
現会社に転職して丸2年が経とうとしていますが、たまたま仕事でクライアントに利用を勧める機会があったので、キャリパープロファイルを自分でもやってもらうことにしました。
キャリパープロファイルとは、もともとハーバード大学の行動心理学の研究者が開発した個人のパーソナリティを分析するモデルで、1961年創業の人事コンサル会社キャリパー社が運用しています。
以来、40ヶ国以上300万人以上の測定結果があり、政府機関や企業のみならずプロスポーツなどでも採用され、日本でも1999年から社員の内的動機を調べ本人も意識していない思考の癖や特性を見える化して能力開発に活用されています。
「内的動機」は外的動機(組織ミッションや金銭的報酬など)とは異なり、20歳を過ぎると変わりにくいと言われていますが、性格や価値観、スキル・知識を伴って本人の行動を規定。自身の内的動機を客観視することで、自身の強みの発揮の仕方や今後のアクションをプラニングし易くする、のが目的です。
※査定評価やリストラ候補探しに誤用する企業もあるようですが、間違いです。
内的動機は、大きくリーダーシップ、対人関係、問題解決、自己管理に分けられ、細目では18項目に渡って日本人の平均値に比べどのくらい高いか低いかがグラフ(画像)で示されます。
その為に30分くらいかかる価値観アンケートみたいなものに事前に答えなければなりませんが、よくあるこの種のアンケートと違って純粋な発想クイズみたいな項目(結果は抽象概念理解力で表される)もあり、なかなか面白いです。
さらに、それ以上に良いのが、結果の読み方を丁寧にアドバイスしてくれるフィードバックがあり、それが今朝2時間かけて行われました。
自分で自分のことを回答しているわけだから、「そりゃそう答えたからな」と思うものばかりかと思いきや、自分では気づかなかった(というか、あまりはっきりさせたくなかった?)強みや課題もレポートされていました。
因みに私の場合。
グラフで高い項目はアイデア志向、抽象概念理解力、懐疑性、新奇リスク志向。
一方低い項目は、柔軟性、徹底性、好印象欲、切迫性、慎重性、感謝欲、外的管理。
項目名だけだとわかりづらいですが、レポートには「知的好奇心が強く未来志向で、ゼロベースで何かを立ち上げることに動機のある方です」「一方で、足元の実務遂行力に覚束ない場面があり、業務の計画管理に改善の余地あり」「また、自分の考えが固まるとそれに固執し、周囲の意見を聞き入れる機会をあまり作らず、視野が狭い印象を与える可能性あり」などとコメントされています。うへー、わかっとるがな。
で、そのレポートを見ながら、自身の3年後のありたい姿とその為のアクションプランを立てるわけですが、私の場合、現会社とは5年契約なので3年後は契約を更新しなければ別の場所で働くことになります。
キャリパープロファイルの一人当たりの費用はなかなか高いらしいので、会社が特に中堅の育成の為に負担することがほとんどでしょうが、昨今のように人材流動性が高まってくると、これからは自分への投資として行う人も特にシニア層において増えてくるでしょうね。
リンダグラットンさんが「ライフシフト」で述べているように、人生100年時代は働き方や学び方、遊び方が大きく変わります。
単に定年延長を待つのではなく、自分の生き方そのものを、自分の強みを発揮させるものへと、自分で変えていく機会が増えていきそうですね。
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Posted at
2017/06/28 20:23:19