は、
クルマ・ジャケ「想い出の青い空」/ワカ&ヒロ でご紹介したヒロですね
Wikipediaのディスコグラフィに、シングルは『珊瑚礁よ永遠に』(1977 惣領泰則)しか載ってませんが、少なくとも今回ご紹介の『あこがれ』とその前にリリースされた『君を変えたものは』(どちらも惣領泰則とジム・ロック・シンガーズ)があるはずです
アルバムは5枚載ってましたが、私が持ってるのは1枚だけ
「COSMIC LOVE(コスミック・ラブ)」/惣領泰則 & JIM ROCK SINGERS(1978)
Youtube
[1978] Yasunori Soryo (惣領泰則) - Cosmic Love (Full Album)
B1『ラブ・イズ』がプログレ的で面白い~
打ち寄せる波音がSEのB3『サーティワン・フレイバーズ』も面白いんですが、男性ボーカルはいらないなあ…💦
アルバムラスト『真夜中のバス』はぜひ聴いてみてください💛
メンバー名の記載はなく、PERSONNELとして、
Yasushi Ichihara(D)、Yasuhiko Tsumura(G)、Chuei Yoshikawa(G)、Shogo Kindaichi(B)、Akira Inoue(Key)、Tadaomi Anai(Per)・・・らの名があるだけ😿
グループ名に合わない、フォーク的な歌詞と男女混声ハーモニーの和製ソフト・ロック…
おそらく、惣領自身がコーラス好きだったと思われます
あ、だから“シンガーズ”か…
惣領泰則はアルバム「COSMIC LOVE」と同時期に「TINNA」を立ち上げます
(TINNAの方が売れた❓💦)
クルマ・ジャケ「童夢~DOME IS A CHILD'S DREAM」/Tinna
「JIM ROCK SINGERS」は、串田アキラや比山清(現:貴咏史)らを迎え「JIM ROCKS」として80年代初頭まで活動を続けるも、惣領泰則の名は知る人ぞ知る存在に・・・
80年代半ばには表舞台から姿を消し裏方として活動
1997年にヴォーカルスクールを設立、2003年には沖縄に移転し音楽事務所「Jim Rock Label」を開設し、ボイストレーニングを中心とするスクール
「Jim Rock Vocal Labo」を開校
2019年に、映画「パンツの穴」(1984)のために書き下ろした作品集「LOVING CARE」(惣領泰則&ジム・ロックス)がCD化されAmazon限定でリリースされたようです
Youtube
ノー・ワン・キャン・リワインド・ユア・ライフ (2021 REMASTER)
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「あこがれ」/惣領泰則とジム・ロック・シンガーズ(1978)
音源が見つからないのでユーチューバーになりました~
Youtube
『あこがれ』/惣領泰則とジム・ロック・シンガーズ(1978)
作詞:及川浩平、作編曲:惣領泰則
AB面両曲とも、ラララ…で始まります
う~ん、“なぜ、世界で認められなかったのか?!”と書きたかったのですが・・・
TINNA的なB面の方がいい感じです
ジャケ裏に「写真協力:東洋工業(株)カペラ1800ハードトップSuper Custom」とあり、車名が判明❣
で、CMに使われたのでは?と思い探すとありました!
Youtube
Mazda Capella 1978-81 Commercial (Japan)
⏰0:40からのBGMが♪『あこがれ』ですね❣
「空力ボディ、カペラ 快適な乗り心地も、確かなハンドリングも、この優れたスタイリングが生み出した 今、大きな反響を呼んでいる“国際車カペラ”2000リミテッド、充実のフル装備で新登場」
で、ジャケのクルマは、
3代目「東洋工業(株)カペラ1800ハードトップSuper Custom」
「東洋工業株式会社」が「マツダ株式会社」に名を変えたのが1984年
事実上の創業者である松田重次郎の姓と、叡智・理性・調和の神・ゾロアスター教の最高神アフラ・マズダー(Ahura Mazdā)にちなんで名づけられたそう!?
ということで、今で言うと「3代目マツダ・カペラ」(1978 - 85)ですね
3代目からはロータリー車は設定されず、1.6・/1.8L直4 SOHCのレシプロエンジンのみ
先のCM動画では「2000リミテッド、充実のフル装備で新登場」と言ってますから、1979年のCMと思われます
4ドアセダンの1800LPGタクシー仕様は、FRで整備性が良く価格も安く、需要があり1985年まで生産・販売されていたようです
それにしても、本人のサイトのプロフィールに、関わったCMに東洋工業やマツダの記載なしっていうのはどういうことですかねえ・・・😅
【登場車両】
マツダ(東洋工業)・3代目カペラ1800ハードトップSuper Custom
【自己採点】
クルマ度 7点(東洋工業時代の少し野暮ったい(失礼(!))HT)
魅惑度 7点(堂々たる(?)クルマ・ジャケ(合成写真ですが😅))
音楽度 6点(歌詞がフォーク的😿コーラス重視の和声ソフトロック?)