最近BSフジでやってる「日本一ふつうでおいしい 植野食堂 by danchu」。
アジフライやポテトサラダ、豚のしょうが焼きなど知ってるお店も出てくるので、そうだよねーと思ってたら、第9話は「なすみそ」。
茄子味噌なんて久しく食べてないけど、おふくろが作る茄子味噌は美味かったなぁと思い出しながら見てみたら、自分が知っている茄子味噌とは全く違っていて、でもお店のご主人の考え方に共感するものもあったので、本日雨の中をカミさんと訪ねてみました。ミーハー魂は健在。(^^)
池袋西口側の裏路地にある「美松」
10分待ちで入った店内の天井の景色には、ご主人の趣味が感じられる。
メニューを見ると、あれもこれも注文したくなる。
甘いのと甘くないのを選べる玉子焼をはじめとした追加メニューも気になる。
小食のカミさんは小盆定食(ブリ照り焼き)を玄米ご飯で。ちょっとピンぼけ(汗)。
僕はなすみそ定食にとろろを付けて。
味噌汁はごぼうが入っていたせいか豚汁風の味わい。とろろはおふくろが出してくれたものみたいな優しい風味。
そして、なすみそは、すべての食材を油通ししてあり美しく歯触りが良い。味噌には豆板醤や甜麺醤が加えてあるので仄かにピリ辛。
あ〜、ご飯がすすむ〜。
なんだか、博多の実家に帰って来たような安心感に包まれます。
ふと、カウンター上部の棚にあるを眺めると、暮しの手帖の元編集長の本などが置いてあり、得心するものがありました。
暮しの手帖は1948年創刊以来、高度成長期やバブル崩壊などいつの時代にも、人が美しくふつうに暮らす生活の知恵を提唱してきた雑誌。
若い頃は、広告を一切掲載しない頑固な雑誌というイメージで見ていましたが、目先の流行に左右されない視座を大事にする姿勢はすごいなぁとも。
美松の食事もこれに似て、例えばちゃんとしたおむすびと美味しい味噌汁と何か一品有ればいいといった「ふつうの食事」を、ちゃんと提供しようという姿勢に溢れているのです。
天気さえ良ければ自転車ですぐ行ける距離に、こういう定食屋があると言うのは、高齢社会日本の宝かも知れないし、そう言う食事の作り方を収集しようとする「植野食堂」にもエールを送りたくなりました。
帰りに、寝坊した息子用にしゃけと味噌焼きのおむすびをテイクアウト。
さらに、江戸川橋に寄って、「ふつう」のたい焼きを買って帰りましたとさ。
Posted at 2020/10/17 16:52:40 | |
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