
シートポスト煩悩に決着つかず、再びウエパー梅田店でじっくり見て来ました。1万円未満の二本締めタイプ、銀色、27.2mm径という縛りで、NITTO S83とTHOMSONエリートの日米対決です。
特に、ポストの作り方の違いに注目。
日はNが始まる手前で2つのパイプを接合して(うっすら線が見えます)やぐら受け部分の優美で正確なラインを出し、やぐらはアルミ合金にしてサドルレールをしっかとつかみシビアなサドル調整を引き受けます。見た目は地味でも、細やかで実のある仕事をしてくれそう。
一方米は、ポストはやぐら受け部分も含め一本丸ごとアルミ削り出し(なんて贅沢)、しかも応力が掛かる前後部分の厚みを増すようにポスト内側を楕円に精密加工。さらに表面に細かな線が施してあり、ポストをガッチリ固定出来そう。対してやぐら自体の作りは粗く、目盛りはあってもシビアな調整は…?
実際面での違いにどう影響するのか知る由もなく、僕が使う限り違いがわからないでしょうが、アプローチの違いがあることに興味は尽きません。わかりやすいのは、日はやぐら受け部分を別体にすることでセットバックするのに対し、米はポストそのものを曲げてセットバックモデル(写真はストレート)を別に作っています。
色は同じシルバーでも、日は乳色がかった沈んだ銀、米は赤味?がかったポリッシュシルバー。重量は日は275g、米197g。自転車が二台あれば、両方欲しいなぁ~。誤解を怖れずに言えば、日が知恵で米が知識という個性のコントラスト。
と、ここまで来て、米は250mm長のものがウエパーに在庫がないことがわかり、時間切れ。急ぎの買い物なら、日の不戦勝ですが、今日はここまでにしといたるわ、と言ったかどうか…w
たかがシートポストにこれだけの英知が注がれている、と知るほどに、予算を吊り上げてゆく物欲魔王が出て来そうなので、早めに鎮魂せねばっ。
追記:THOMSON(セットバック)のサイズがココにありました。セットバックは16mm、インサートラインは63.5mm。ちなみにS83のセットバックは23mm。いま使っているカロイのセットバックは25mm。
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/006/878/11/N000/000/001/127426623343116423005_08_Elite_SP_SB_RevA.jpg
Posted at 2011/01/19 15:45:21 | |
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