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伏木悦郎のブログ一覧

2014年07月14日 イイね!

HAZUMI(跳)が語るMAZDAの未来

HAZUMI(跳)が語るMAZDAの未来真価が問われるのはここから。3月のSalon International de l'Auto(サロン アンテルナショナル ドゥ・ロト=ジュネーブショー)に取材に出掛け、このコンセプトカーを目の当たりにして確信した。

例によって漢字一文字を英字表記したHAZUMI(跳:ハズミ)が数えて4代目のマツダ2(デミオ)であることは衆目の一致するところだったが、その出来ばえに思わず唸った。あくまでもコンセプトカーなので、市販型がこのレベルを維持できる保証はないが、このクォリティを維持してローンチの日を迎えたら間違いなくBセグメントにパラダイムシフトをもたらす。

楽しみがひとつ増えたというのが率直なところ。これまでCX-5、アテンザ(マツダ6)、アクセラ(マツダ3)と輸出依存度の高いMAZDAらしくグローバルな視点に立ったマーケティング戦略の下にスカイアクティブテクノロジーを展開してきた。当初国内営業部門が疑問視していたディーゼルが当然の如く支持され、マツダの歴史始まって以来の単発ではなくラインナップでヒットという快挙を成し遂げた。

開発・生産・販売の3部門が連携して、単にクルマというモノを売るのではなく、クルマによってもたらされる豊かな瞬間をブランド構築の柱に据えたモノ作りと(顧客との)つながりという二つの革新の成果ということだが、日本だけでなくグローバルに進められたマツダの全社的な取り組みの評価はこれからが本番。

ジュネーブではすでにステアリングを握っている担当役員から「これはデミオというネーミングいいのか?」ジュネーブでHAZUMIとともに新たに加わることが明示された1.5ℓスカイアクティブディーゼルモデルの仕上がりに対する嬉しい悩みを打ち明けられた。ディーゼルならではのハイトルクを活かした上質な乗り味は、すでに2.2ℓのSKYACTIV-Dで納得しているところだ。

ベーシックなガソリンモデルの動向が気になるが、ディーゼルでプレミアムコンパクトという新しいジャンルを切り開いたとしたら、それこそはずみがつく。このマツダの底を固める新しいBカーとブランドアイコンのロードスターが今後のマツダの展開を占う試金石になると僕は思っている。

7月3日にマツダは次期型ロードスターを9月4日に東京(といっても千葉舞浜だが)と欧州と米国の3ヶ所で世界同時にお披露目すると発表した。翌日のWEBで一般参加者1200人を先着順で応募すると即刻定員に達したというが、いよいよというのが多くのクルマ好きの感慨だろう。

4月のNYIAS(ニューヨーク国際自動車ショー)2014でマツダは25thアニバーサリーをテーマに歴代モデルを展示。同時にNCの限定車と次期NDのベアシャシーを初公開した。すでに報道を目にした向きも多いと思うが、これはなかなか刺激的なプレゼンテーションだった。説明は一切ないが、軽量・コンパクト・必要十分なパワーというライトウエイトスポーツの原点に戻ることが手に取るように分かる裸のロードスター。

新型デミオの情報公開が解禁になった暁にあらためて言及しようと思うが、そこにはきっとロードスターにつながる何かがあるはずだ。





Posted at 2014/07/14 12:39:38 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2014年07月13日 イイね!

箱スカGT-R再び。

箱スカGT-R再び。今もっとも気になっている日本車。1月のNAIAS2014(デトロイトショー)では、NAIAS2013でワールドプレミアされたQ50の"賑やかし派生系?”としか思えず、軽くスルーしてしまった

Q50 EAU ROUGEというタイトルにMAZDAの後追いとしか思えないソウルレッドプレミアムメタリック似の赤ボディ。そういえば、4月のNYIAS(ニューヨークショー)ではACURAが新しいTLXの市販版ワールドプレミアのカラーにも同様の赤を選んでいた。

ところが、3月のSalon International de l'Auto(サロン・アンテルナショナル・ドゥ・ロト=ジュネーブショー)であらためて目の当たりにしたQ50 EAU ROUGEは、搭載するエンジン(3.8ℓ V6 VR38DETT:568ps/61.2kgm)の単体展示で市販化に向けて動いていることを強くアピール。「マジなの?」とじっくり観察すると、これが実に丁寧な仕上がりを見せている。

4月のNYIAS/AUTO CHINA(北京ショー)ダブルヘッダー取材の際には、北京でINFINITI Internationalのヨハン・ダ・ネイスンCEO(元アウディジャパン/USA社長)を直撃して「これとても魅力的ですが、本当にやるの? 例えば、アテーサE-TSの採用は分かるにしても、このパワートルクに耐え得るトランスミッションの手当てはどうします?」と質すと、「いいでしょう? これ。私も大変気に入っている。T/Mは上級モデルのQ70(旧Mシリーズ=フーガ)の5.6ℓV8用があるので十分対応できる。現在鋭意開発中ですよ!」

@GENEVA2014

INFINITIは、2011年からレッドブル・レーシングとマーケティング契約を交わし、現在唯一のF1参戦日本ブランドとなっている。2010年から4年連続でワールドチャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルをブランドキャラクターとして採用し、Q50 EAU ROUGEの開発にも加わっていることが明らかになっている。レッドブルF1がルノーエンジンユーザーであり、ルノーとアライアンスを組む日産のプレミアムブランド・インフィニティの戦略の一環であり、日本での認知度はもうひとつだが、深く静かにプログラムは進行中……。

そんなバックグラウンドはともかく、Q50 EAU ROUGEは、そのデザインの質と組立精度の高さからくるベースモデルの商品性に圧倒的なパフォーマンスを組み合わせることでワールドクラスのスポーツサルーンへと一気に登り詰める予感を抱かせる。

昨年末の日産スカイラインとしての国内発表の際、居合わせた長谷川浩プロダクトチーフデザイナーに思いつきの感想をぶつけてみた。「このV37型って、どことなく"愛のスカイライン"GC10のニュアンスというか雰囲気を感じるんですが……」答えは予想を超えたものだった。「表立っては一切言っていないんですが、箱スカGT-RのGC10のデザイナー(森典彦氏と思われる)に面会してGC10をモチーフにする許可を得ています」

造形はまったく異なるが、ヘッドライトやラジエーターグリル回りの顔立ちに共通するものを感じての第六感系だったが、芯を食っていた。

また、昨年のNAIAS以来、各国各地の国際モーターショーで中村史郎CCOからプロポーションと面の作り込み、そしてドアやボンネットのチリの精密さに注目するようにと直々のレクを受けていた。国内にはスカイラインとして登場したQ50は、まず初期導入のハイブリッドにしても追加の2ℓ直4ターボにしても悪くない仕上がりだと思うが、EAU ROUGEを目の当たりにしている身としては行くなら断然こっちと言わざるを得ない。

8桁の値付けは必至ということで、高嶺の花に終わる可能性は大だが、希望ぐらいは持たないとね。

GOODWOOD FOS 2014で遂に実車が公開の場で走る新着の動画を観ると、やはり心が動きます。


@ジュネーブ


@北京

Posted at 2014/07/13 14:48:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2014年07月11日 イイね!

スポーツカー時代がやってくる

スポーツカー時代がやってくるスープラが帰ってくる。日経電子版が伝えたところによると、トヨタ自動車は独BMWとスポーツカーの車台を共通化。高級スポーツカーの開発に定評のあるBMWのノウハウを取り入れながらコストを引き下げるとし、その機種を1980~90年代に人気を博した「スープラ」であると断定。2013年1月に合意した両社の包括提携が商品として具体化する第1弾となる、と報じている。

この件については驚くほどのことはなく、1月のNAIAS(北米国際自動車ショ=デトロイトショー)にサプライズ出展されたFT-1(写真)のリアリティからも早晩……という感触を得ていた。

トヨタのスポーツカー復活路線は、まず86で中軸を固め、その上下にそれぞれラインナップを設けて充実を図る。86のチーフエンジニア(CE)であり、その後のモデルについても主導的立場となっている多田哲哉CEから予告されていたことであり、トヨタ/スバルに続くトヨタ/BMWのコラボは、アライアンスを駆使して最適解を最短時間で最小コスト/最大バリューのプロダクトを生み出す、新たなトヨタスポーツ開発手法を体現するものといえる。

これに続くスモールがどういう形態を取るのか。よもやそれがダイハツコペンであるとは思いたくないが、マツダロードスターに対抗し得るMR2のリバイバルが控えているとしたら……スポーツカーを受け容れる余裕を持って、来るべき時代に備える必要がありそうです。




Posted at 2014/07/11 09:21:05 | コメント(19) | トラックバック(1) | 日記
2014年06月11日 イイね!

あたふたしておりますが・・・

あたふたしておりますが・・・FACEBOOKから

機能性能に不足も不満もない。評価を求められたら、スバルらしい質実剛健の仕上がりと即答しよう。

でも、僕の購入希望リストには加わらない。クルマを機能性能だけで選ばないから。

ビルシュタインあるなしの格差、ボクサーAWDであるがゆえのプロポーションとおしゃれの基本足元のアンマッチ、ステアリングホイールと室内装飾(色)に象徴される男趣味・・・これじゃあ女は近寄る気になれない・・・開発陣が気が付いていることいないこと含めて、誰が何処がきちんと指摘できるか?

SUBARU LEVORGは、ジャーナリスト/メディアの試金石になるのでは? 自らの意見、評価軸を述べないプレスキットスピーカーが安穏と暮らせる状況に未来はない(と思う)。


このクルマはなるべく早く、どこかに書き記さないと、と思っています。しばし猶予を。

下記でごそごそと写真を貼り、文章を付けています。お友達以外だと分からないと思うので、時間があったら覗いて見てください。あまり考えないでアップしたら、とんでもないところに貼っていることに後から気がつきましたm(_ _)m

https://minkara.carview.co.jp/userid/286692/car/409069/3969705/photo.aspx

Posted at 2014/06/11 23:59:31 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2014年05月31日 イイね!

スポーツカー原論

スポーツカー原論皐月も晦日。すでに卯月のNYIAS.AUTOCHINAは遠く、もしかしたら一年でもっとも明日を感じられる31日が流れ去った。

先週軽井沢ミーティングに出掛けた。ロードスターのオーナー達が自然発生的に作り上げて20余年。今年はロードスター登場25周年という節目であり、またNDと呼ばれることになるだろう次期ロードスターの輪郭がおぼろげながらも見えてきた。NYIASで公開されたペアシャシーを軽井沢でも見せるという話は少し前に漏れ聞いていた。

ならばと、また出掛けてみようと思った。振り返ると、前回初めて軽井沢ミーティングに足を運んだのはもう5年前ということだった。ロードスター20周年ということで何かと話題だったけれど、リーマンショック直後の底冷えのタイミング。時の流れるのは本当に早い。

せっかくの機会なので、今回はロードスターで行こうと思った。編集部経由で借用すると、NAロードスターが在籍中であるという。NCとNAどっちにします? 面白そうなのでNA。横浜R&Dに引き取りに行くと、それはネオグリーンのVスペシャルで、ナンバープレートは19-90。横浜ナンバーに改められていたが、明らかに年式を表わしている。

これは? 担当女史に尋ねると、平井さんが寄贈された広報車とかなんとか。その時はまあ聞き流したが、あらためて確かめると本当に平井敏彦オリジナルロードスター開発担当主査が何かに役立てるようにと広報車両に供されたとのこと。

引き取ってすぐに帰宅しようと走り出したら、これが何というか芳ばしい。細身のナルディウッドリムに、24年物という経年変化を考慮してもこんなに柔だったかなのボディ/シャシー。思うところあって湘南まで足を伸ばすことにした。

ある種の頼りなさと、しかし24年モノとは思えない必要十分感。ところどころでキラリと光る心に響く感触が心地よい。これでいい……ではなくて、これがいいという身体に丁度良い感覚。これって何かに共通するね。おおっ、少し前に同じ横浜で試乗会が催されたケータハム・セブン160を手にして腹の底から湧き上がった、なんていうの普遍的な"これがいいじゃん"感かね。

国道一号線をビュンと下って行く道すがら、今思っていることをタイトル付けすると何かね。問わず語り風に思いを巡らせていて浮かんだのが『スポーツカー原論』スポーツカーってこういうことじゃね? という気分を一度まとめといたほうがいいね。これについてはまぐまぐ!のメルマガ『クルマの心』でも書き始めましたが、時間を掛けてまとめるテーマとすることにしました。

軽井沢ミーティングは、1300台の各世代ロードスターが2000人余の人々とともに集う国内最大級のオーナーズミーティングに成長していました。25周年という節目であり、第四世代ロードスターへの期待もあってのことでしょうが、独特の柔らかい空気感が印象的な不思議な体験。

NYIASに出展されたのとはまた少し違う国内展示専用のベアシャシーを、何はともあれ熱いオーナー達に見てもらおうというMAZDAの開発陣のアプローチも、新たなブランディング、マーケティングの手法として面白い試みだと思った。

オルタナティブもいい。最先端の自動運転車も悪くはないと思う。しかし、もう少し等身大の、誰のためという視点に一歩踏み止まった、そりゃ人間の幸福のためにあるんでしょうという、あたりまえのところに立ち返ってクルマを考えたいね。スポーツカーを根っこから考え直す作業は無駄じゃないと言う気がしている。

とりあえず、自分の身体で動いて、自分の頭で考えないとね。人は先に進まなければならない宿命を背負っているけれど、身体の存在が希薄になるクルマについては熟考熟慮で臨みたいもの。可能性を狭めない範囲で、頑固にこだわるのも馬齢を重ねた者の勤めではないかと思うんですわ。

Posted at 2014/05/31 23:58:18 | コメント(7) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

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何シテル?   03/24 18:25
運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
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2009年3月3、4日に行われた第79回ジュネーブショーの画像です。

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