キャンプに使うナイフは、10年以上前に買ったフランスの肥後守、オピネル#10のステンレス・ブレード。
少し大きめのサイズにしたので、包丁のようにパンや果物、野菜を切るのにちょうどいいですが、ちょっと刃こぼれ(潰れ?)も出て来たので、携帯シャープナーでメンテ。
オピネルの唯一の難点は、ハンドルが木製ゆえに頻繁に洗うとブレードの開閉が渋くなり、爪でチカラを入れて開くのが怖く感じること。カミさんは自分で開閉する気はない、と。(^^)
このロックも、グローブ無しに回すと指を痛めそう。
一方でオピネル#10ならブッシュクラフトの初歩であるフェザースティックも作れなくはないと知り、そうならばと、アウトドア用の汎用ナイフを買い直してみました。
スパイダルコのデリカ4、ステンレス・ブレード。
ハンドル長はオピネルとほぼ同じ。やや短いブレードは定評ある岐阜県関市のVG-10で、オピネルよりも僅かに肉厚。
デリカ4のサイズは下記の通り。( )内はオピネル。
全長:180mm (230)
閉長:107mm (130)
刃長:73mm (100)
刃厚:2.5mm (2)
重量:65g (71)
デリカは30年以上前から出ているロングセラーで、米国ではEDC(every day carry)ナイフの代名詞。
一番の特徴は、私にはイカの頭に見えるブレードの形状。サムホールと言われる丸穴に親指を入れて片手で開閉できるようになっています。
滑り止め付きの平べったいハンドルの握りやすさにも助けられ、とても軽く気持ち良く開くことができるのが素晴らしい。
かつ、これなら右利き左利き関係なく使えますね。
閉じる時は背中のロックを解除すると、刃ではない部分が一旦指に当たるようになっていて安心。
スパイダルコというメーカーは、元々シャープナーを作って販売しているうちにナイフユーザーの声に基づくナイフ作りを始めたらしく、それ故に既存の価値観や美意識から自由な発想が出来たとか。
こちらのポケットに挟むためのクリップも、スパイダルコが元祖だとか。クリップの位置はトルクスネジだけで左右上下に付け替えることが可能。
誰しもがかっこいいと感じる伝統美の制約を離れて自由に発想された、毎日使って気持ちの良い道具。
買うチャンスを逃したムルティプラや2CV、愛用しているカングーやポケロケ(のグースネック)、そしてアップルのデザイン哲学にも共通するものを感じますね。
Posted at 2020/07/27 17:52:04 | |
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