
カミさんと一緒に、2年ぶりに人間ドックを受けて来ました。
ここ3年ほどの健康診断で毎回胃の再検査を勧められながら、胃カメラが怖くて子供のように逃げておりましたが、今回の人間ドックでは胃カメラや胸部CTなど多彩なオプションがあると言うので、ならばと気になる箇所の一斉点検です。このクリニックでは、鼻腔からの胃カメラ挿入を勧めていたのも思い切れた理由です。
以下は備忘録ですが、私のように胃カメラを怖がっている人向けの体験記です。
まず、控室のベッドにて看護師から検査の概要を聞きました。質問は、歯医者が使う麻酔で気分が悪くなったことはないか、今日は左右のどちらの鼻の通りがよいか、必要があれば生体検査をするが構わないか。注意は、絶対に唾を飲み込まないこと、その為にも身体をリラックスさせること、看護師も身体をほぐすなどして協力してくれるとのこと。事実、彼女が終始背中をさすってくれたことに感謝です。
概要説明の後、まず飲み薬による胃と食道の麻酔。ところが、麻酔で唾を飲み込めなくなったことに緊張したのか、気分が悪くなり始めました。まだ始まってないのに先が思いやられます。戻ってきた看護師にそのことを訴えると、自分が離席した時に心細い思いをさせたことを気の毒がってくれたので、逆に落ち着きました。飲み込めない唾液はどんどんティッシュで拭わなければなりませんが、何回か繰り返すうちに、唾を飲み込めない事態に慣れて来ました。
次は鼻腔の麻酔。スプレーでプシュッ。そして胃カメラよりも細い管に麻酔を塗ったものを鼻腔に挿入し、ウォーミングアップ。そのまま胃カメラの設備のある隣部屋に移動。いよいよです。
女医さんにもう気分は悪くないかと尋ねられ、ベッドに横向きに寝ます。さっき挿入した管を抜くと入れ替わりに胃カメラ(先端部4.9mm)の挿入。鼻の奥がツンと痛くなることを想定していましたが、麻酔のせいか最初の難所をあっさり越え、さらに次の難所となる食道に侵入。この間、涎は出続けてますが、呼吸を整えて、管が通りやすいように身体をリラックスさせることに集中。女医さんに目を開けて画像を見るように促されるも、パニックになってはいけないので気持ちに余裕なし。ハイここが十二指腸とか言われても、自分の身体の一部という実感に乏しいしなぁ。
一通り画像の記録が終わると、はい終わりですという女医さんの声に安堵。胃カメラが入っていた時間は意外に短かったような。5-10分くらい?起き上がって主要な画像を見ながら解説を聞くと、胃壁はピロリ菌のせいで慢性胃炎のようになっているもののポリープなどは見られず、年一回の胃カメラで様子を見るだけでよし、となりました。ふぅーっ。
検査後も麻酔のせいで1時間ほどは唾を飲み込めない状態でしたが、その後は普通で、バリウムを飲んだ後のように跡を引くことはありません。なにせ生まれてこのかた手術は受けたことがなく、点滴すら二年前の熱中症の時に初めて受けたというウブな身体なので、異物が身体に侵入することに身構えてしまいましたが、終わってみればバリウム同様、慣れればどうと言うこともなく、むしろいろんなことが解る検査でした。
まぁ初めてなので比較のしようがありませんが、身体をリラックスさせる術さえ身につければ、鼻腔からの胃カメラは恐るるに値しませんでしたとさ。
Posted at 2012/03/05 21:12:28 | |
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