もっとも、ワールドカーのティーダではあるけれど、日本市場への導入は今のところ未定とか。国内市場において積極的な販売推進を目指すLEAFとの兼ね合いもあるとかで、日産のグローバル化を象徴する存在がまたひとつ…という感もなくはない。
そんな中、日産ブースステージの右側に控えめだが強い輝きを放つ一台を発見!Conpact Sport conceptと銘打ったそれは、それはそれは魅力的なルックスで仕立てられたマーチのデリバティブ(派生系)。いまカタログモデルにラインアップされていたとしても何の違和感もない"完成度"だが、もちろんこれは特別仕立ての一品モノ。なんてったって現時点ではこの世に存在しない3ドアハッチバックである。
製作は、北京にある日産のデザイン部門が行った。現地にはVP(副社長)とCD(チーフデザイナー)級の日本人がそれぞれ一人ずついるが、あとはすべて中国人スタッフで占められているという。ということは、ほぼ中国オリジナル(?)。
ワンオフモデルなので、随所にFRPが使用されていて即量産化は難しいようだが、デザイン的には十分現実的。中村史郎CCO(チーフクリエイティブオフィサー)も「応援してください」マーケットの反応次第では市販に踏み切る可能性ありという含みのある発言をしていた。
数多くのワールドプレミアが登場したAUTO CHINA SHANGHAI♯14だが、僕の"star of the show"は、断然これ。ボンネットが開けられることはなかったが、3気筒のままでかまわないから、かつてのスーパーターボで試みられたツインチャージ(turbo+super charger)に考えられるecoデバイスや軽量化技術を合わせて、狂った速さと驚きの燃費の両立を図ってもらいたいもの。