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NHK日美で、上野リチさんと言う戦前のデザイナーを取り上げていて、前の週に取り上げていた民藝運動に通じるものがあるなと感じました。



画像は京都国立近代美術館HPより


用の美と言われる民藝は、直に観て使う民衆が見い出す美という意味で、ある種オーソリティが認める美に対抗しながらも、家具や服装など生活全般に及ぶ点がアヴァンギャルドなのだと思っています。


上野リチさんデザインの壁紙が欲しいなと思ううちに思い出したのは、猪熊弦一郎さんのデザインクロス。

以前、丸亀市のMIMOCAを訪れた際は品切れでしたが、まずはこれをロールカーテンのクロスに張り替えようと注文しました。



画像はMIMOCAウェブショップより


そう言えば、昨日はカミさんのリクエストで、ミナペルホネンのインテリアショップに行きましたが、ミナペルホネンにもこの民藝の思想を感じます。




カミさんは、ミナペルホネンは服は高くて買えないと言いますが、此方のクロスが張られた椅子はそのうち欲しいなと思っています。




毎日観て使って楽しくなる家具や食器や衣服と、住まいと街。

つい目先の利便性から選択したり使い捨てしたりしていた生活を、民藝の思想でシフトしていくことは容易ではありませんが、還暦過ぎてのアヴァンギャルドな生き方として、忘れずにいたいなと思うこの頃。