2012年02月18日
週を追うごとに忙しくなっている期末シーズン。毎年の事とは言え、辛いじょ。
※以下、長文かつ私事なので、不愉快な話を読みたくない方は無視してください。備忘録です。
そんな週の頭に、外出から戻ると「◎◎高校のEさんから電話アリ」のメモがデスクの上に。
えっと、Eと言うとあいつかな?でも高校以来会っていないし、もとより懇意にしていたわけでもないし、向こうはどうやって僕を探しだしたんだろ?
Eとの記憶は、実は3つしかない。転校前の小学4年生頃に、一緒に近くの山へ2人で遠足にハイキングに行ったこと。その当時Eの好きなタレントが××で、ずいぶん熟女が好きなんだなと驚いたこと。その後転校して会っていなかったけれど高校一年の時に校内で見かけ懐かしくて声をかけたのに、あまり目を合わさずに「あぁ、わかってるよ、★君だよね」と言われ、寂しかったこと。だから、高校時代というよりも小学校の頃に楽しくハイキングに行った思い出だけが残っていると言ってもいいくらい。本当にそのEが電話してきたんだろうか?
電話をとった女性に尋ねると、「この高校がクライアントかと思ったのですが、クレームの電話かと思うような乱暴な口ぶりでした」とのこと。◎◎高校は母校だし、Eという知人もいるけど、会社の電話に出た女性に乱暴な口をきくのは社会人としておかしな言動だから、いっそう不可解。
次の日も外出から戻ると、「また電話がありました、一体いつなら会社にいるの?と、またも乱暴な口調だったので、こちらから電話させます、と言って切りました」と聞くに至り、少しイラっとしました。もちろん僕は彼の連絡先は知らないので、折り返すことはできないわけだけど、本当に連絡が取りたいならば自分の連絡先を告げるのが普通だしなぁ。
そして、水曜日。自分が席にいた昼頃に電話がかかって来たので、ようやくEと話すことができました。
E:◎◎高校のEだけど、わかる?
僕:えっと、Eって言うと…
E:●●小学校でも一緒だったEだよ、あなたに散々いじめられたEだよ
僕:えっ?
E:マラソン大会で唾を吐きかけられ、悪口を言われたEだよ、覚えてない?
僕:いやいや、ちょっと待ってよ。マジで言ってるの?
E:マジだよ
僕:そんな覚えはないけど、マジで言っているのならちゃんと聞くよ、どういうこと?
E:じゃぁ、Aは覚えてる?高校卒業してバイクの事故で死んだAだよ
僕:あぁ覚えてるよ(1年の時に同じ部活だったので)
E:俺がいじめらたのもAが元凶だけど、それで逃げるようにして俺は神奈川の大学に行ったんだ
僕:えっ、そうなの(Aはどちらかと言えば熱血好青年だったけど、EもAも僕とは同じクラスになったことがないので全く知らない)
E:同じ小学校のHやT(2人は高校でも僕と同じクラス)は俺と付き合ってくれたけど、あなただけが俺を蔑視していたんだ
僕:いや、本当に申し訳ないけれど、全く記憶にないな
E:あなたの会社のウェブサイトにもメールを送ったけど返事がないしさ
僕:たまたま現在工事中のため転送できなくなっているんだよ、ごめんな
E:あなたが◉社に入社している事は、大学卒業して間もない頃にSから聞いて知っていたんだよ(Sとは中学で同じクラスだったことがあり、高校も同じだったけれど、高校では殆ど付き合いがなかった)
僕:あぁS、懐かしいな
E:あまり覚えていないようだから、いいよ
僕:いや、待ってよ、覚えていないのは申し訳ないけれど、身に覚えのない話もあるからちゃんと会おうよ
E:えっ
僕:今は忙しいから電話番号を教えてよ
E:あ、あなたが教えるなら教えるよ
と言って電話番号を交換したのでした。とりあえずは、会社の連中が迷惑な電話を受けることはなくなるだろうし。
その日の夜ずっとEの事を思い出しながらも、僕の記憶の中には、高校時代に彼を傷つけるような事を言う機会も理由も見つけることができませんでした。そこで、話にも出てきたTと連絡を取り、一部始終を話してみたものの、彼はEの顔すら全く思い出せないという。一時故郷に戻っていたTともまた15年ぶりではあったけれど、ずいぶん僕の事を心配してくれ、金曜には会社のそばでランチを共にした。同じクラスの人間を一人ずつ思い出しながらも、近況を把握しているのは全てTで、Hの連絡先も調べてくれるという。Tは昔から親切な奴で、そう考えると、人間は小さい頃から性格は変わらないんだなぁと思ってしまいました。
Tからは、最悪の事態も想定しないといけないし、決して二人では会わないようにと釘を刺されたものの、こういうご時世で精神状態が悪くなる人も増えており、あのハイキングに一緒に行った熟女好きのEが、ネガティブな言動とは言え30-40年の後にわざわざ僕を探し出して電話をしてきたと思うと、不気味さ以上に切ない気持ちがするのでした。
幼い頃と言うのは自分の感情に素直だから他人を傷つけるような残酷なことも平気でやらかしていたに違いないと思うと、今からでも謝りたいと思う友人が何人かいるのも確かです。会社に入って間もない頃に、聡明で美人の先輩に「★君ともっと話がしたいな」と言われ、田舎から出てきた僕は緊張のあまり何故か「気持ち悪い」と返事してしまい、その時の彼女の悲しそうな笑顔も脳裏に焼き付いて離れません。彼女はその後結婚退職し、若くして病気で亡くなったので、謝罪することすら出来ないのです。
普段は忘れている後悔の日々や、自分が無意識に他人を傷つけた事実が、何十年の時を経て蘇ってくるという今回の出来事を、ただ不愉快なことがあったとやり過ごしていいのだろうかと思う年齢になったということでしょうかね。
おりしも、今月末は仕事で故郷の大学に行きます。わずかな時間ではあるけれど、故郷にいる友人たちに会ってきましょう。
Posted at 2012/02/18 15:09:45 | |
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