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伏木悦郎のブログ一覧

2013年08月01日 イイね!

八月の戻り梅雨

八月の戻り梅雨今回の南イングランドの旅最大のサプライズ。7月12日(金)Goodwood Festival of Speedのメインメニューでもあるヒルクライムコース脇をフラフラと歩き出した。人垣の切れ目で足を止めると、「久しぶりです!!」言うや握手を求める人が……詳しい話は当日のブログに備忘録として書き連ねるのでそちらを参照して下さい。まさに”犬も歩けば棒に当たる”。何にもしなければ、何も起こらない。逆もまた真なり。やはり姿勢は大事だね。

メーカー頼みの貰い情報で、速いの遅いの、上手いの下手だの言ってみたところで所詮コップの中の嵐。政官業のニュースソースを独占的に得る目的で作られた大手既存メディアの記者クラブとまったく同じ体質が基本的にメーカーに依存し、業者のような立場で情報を貰い受ける仕組みが成立している。そんな傾向が自動車メディア/ライターの世界にもある。既得権益にまみれた専門誌のどこが公正で正確で良質なメディア? 誰が有能で自らの頭で考えるジャーナリスト?

苦しいけれど、とにかく自分の足で稼いでくる。お膳立ての物見遊山のような〇〇〇ツアーの快適さとは比べ物にならない、手作りの旅。すべては己の判断で動くのでレベルは知れているが、基本的に自由でありそれゆえハプニングは日常茶飯事となる。Charlieだ、☆☆☆☆☆だ美食だと未だに自慢する者多数という感じだが、リスクを負って長距離を試さないテストドライブはセレモニーのようなものであり、まったく質の異なる評価の世界がそこにあるのに試そうとする者は稀だ。

僕は過去百数十回の豪華プレス〇〇〇の経験の上に立って今のやりかたに至っている。そりゃタダでラクチンで何にも考えなくていい大名旅行のほうが得かもしれない。年齢的にも楽だし、機会があれば拒まないが、自分で動く自由と他の誰も見ることのないオリジナルな経験が得られる今のスタイルを変えるつもりもない。

自分の身体で動き、己の頭で考える。情報のレベルや量ではなく、その人なりの世界観。ダイバーシティが問われている時代のメディア/ジャーナリストに求められているのは『皆で渡れば怖くない』式の均質で間違いのない情報などではなく、間違いや誤解やその時の状況に左右される事実を含めた自分流。現代のITメディアはそれらを受け入れつつ自浄するリテラシィに対応するメモリー容量を持っている、と思う。

メーカーの鸚鵡(おうむ)返しではなく、自らの経験に基づいてメーカーと意見を闘わせ、現状追認ではなく未来を築くスタンスを取る。僕だって30や40の頃にはそこまで考えられなかったが、長く生きればそのくらいの知恵はつく。業者だらけのメディア環境では過去の失敗が繰り返される可能性が高い。既得権に乗っかり手離そうとしない。もはやあらゆる世界でマジョリティになりつつある既得権益層(善良なるふつうの中高齢者)こそが若者をスポイルし、未来への活力を奪う最大の障害になっている。知らぬ間にプロパガンダやステマのお先棒を担ぐ。できるかぎりそうならないようにしたいね。

しかし、70億人ともいわれる地球人口の中で、ピンポイントで30ン年振りにバッタリ出くわすなんてね。横山治彦は僕が現役でレースを始めた1975年からチーフメカニックを務めた高校同級の横山健一の実弟で、チームメンバーに加わった一人。かなり老けて(ゴメンネ)一瞬誰だか分からなかった。

奥さんを伴っての何と言うか人生の卒業旅行みたいな? 出会った金曜日だけの観戦で明日はスイスに飛ぶという。「生涯一度は訪れてみたかった」若き日ピットクルーに名を連ねた”三つ子の魂……”は健在だった。グッドウッドとはそういうところ。しかし、あるんだねこういうことが実際に。

ということで、7月12日のブログをご覧ください。
Posted at 2013/08/01 09:58:15 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
2013年07月31日 イイね!

Goodwoodとは何か?

Goodwoodとは何か?タイトルカットは、40mはあろうかという鉄柱に設えられた1963年のオリジナルポルシェ911、1973年のいわゆる73カレラRS、そして今年の2013年最新型のポルシェ911カレラ4(本物)である。

領主の母屋グッドウッドハウス前にその年のテーマとなるディスプレーが設置されるようになったのは、1998年のフェラーリからだが、グッドウッドって何?フェスティバル・オブ・スピードってどんなイベントなの? 尋ねられたら、タイトル画像とともに以下の3枚の写真を思い出してほしい。


リッチモンド公爵家現当主のチャールズ・マーチ卿(伯爵)が、1993年にモータースポーツエンスージャストだった祖父(フレデリック・リッチモンド卿)の伝統を復活させるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの本質を端的に表わしているのはこのF1と子供のショットに尽きるのではないだろうか。

レッドブルF1レーシングのテントに足を運ぶと、一人の男の子がインフィニティ・レッドブルRB9の前に佇み、ノーズ先端の穴に興味を示し始めた。指で弄んでいたかと思うと鼻をそこに押し当てた。何とも微笑ましい姿だが、咎める者は誰一人いない。張りつめたサーキットでは絶対にあり得ない光景。

ロータスでも、遠巻きにマシンを眺めていた子供を呼び寄せ記念写真を撮るようにスタッフが勧めていた。これでクルマ好きレース好きにならなければ嘘だろう。なんとも羨ましい本物に直に接する機会。僕だってこの通り。2輪、4輪でワールドチャンピオンに輝いた唯一の存在Sirジョン・サーティース(御歳79才)と肩を組んでのツーショット。感涙ものであります。

このマシンやレーシングドライバー/ライダーとの距離感の近さこそが20年で世界に冠たるイベントに成長した最大のポイントだろう。英国に学べ。今回の旅で得た最大の教訓である。

いやあ、13日からの日記を一気にアップしようと思ったんだけど、膨大な量の写真の整理で時間があっという間になくなっちゃった。我がオールドPCの処理能力ではここまで。こうやってあらためて画像を見てみると、本当に中身の濃い旅だったんだなと、しみじみ思いましたとさ。乞うご期待!!
Posted at 2013/08/01 00:47:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
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