
アップライト自転車のパナールブルーは、今よりずっと青い60-70年代頃のビアンキのチェレステ(碧空)カラーにも似てるんだよなと画像検索していたら、1987年のビアンキのカタログ画像を見つけました。
この右側のスペチアーレという廉価モデルが、人生で初めて自分で買った自転車。東京に出て来て仕事も覚えカミさんと結婚した年に、渋谷の東急ハンズの壁に掛かっていたチェレステカラーに一撃されての衝動買いでした。初ドロップ、初チューブラー、初Wレバーに興奮しましたが、ずいぶん歳食ってのデビューです。
ロードレーサーへの憧れが最初に芽生えたのは、友人に新聞配達のアルバイトで買ったと見せられた白のプジョーで、親父が死んだ中2の冬でした。小遣いくらいは自分で稼ごうと考え友人の真似して始めた新聞配達でしたが、自分も一年くらいでプジョーが買えると妄想していた気がします。ちゃんと計算すればあり得ないのに…。笑
その時の憧れが時を超え場所を変えて、ビアンキとなって実現したわけです。時はバブル真っ盛り、新居のフローリングにロードレーサーを立て掛け、床置きのSONYプロフィールを眺め、新居の三茶から渋谷のレイトショーや下北の芝居を自転車で見に行くという生活。軽薄ミーハーの極みでありますが、田舎者がシティボーイになったと錯覚するには十分でありました。
そうこうする間に娘が生まれクルマを買い、やがてチェレステカラーのロードレーサーのことは忘れてしまいました。もう乗らないだろうと親戚の高校生に譲ってしまったのがMTBブーム(92年?)の頃だから、わずか4-5年の付き合い。一度も遠出をしなかったから距離も大して乗らず、パーツ交換はおろか自分でメンテした記憶もありません。吊るしで買って乗り捨てるという最低な付き合い方だったことが、今となっては情けないのであります。
時は取り戻せませんが、ポケロケとの3年で自転車がない生活は考えられないと思えるほど、自転車との新たな時を刻み始めたのは確かです。そして、パナールブルーのアップライト自転車が加わることで、その時間がさらに濃密になってゆくと期待しています。あぁ、頸椎と五十肩を早く治したい!
Posted at 2013/06/04 19:30:37 | |
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自転車 | 日記