カングージャンボリーで発表される限定車のカラーはやはりメタリックと聞き、クルール(マルセイユ)落選で鎮魂していた気持ちは確信に変わりました。
そもそもマイカーを再び持つべきか否かという時に、色を妥協して手に入れても遣る瀬無いのであります。
そんな時、若翁さんがシトロエンの記念モデルについて書かれたエントリーに、新たに触発されるものがありました。そう、カスタムペイントという手があったのです!
カングーの過去色で一番好きなのはベージュカマルグなので、いっそEDCを全塗装するかと半ば冗談で考えつつも、ルノーから出てくる限定車を「ただ待つ」マインドセットでした。自転車のビンテージパーツと同じように、「クルマを自分でカスタム」には手を出すまいと封印していたのかもしれません。
が、このルコックスポルティフとのコラボモデルには、旧来のクルマ文脈にはないカスタムペイントのセンスを感じ、ビビッと来たのです。
ふつう2色以上で塗り分けする時は、ルーフのみだったり、左右対称だったりしますよね。
昨年のカングージャンボリーでは、カングーコルマールと言う試みも発表されたようですが、ルノーが標榜する「退屈へのレジスタンス」のお株をシトロエンに取られたんじゃないかな。
と同時に、シトロエンの記念コラボモデルの軽妙さには、大好きなジャック・タチの世界や、日本のマチスと言われた猪熊弦一郎さんのセンスを思い起こさせられました。
ジャック・タチの映画には様々なフレンチらしい色(特にブルーとイエロー?)が登場しますが、自身のファッションに現われる色は、ライトグレー&ベージュが基調。地味だけれど軽妙で明るい。
猪熊さんは必ずしもアースカラーではないけど、少ない色と形の組み合わせを子どものように楽しむ姿が感じられます。
結局、ベージュカマルグに惹かれたのは、ジャック・タチが原点だったかと自分の中で合点が行きました。ジャック・タチとは実は誕生日も一緒。笑
どうせマイカーを手に入れるならば、ただ待つのではなく、カングーEDCと言う素材を自分色にして楽しむ。
色そのものはアースカラーのソリッドにして、複数の色で塗り分けるとか、左右非対称にするとか。
ベージュのキャノピー、ライトグレーのボディ、アイボリーのホイールをベースにして、どんな差し色を何処に入れるか?など、妄想が広がりそうです。
Posted at 2017/04/28 08:55:36 | |
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カングー | 日記