• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

伏木悦郎のブログ一覧

2009年01月13日 イイね!

Henry Ford museum

Henry Ford museum今回のNAIAS取材は、すべて20日発売号対応のため、現地からの即日入稿。

時差ぼけと肉体疲労のダブルパンチで極端に効率が落ち、ほぼ徹夜態勢となった。

書き上げた原稿がPC内のどこかに紛れ込み、絶叫を上げたりしながら朝を迎えた。遭難した原稿を何とか探し出し、晴れて解放の身に。

パッキングしてシャワーを浴びて11時のシャトルに乗るべく近くのラディッソンへとわっせわっせと向かうが、タッチの差でアウトの模様。一般のトンネルバス3.75カナダ$でCOBOセンター。

プレスルームに行くと、編集スタッフはフォード博物館に行くという。何度も来ているのに未知の場所だったので、即相乗りを決める。去年クライスラー博物館に行くツアーに便乗して、やはりこういうところにも寄らなければ…思っていたのだった。

自動車だけでなく、航空機や鉄道、産業用蒸気機関、発電機などの展示には近代アメリカの圧倒的な底力が垣間見れる。多くの歴史遺産を保存できるこの国の物理的、精神的余裕には思わず溜め息が出る。

JFKが45年前のダラスで乗っていたというUS1(Lincoln continental)には思わず足がとまった。

東京オリンピックの前年の1963年11月22日午後0時30分(米国中部時間:日本時間23日午前3時30分)、第35代米国大統領ジョン.フィッツジェラルド.ケネディがパレード中のダラス市街で凶弾に倒れた。

その模様は、ちょうど日米初のTV衛星中継のテスト放送と重なり、衝撃的なニュースとして日本にもたらされた。その映像(当然モノクロ)を、当時小学校6年生だった僕は強い衝撃と共に覚えている。

パレードに使われたオープンカーは、その後の報道や映画化されたシーンの中で何度も映し出されているので、クルマに関心のある人なら誰でも知っていることだろう。

あの時のクルマがこれであるという。本当かね? 半信半疑にならざるを得ないが、どうやらそうらしい。すごいなあ、アメリカって。しばしその場から動くことができなかった。

次はもっと時間をたっぷり用意して訪れよう。メトロポリタン美術館で得たのと同じ感慨を味わった。





Posted at 2009/01/17 02:09:36 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2009年01月12日 イイね!

プリウスとインサイト

プリウスとインサイト写真はインサイトのインテリア。








プリウスとインサイトの開発者に話を聞いた。

3代目プリウスのテーマは『展開性』。これまでトヨタのハイブリッドカーの先兵として期待を一身に背負ってやってきた。これからは横展(バリエーションを横に展開して広げる)だということで、プラットフォームを欧州戦略車のオーリス用(新MCプラットフォーム)に転換。

その第一弾が、今回のNAIASで同時にワールドプレミアされたレクサスHS250ということである。なるほどそういうことだったわけか……なのだった。

ハイブリッドシステムは、ともにTHS -Ⅱ。プリウスが1.8ℓでHS250が2.4ℓ。いずれもこれまで通りの上を向いて歩こう路線という感じもするけれど、プリウスの+300㏄はむしろ燃費向上策として採用された。高速走行を含む実用燃費を考えるとそうなる…と。

HS250も、これまでのレクサス流に反して、2.4ℓで250(=2.5ℓ相当)と控えめだ。従来のレクサスハイブリッドは概ねハイパフォーマンス狙いのパワーブースト系。FFで3ボックスセダンはデザイン的に辛いが走りのセットアップは要注目だろう。

インサイトは、プリウス/HS250とは完全にジャンル違いでクラスも異なる。メディアは単純にvs関係を仕込みたがるが、基本的に競合する接点は見出しにくい。

まず200万円以下という価格設定で縛り上げ、トータルパフォーマンス確保のために5ナンバー枠に自らを囲い込む。

開発当初に決まっていたのは、スタイリングと1.3ℓIMAを使うことだけ。5ナンバーでサイズと重量を規制し、VTECを3ステージから2ステージに改めてバルブ休止を採用しつつトップエンドの8PSを見切る。

CVTの6.7%ローギア化で俊敏性を確保し、タイヤはあえてFITと共通の汎用タイプを選ぶ。省燃費の特効薬(低燃費タイヤ)におんぶに抱っこしなかったところが、グローバルで20万台を売り切ろうという心意気の表れだ。

普通のクルマとして買ってもらい、エクスキューズしないというのが新型インサイトの基本スタンス。その意味で3代目プリウスと重なるところもあるが、アフォーダブルこそがインサイトの最大価値であるという。

その戦略性にびびったトヨタが、現行プリウスの装備を軽くして廉価版に仕立て上げ、インサイト対策を考えている……という噂は多分本当だろう。

あんまり書いてしまうと雑誌の売り上げに響くから、この辺にしておこう……って、もう十分過ぎるほど書いちゃったか。

↓これがなんとも寂しいクライスラーのブース。

Posted at 2009/01/14 02:44:24 | コメント(12) | トラックバック(1) | 日記
2009年01月11日 イイね!

2009NAIAS(北米国際自動車ショー)

2009NAIAS(北米国際自動車ショー)デトロイトは燃えているか?

いろいろな意味で注目を集めた2009NAIAS(北米国際自動車ショー)に、固唾を飲んで乗り込んだ。

デトロイト川の向こうカナダ・ウィンザーから単身プレスシャトルで乗り込むという、まだまだ初体験はあるなあ的試みは「なるほど、やはりボーダーのパスポートコントロールはあるのね」新鮮な日常感覚を知ることから始まった。一旦バスを降りて、パスコンでチェックを受けてから再度バスに乗り込む。まあ国境だから当然か。

COBOセンター到着は、皮切りのGMのプレスカンファレンスの30分前。毎時1本のシャトルの効率の悪さは気になるが、まあオンタイムということで良いだろう。

その、今年はどう出るか?が気になったGMのブースに足を運ぶと、会場はフラットで賑々しいショーカーの展示の気配はない。なんだか妙な人垣のほうに進むと、ステージに向かう道の態を成していて、そこに”明らかに身内”と分る人々がプラカードを手に『始まり』を待っていた。

下の動画はプラグインハイブリッドカーVOLTを筆頭に主立ったラインアップをパレードさせた演出が終わった後のものだが、その妙な盛り上がりはアメリカという国の恐さの一面を見るような気がして、気分が重くなった。

トヨタからクライスラーに転身したジム・プレスのスピーチは乏しい英語力でも言い訳がましいニュアンスが伝わった。

旧知のフォード・アメリカズ社長マーク・フィールズ(写真左)は意外に元気で、相変わらずの若々しさがカラ元気なのか本物なのかちょっとつかめない。凹んでいない感じが不思議に思えた。フォードは案外なんとかなるのかも……?

以下の日本車のワールドプレミアや北米プレミアとの温度差は、どう捉えるべきなのだろうか。時代は完全にクロスし、未知の世界に踏み込んだように思う。











Posted at 2009/01/12 14:05:50 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2009年01月10日 イイね!

雪でござる

雪でござる11時にホテルをチェックアウト。10分足らずでEWRのターミナルB。

オンラインでチェックインを済ませていたので、ボーディングパスのプリントアウトとバゲッジを預けるだけ。

そういえばオンラインチェックインの際、DTW(デトロイト)までのNW1853便の状況を確認すると3Cとあった。ファーストだ。念のためシートマップを確認すると、最前列の1Dが空いている。即変更。

定刻から少し遅れ気味なのが気になり、到着した搭乗予定のコンパクトな双発のEMBRAER175型機を眺めに行くと、牽引車はタイヤチェーンを巻いていて、雪がちらほら舞い始めている。

優先ボーディングで機内に入ると、前が壁で足元広々のシートは完璧だった。隣はグレイスという名の、典型的なアメリカンマム。早口で一方的に話しかけられ、緊張感はすぐに失せた。

狭い機内の隣席に話しかけ、CAとも軽口を叩き合う。フランクというのは時に鬱陶しいこともあるけれど、簡単に人の垣根を低くするのもまた事実である。

時折「あら、私って早口かしら? 話いていることわかる?」まあ大体……と答えざるを得ない。「今日は寒いわよ。NYも雪になるみたい」なかなかボーディングブリッジを離れない窓の外を見ると、機体に凍結防止剤のスプレーが始まった。

「デトロイトは10インチ位雪が積もる予報だとダンナが言っていたわ」なかなか飛び立たないのはDTWの天候調査のせい。機内アナウンスのトーンもやや暗い。

50分遅れでテイクオフ。雪が舞いほんの500m上昇しただけで視界は晴天の10%ほどになった。

グレイスは、自動車部品関係の会社に努めていて、仕事の関係でニュージャージーに頻繁に出掛けるという。俺はフリージャーナリストでNAIASに取材に行くところと言うと「あら、そう?」。

carview.co.jpを紹介したので、彼女はこの写真を確認することになるだろう。

互いに本を読み始めると「それはどっちの方からどう読むの?上から下?」そう、そして文章は右から左に流れている。日本語には漢字とひらがなとカタカナという3つの文字があって、アルファベットも併用するんだ。読んでみる?というと「無理」。

路線バス感覚の機内は、ファーストといってもサービスは薄い。期待して空港では何も口にしなかったが、見事にハズレ。

搭乗待合室で隣り合わせた老婦人が「機内では何も出ないから食べているのよ」バナナを頬張りながら話しかけてきた意味が分った。まあ、ファーストだったのでミラーライトとスナック菓子とバナナ一本が口にできただけでも幸せか。

厚い雲の中を降下して開けた視界は銀世界。タッチダウンした滑走路に目をやると凍結していた。翌朝の混乱を予想して、ショー会場のCOBOセンターに直行し、press accreditationを済ませることにする。

プレス受け付けは確か17時まで。考えている暇はないので、チェッカーキャブというまあハイヤー乗り場に直行した。クルマはリンカーン・タウンカーで気の良い黒人ドライバーとの道行となった。

「この商売には、このクルマは最高さ。雪道?任せておきな。こいつはトラクションコントロール付きだからリアドライブでも大丈夫さ。ABSもあるしな」

プリウスみたいなハイブリッドはどう思う? ビッグスリーはどうなっちゃうのかね?……クルマの話題を持ち出せば、大体男同士の会話は成立するものである。

チップ込みで54$はリラックスできた車内を考えれば納得だった。事前申請をすませていたので、クレデンシャル受け取りはものの10秒。

先着しているカメラマンに電話すると「先にホテルに入ってからと思っていたんですけどタクシーがこないんですよ。時間切れですかね」そのホテルは歩ける距離ではなかったか。

まあ、この雪じゃな。今年はCOBOと目と鼻の先の宿が取れたという某編集者は「もうプレスパス受け取りは済ませました」編集者が初NAIASの我がチームは遅れをとったか。

ここからまだ話がある。

今回はまず編集/カメラと同じ宿を予約してたのだが、計算するとどう考えても赤字がちらつく宿代。他を検討すると対岸のウィンザー(国境…といってもデトロイト川をトンネルで越えるだけだが)に3連泊だと20%オフで、上のホテルの半額以下とあった。

以前某編集チームと合同で泊まって国境往来の面倒に懲りたウィンザーだが、予約した宿はカナダ側に深く入ったロケーションではなく、COBOセンターのまさに対岸。プレスデイの期間中はプレスシャトルサービスがある。NAIASのmedia roomにあったので、決めたわけである。

しかし、土曜の今日はプレスシャトルはまだない。はて……とインフォメーションで尋ねると、皆首をひねる。なんとかイエローキャブを確保できたが、45$+トンネル通行料だという。

そういえばさっきのチェッカーキャブの運転手も、ウィンザーのホテル直行だと+40の92$だと言っていた。ま、こういうこともあるか…ときには割り切りも必要だ。

猛烈な睡魔が襲ってきて、飯も食わずにベッドにもぐり込んだ。今夜中の1時過ぎ。12時30分というデジタル時計の数字に思わず寝過ごしたかッ!!飛び起きたら深夜だった。時差ぼけは大丈夫だろうか。

約7時間後にショーフロアオープンとなり、8時間後にGMのプレスコンファレンスで09年NAIASの幕が開ける。

Posted at 2009/01/11 15:44:26 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2009年01月09日 イイね!

New year Manhattan

New year Manhattan朝一からの行動開始を予定するも、時差が抜けずゆっくり目の出立。空港までの10時のシャトルに乗り、airtrain~NJトランジットでニューヨーク・ペンステーション着が11時ちょい過ぎ。

今宵のハイライトのチケットを受け取り、行きつけのめんちゃんこ亭でラーメンライスを食いつつ、J○Bプラザ。何度もNYに来ているが、これが初の訪問である。なんでも活用しないとね。

これも初見の国連本部を見つつ、徒歩でメトロポリタン美術館。えっ?歩いたの…という距離だが、日頃の鍛練はこういう時に役に立つ。

気にはなっていたけれど、これまでまったく足が向かなかった世界4大美術館。やはり質の高い芸術品などを見ていると、小さなことで悩むことが馬鹿ばかしくなってくる。美術館の大きさもさることながら、その蒐集作品の多さにはちょっと胸が苦しくなった。もともとの国に返還して豊かさを共有したらいいのに。

今度NYを訪れる時には必ず立ち寄ろうと思った。

自分でも面白いほど粘った美術館を出るともう17時30分。本日のハイライト、ブロードウェイミュージカル『MANMA MIA!』開演の20時までの間に胃袋を満たしておこうと出掛けたのが、グランドセントラル駅地下にあるというオイスターバー。

地下鉄で向かうと、これが思った以上に雰囲気のあるところだった。ニューイングランド・クラムチャウダーに、ウエイトレスのお姐さんのお薦めにお任せの牡蠣(中)4ピース。開演中に眠くなっちゃったらまずいからね。

ささやかでも、初めてトライするモノがあって、やる気があるのって嬉しいもんです。この歳になって分る感覚は、常に好奇心の対象物を持っていれば老けない…というもの。

しかしABBAの楽曲をモチーフにした軽快なミュージカルは、台詞や歌の意味が分からなくても十分楽しめる。なんたってABBAなのだ。

人間質の高い文物に触れ合うと、確実に成長する。もっと若い時分にこういう経験ができたら……まあ、そう考えるのが凡人の凡人たる所以だが、過ちを新たむるに憚ることなかれ。マンハッタンの冷たい空気に触れるていると、なんだかやる気が漲ってきた。NYに寄ったのは正解だ。
Posted at 2009/01/10 17:00:30 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

「撤収!! http://cvw.jp/b/286692/42651196/
何シテル?   03/24 18:25
運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2009/1 >>

     12 3
4 567 8 9 10
11 12 13 14 15 1617
18 19 2021 222324
25 26 27 2829 3031

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

64回目の終戦記念日 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2016/08/15 15:36:17
水素でいいと思う 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/02/16 08:18:46
変わるかな。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2013/01/01 22:53:46

愛車一覧

トヨタ プリウス トヨタ プリウス
しばらく耐える秋なのだ。
その他 その他 その他 その他
2009年3月3、4日に行われた第79回ジュネーブショーの画像です。

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation