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イイね!
2008年12月06日

HONDA way

HONDA way 2008年12月5日は、記憶に残る日になりそうだ。

一昨日取材したZ原稿の締め切りがこの日の朝。約7000字を徹夜で書き上げ、少し前にオークションで買った自転車で初めて駅まで行き、青山一丁目。


通い慣れたホンダ青山本社ビルだが、今日のメニューはちょっと特別だ。FCX CLARITYを一日借り切っての単独取材である。

すでに2週間前にLA(トーランス)でアメリカ仕様に乗り、12月2日には開発者インタビュー&試乗に際してのインストラクションを受けていた。

しかし、あらためてこの日本の街中に自らの運転でフットプリントを刻むことができる。その晴れがましさに眠気も吹っ飛ぼうというものだが、10時少し前ピックアップにプレスルームに赴くと、眠眠打破も不要となる衝撃的なニュースが。

緊急記者会見を知らせるFAXがわが家に届いたのはすでにわが家を出た後だった。編集担当からもたらされたその内容は『F1活動に関する……』と聞けば、もうそれしかないが、記者会見は午後1時半から。これから夕刻までかかるFCXの取材に出る身には如何ともしがたい。

後ろ髪引かれる思いで、世界初の市販(?)燃料電池車FCXクラリティの人となった。陽光と猛烈な横風を浴びながらアクアラインを走り、横浜元町(写真)、中華街を巡る。そのリポートはdriver誌で……という、お決まりの宣伝でごめんなさい。

最後にJHFC大黒・水素ステーションで水素を補給して終了というスケジュールだったが、水素充填が終った直後、西の空が激変。向こうに見えたランドマークタワーが白い霞に紛れた……と思った瞬間、我が生涯で初めて経験する風と雨。まさに風神雷神の姿が見えたと思える疾風怒濤で瞬時に全身ずぶ濡れに。

こんなにいろんなことが一遍に起きちゃ、長生きできないな。徹夜明けの若干鈍い頭の状態で良かったのかもしれない……これも巡り合わせだろうか。

ホンダのF1撤退は、シンプルに残念のひと言。2000年の第三期スタート当初からドリアンクラブとしてささやかながらも応援し続けた身としては、いろんな意味で複雑。少し前にドリクラの休止をここで書いたことが、こういう結末につながるなんて、誰が想像するだろう。

この日FCX CLARITYに乗っていたという事実は、単なる偶然ではあるけれど、ボクには天啓のように感じられた。時代は確実にそっちのほうに動いている。

福井威夫社長とは個人的な面識はないが、このところ海外モーターショーではcarview動画で必ずお話を聞く間柄となっていた。海外ショーで一人壇上を占めて達者な英語でプレコンをきっちり仕切る。

その姿にはいつも尊敬の念を抱いていた。今回の決断はさぞかし孤独でタフな作業だったと想像する。いろいろな批判も耳にするが、意思決定のスピード感は見事だと思う。

責任は自らが取る。評価は数年後のプロダクトで。責任の所在を明らかにした英断は、トップとしては当然だが、関わるすべての人を納得させる潔さ。

HONDAにはF1以上に魅力のあるpower of dreamを期待しようぜ。人ごとではなく、自分の問題として強くそう思った。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2008/12/07 04:54:59

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この記事へのコメント

2008年12月7日 9:33
F1、非常に残念です
記者会見の模様はニュースで見ましたが、それだけ自動車業界が危機だといったようなことを言われたのは印象に残りました
2008年12月7日 15:32
ホンダF1撤退は妥当な判断だと思います。

その前に、この様な状況になるまで何も先手を打たなかった自動車メーカー全てが「一体何をしているんだ?」と思います。


既に車だけを作って商売が出来る国内情勢では無い筈。

数年、数十年前と、今現在では、車への価値観や存在意義が大きく変わっています。
そこに着目すれば、自ずとどうすれば良いか???は見えてくる気がします。


ホンダやトヨタは、自動車以外の分野にも目を向けているので、今後更にその方向を伸ばして欲しい。。。と思います。
2008年12月7日 18:08
HONDAのF1撤退。

昨今の世界経済、自動車産業における状況からすれば、企業活動として至極妥当な判断であり、適切な対応だと思います。HONDAの企業イメージの一つであるF1。それを「休止」ではなく「撤退」するということ。これは自動車業界全体の今の姿に危機感を感じ、そして次の自動車100年へと繋げるための「強烈なカンフル剤」であり、ピンチはチャンス!と捉えるべきと考えています。

2008年12月7日 21:29
私も福井社長の決断を信じたいと思います。F1をヤメても燃料電池でもホンダらしいクルマは出来ると思います。ただ、最近のミニバンばかりのホンダを見ているとねぇ…(*_*)
2008年12月7日 22:02
ホンダだけかなと心配にもなってきます。
今や全世界の自動車メーカーが大変な時なのだと思います。

2008年12月8日 3:34
FCXやプリウスがこの世に登場したのって暗いハナシに端を発してのことと思います。
F1からの撤退は間違いなく暗いハナシですけど、そこからフィードバックされた技術を剥奪されるわけではない。

FCXがそうであるように、このことを明るいハナシに転換していってくれると信じています!
2008年12月9日 10:08
残念です。

やはり日本の企業にはF1を始めとしたモータースポーツを、
いや、もっと大きくクルマってモノを文化という尺度で測る
ことは難しいんだなって痛感した次第です。

経済のことを知らないバカ者と言われようと、この撤退には
納得がいきません。

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「撤収!! http://cvw.jp/b/286692/42651196/
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