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英国女性初のロイヤルデザイナー、スージー・クーパーがGray社から独立した後に作ったティーカップを手に入れました。1938年のドンティルというモデルで、ボーンチャイナ以前の軟陶ゆえに貫入が出やすいのですが、これにはほとんどない。

スージー・クーパーの手描きは植物をモチーフにしたものが有名（後ろの皿はウェッジウッド傘下時代のグレンミスト）ですが、これはもう一つの特徴のバンディングと言われるデザイン。シンプルなボーダーとドットの組み合わせがモダンですね。

ストークオントレントというのが日本で言えば伊万里・有田に相当し、ウェッジウッドやロイヤルダルトンが柿右衛門、源右衛門に相当するとすれば、そういう世界で女性のデザイナー個人名が出てくるというのは、ルーシー・リー（スージークーパーと同い年！）のようなアーチスト以外では稀有だったのでは？

さて、英国ストークオントレントのティーカップばかりを立て続けに3客手に入れたので、しばらくは使い心地を確認することにして、買い物はお休みしまーす。