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伏木悦郎のブログ一覧

2012年10月01日 イイね!

午前7時の名月@Paris

午前7時の名月@Paris10月の始まりは美しかった。今年のフランスは3月25日(日) のヨーロッパ中央時間CET午前2時から10月28日(日)同3時までがサマータイム。目覚ましを掛けたCDG(パリ・シャルルドゴール空港)にほど近いホテルの6時はまだ暗く、シャワーを浴び、パッキングを済ませてチェックアウトした7時でもいい感じにほの暗かった。

台風のおかげで名月が拝めず残念と嘆く年寄りが横浜弘明寺にいたので、車窓からパチリ。目前のトラックがうるさいが、まあ手振れから逃れた月に免じて我慢してくれ。

都合3泊した一泊3000円台の安ホテルはCDGターミナル2まで2駅のRER・B線パルク・デ・エクスポジョン駅は至近だが、ラ・グランド・アルメ通り75番地のプジョー本社に返却してまたこっちまで鉄道で戻ってこなくてはならない。フライト予定時刻は13時45分。さあどうなりますか?

まだ夜の帳(とばり)の中、周辺道路は空いていた。ここ二日で通り慣れたルートではなく勘と道標で最短コースでA1に乗るとウッ!! ほどなく真っ赤な光の隊列が遥か向こうまで連なっていた。NAVIの履歴にプジョー本社の住所が見当たらないが、まあなんとかなる。昨日一足早く帰国する編集者をCDGまで送った後、もう一遍ボルト・ド・ヴェルサイユEXPOを覗くついでに、あの辺の当りをつけておいた。

やはりクルマは走るに越したことはなく、そういえば到着した26日朝TAXIでCDGからやって来る際、見慣れたポルトマイヨールのホテル コンコルド・ラファイエットと凱旋門の間にプジョー本社があることを知った。

コンコルド ラファイエットは、32年前の初海外旅行で唯一事前に予約してあった思い出の宿。新婚旅行だったので、第一泊目ぐらいはね‥‥と奢った。その翌2日は市内のこじんまりとしたホテルを現地調達。しかしそれからはパッタリと宿が取れなくなった。

聞けばローマ法王がやってくるとかで、カソリック教徒の多いフランス中から人々が押し寄せている。 止むなく家内が所持していたアメックスでレンタカー(ラジオも付いていないペーシックなルノー5)を借りて、初欧州でいきなり5000㎞走り回った話は何度も書いている。

タクシーでレンタカー屋に乗り着けたため、自分等が何処にいるのか分からずパリ脱出に半日を要し(笑)、以後スイスで行き当たりばったりの3泊~ドーバーを渡ってイギリス・ロンドン滞在&シルバーストンF2取材(ホンダ復帰第2戦)~またドーパーを渡ってLe Mans24時間取材と、いま振り返ってもどこをどうやって走り、ちゃんと無事帰国できたのか謎だ。

何てこと書き連ねると、またあちこちからお叱りの嵐だろうが、なるほどエトワールとポルトマイヨールの中間なのね。日曜日で閑散としたプジョー本社前に佇んで周囲を探索していると、少なくとも7回は訪れ足で歩き回りクルマで走り回って覚えた記憶がグングン蘇ってきた。

あれだけ動き回って身につけた土地勘がここ何年かは劇的に落ちていた。それがプジョー本社を把握することでパッと灯が点いたような感じ。

シャンゼリゼを往復して、エッフェル塔を見上げ、EXPOで一般公開の日曜日のモンディアル ド ロトモビルの雰囲気を確認し、オペラ辺りの日本飯屋はやっぱり日曜はお休みなのねということですごすごとご帰還。スーパーで買い出しをしようとカルフールを探すも、これも休業。結局宿近くのファストフードでハンバーガーをコーラで流し込み、ショッピングモールでワインの栓抜きと老眼鏡を買った。

脈絡に難ありだが、往路の成田~北京のJAL機内に老眼鏡を忘れ、パリ初日夕刻からのVWのレセプション前に買い出しに出掛け5ユーロ弱の赤ワインを買い求めていた。それの飲みながらあれこれ作業をしようではないか、というのが昨夜だったわけですね。

それにしてもA1の渋滞にはびびった。パリ環状線ペリフェリックまでの20㎞余りの4車線はほとんどクルマの波。左にサンドニのスタジアムがなかなか見えてこない。フランスW杯決勝が行われたスタッド ド フランスに差し掛かるころには明るくなっていた。環状線も洒落にならない混みよう。それでも基本的には流れているからね。

20㎞ちょいを約1時間。心臓には全然良くないが、なんとなく着いちゃった。無料だし絶望的な停止状態がそれほどないので、過ぎてみればストレスは軽い。パリ市内のにっちもさっちも行かないクルマと道路の関係ほどではないが、欧州を十把一絡げにクルマ文化の先進国だとか楽園とか紋切りで語るのは考えものだ。クルマの問題は押し並べて人口問題であり都市問題。人の数だけクルマの厄介はある。

本当は、宿に旅装を置いといて、身軽な状態で試乗車を返却しようかと思っていた。でもね、なにあるか分かんないからね。プジョー本社着は8時過ぎ。エスカレーターのないメトロのポルトマイヨール駅からCDGへは初トライ。シャトレ駅までは地下鉄M1。ここからまた階段だらけの長い通路をふうふう言いながらB線に乗り換え、トータル1時間ポッキリでCDG第二ターミナルに着いた。

Departure boardを見上げるとまだ13時45分発は表示されないタイミング。やっぱ手ぶらが良かったか。後知恵では何とでも言えるので、この経験は次に活かしましょ。

‥‥と、いつものようにダラダラと書いちゃいましたねぇ。
Posted at 2012/10/04 04:08:40 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2012年09月25日 イイね!

パリに行くのだ

唐突に復活。まあいろいろあるわけですが、9月のカレンダーはなるべく早く埋め合わせます。

出発前に満杯となっていたPCのC/D両ドライブの減量化を図るべく、外付けHDに画像ファイルを移動。9年物のポンコツ機にあれこれ多重オペを実行していると、ん? 画像を移動中のiPhoneに見慣れぬ表示が。iTunesに繋いでパックアップしろ? なんだなんだなんだ。

あれこれ作業している内に、禁断のボタンを押してしまったらしく、iPhoneからデータが消失しているという???な表示が。iCloudでバックアップするか初期設定にもどすか、突発自体にパニック状態である。あいクラウドに繋いでバックアップのボタンを押すと、しばらくしてバックアップに要する時間は2時間!という衝撃の表示。

時刻はすでに出立を予定していた12時を過ぎ、14時をかなリ回っていた。フライトは18時10分。痺れる時間帯になっていた。バックアップを中断して、家内に叱られながら最寄り駅。2時間半以内に成田につかないと飛行機を見送るタイミングになっちゃった。

横浜線で新横浜~新幹線で東京~山手線で日暮里まで行き、スカイライナーでどうだ!いつもなら、iPhoneの駅すばあとで最短時間ルートを見つけるところだが、アイフォンは使えぬままだ。スカイライナー切符売り場で最短到着時間を聞くと、衝撃のフライト50分前着。35分待ってスカイアクセス線のスカイライナーが一番早いという。

JALのカウンターにすっ飛んで行くと、日暮里からの電話連絡が効いて滑り込みセーフ。フライト前45分チェックインは史上最悪なるも、シートは前方5列目通路を確保。JALの共同運行便だが、当方海外格安予約サイト購入の中国南方航空(北京まで)、中国東方航空(パリまで:エールフランス共同運行便)という問題あるかもの冒険ルート。北京第3ターミナル着、第2ターミナル発で北京からのチェックインは北京じゃないと無理とのこと。

まあ乗り継ぎ時間は3時間あるから、旅が始まればこっちもの。北京ではトリプルセブンのバルクヘッド窓側。エコノミーの最前列が取れて、安心してSKYラウンジでiPhoneの復旧作業。待ち時間に退屈することなく使える状態に戻すことが出来た。諦めないことですな、何事も。
Posted at 2012/09/27 22:41:44 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2012年08月26日 イイね!

こんなところもありますか。

こんなところもありますか。昨夜の締め切りをなんとかこなし日曜日。ブランチでものお誘いに乗って出掛けることに。現地運転手付きのミニバンは中国ブランドのJAC製。MTでエンジンはパワフルでも洗練されているでもないが、上海市内で不足を感じることはない。

で、どこへ? 仏、伊、台湾の3料理が提示されたけれど、何となくイタリアンが良さそう。そこへ。決めると、これが中々のところ。表通りから向こうに抜けるいわゆる路地裏を行くと、一般市民が暮らす里弄(リーロン)という昔ながらの住宅が並ぶ。北京で言う胡同(フートン)の上海版という趣。

その一角に小さな門があって、中庭が雰囲気のあるイタリアンリストランテが程よいサイズで収まっていた。店内よりも中庭で…ということで頂きました、Bella Napoli。ちゃんとアルデンテが出てくる本格派?で、客層も西洋人が多い。

店の名刺をもらってきたので再訪は可能でしょう。一つ覚えました。
食事の後は日曜日も仕事という相手に上海の見どころとされるスポットを教わり、そこまで運転手付きで送ってもらってはいアドベンチャー開始。

田子坊(Tian zi fang)というその一体は、やはり里弄の古い住宅が密集する一角を観光資源化した裏原宿的(?)なところ。日曜日ということもあって、大変な賑わい。観光ツアーでは定番らしいですが、普段仕事メインの渡航の身には、なかなかないんですねこういうチャンス。


この後、地鉄9号線の打浦橋駅真上の円形5階建てテナントビルを巡り、ほぼ半分しか店舗が埋まっていない状況に、こりゃバブル崩壊はそう遠くないか、と妙な気分に浸ることに。テナントのかなりの数を日系の利いたことのある店が占めているのを見て、何かヤバイな…と。

所詮蟻の目ではあり、誤解や誤認はあるでしょうが、自分が感じたことについては自信を持てる。効率は悪いかもしれませんが、そういう感覚が今の自動車を語る存在には必要なのだと、心底思う。何か関係ない話してんなこのオッサン……と思われても痛くも痒くもない。今までのやり方でやって行けると思うよりはずっとまともだと考えているから。

どうありたいかと自分の頭で考えているか否か。そこを分かった上での批判は甘んじて受けますが、鎖国状態を保とうとする内向きの話には乗れないなあ。独りで旅しているこの感じを分かってくれる人がひとりでも増えたらいいなあ。
Posted at 2012/08/27 19:17:54 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2012年08月25日 イイね!

♪永遠の嘘をついてくれ

♪永遠の嘘をついてくれ中島みゆきが、曲が書けなくなった吉田拓郎の依頼(?)に応じて提供したのが標題の歌。

……♪この国を見限ってやるのは俺のほうだと、追われながらほざいた友からの手紙には、上海の裏町で病んでいると、見知らぬ誰かの代筆文字~~♪……

『永遠の嘘をついてくれ』というタイトルからしてマイナスエネルギーがそこはかとなく漂いますが、なんかそんな危ない状況だったらなあ、とあらためて歌詞を読み耽ってしまいました。状況は似て非なるものですが、やはり上海はニューヨークとはまた別の意味で毒気に当てられる環境であります。

あいにくyoutubeで嬬恋のデュエットを見ることはできません。中国を実感する機会はいくらでもありますが、一昨日まで行けてたローミングを介してのスマホのfacebookもtwitterも昨日の午後あたりからアウトになりました。チェックされているんですね、内容。交差点のカオス状態を動画とコメントで送ったのがいけなかったのかも。

今日はまぐまぐ!のメルマガ・週刊伏木悦郎の『クルマの心』の締め切り日。もう?という感じの日々の移ろいですが、これもサバイバルの一環。せっかくなので今週も中国ネタで押し切らせていただきました。毎週配信しているので、ストックがある程度溜まると見えてくるものがあると思います。是非一度ご覧ください、っと。

朝からホテルの部屋に籠もってウンウン書いていたら、夕方に自主設定している締め切りを3時間ほど飛び越えちゃった。上海駅北口の定宿から歩ける距離で遅い晩飯…と出掛けましたがさすがに遠出する元気なし。ブルースリー似のキャラクターがトレードマークの24時間営業中華ファストフード店で中華風味付けの牛丼セットを背中を丸めて……おおっ、この状況が冒頭の曲が思い浮かんだきっかけか(笑)。

やはりいろいろある旅はたのしい。


Posted at 2012/08/27 18:27:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2012年08月24日 イイね!

クルマと現代アート

クルマと現代アート本職から考えると、アートは近いようで遠い。現代アートの世界は学校の美術で習うような"古典"として括られる芸術のお勉強とは違って、すぐそばにあるのかもしれないのに意識しないとそれに気がつかない。

技巧や技法の巧みさに目を奪われて、上手いの下手のと言っている内はまだまだであるようだ。直観的に見たまま感じたままでどうか…が本来の芸術の価値であり意味だろう。ま、半可通が分かったようなことを言ってもトンチンカンになるのが関の山なので、こんなところで……。

上海駅から歩くと20分。クルマなら10分と掛からないところに漠(のサンズイなし)干山路(Mogangshan road)のM50と呼ばれる、かつて織物工場だった跡地にアトリエやらスタジオが入り込んだSOHOのようなところがある。

そのひとつに知り合いの画廊があって、時折訪ねるようになっている。まだ若い女オーナーの夢は、アパレルのブランドを作り、デザインと経営をかねて中国人の女をきれいにしたいのだとか。その前に自らが絵画などの作家でもある好きなことをベースにビジネスを展開し、世界中を駆け回っている。

今日は東京、明日はパリ、バルセロナ。来月は韓国ソウルでアートフェアがあるとか言って、上海をベースに世界にネットワークを拡げている。出会いはひょんなところだったけれど、エネルギーの大きさ、突破力に惹かれて、何か一緒に仕事ができたらと考えているわけですが、こっちは年季だけはたっぷり取っちゃって、ただただ呆然と見ているだけという感じなりがちだ。

しかし、どうしてこうパワフルに動きますかね近頃の"肉食系女子?"は。芸術とは距離を感じる僕ですが、できることからやってみましょうかね。ということで、30代の中国人作家の作品を見て、なんとかビジネスに繋がりますかと踏み出した。

龚 新 如(Gong xin ru ゴーン・シン・ルー)が描くのは急速に進む中国のモータリゼーションの中で、クルマのメーカー/ブランドは最先端の技術が盛り込まれた高級上質なものだが、乗るドライバーのモラルやマナーやスキルがそれらに追いついていない。

誰が見ても猿と分かる顔の中に描かれるのは世界30の名のあるメーカーあるいはブランドマーク 。それとともに漢字標記の各メーカー/ブランド名が顔の表情の表現として描かれ、路上に展開される悲惨な状況をある種の社会批判とともに笑いを誘いながら問い質す。

この他にも一本の木のように標識をまとめて枝分かれさせたオブジェを創り、一つ一つなら意味が分かるのに、混乱の様相でギュッとまとめられると何が何だか分からなくなる。急速な自動車化の進展が、これまでの中国人の性質性格と複雑に絡み合って、外国(とくに自動車先進国)からやってくるとただただカオスと呼ぶ他はないものがある。

僕は中国語が全然だめで、ゴーンさんも中国語以外は厳しいというコミュニケーションが取りづらい状況で通訳を介して話をしたが、中国人も分かっているんですといわんばかりの冷静な目線と、状況を笑い飛ばしつつ少しでも前進したいという思いが伝わってくる。

まあ、まったくの畑違いですが、こういう出会いというのもなかなか刺激的でおもしろいものです。
Posted at 2012/08/26 20:42:30 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

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何シテル?   03/24 18:25
運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
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