伏木悦郎のブログ一覧

今日も幕張メッセ。午前は3人、午後は初のマンツーマンというライトなツアーガイドである。もちろんその分中身の充実が問われるわけで、週末に蓄えたノウハウ活かして多少はバージョンアップしている(と思う)。

午前の3人はいずれも東京近郊で、一人はなんと神奈川県立新城高校の18期後輩(ということは23期)
であるという。体育会系の俺としては、即呼び捨て決定である。

少し日がたってから(といってもまだ2日?)このブログを書いているので、ディテールは忘却の彼方です。当日参加した皆さんは、俺に代わってその時の模様を報告するよーに。

午後は、北海道から空路やって来て、帰りは北斗星で16時間の時空旅行をするというhiroさん。札幌のコンサートホールに勤務する彼は、土日が書き入れ時の仕事なので、月火はちょうどいいんです。仕事はいろいろだね。

まあ、一方的に喋りまくりの、言いたい放題だったので、皆さんのお気に召したかどうか。できたら、ここに参加者の感想を書き連ねてほしい。強いお願いである。

今回のモーターショーで唯一ショーアップされていたのがホンダ。ステージで繰り広げられる10分余りのライブショーは、見る者をグッとさせる見物になっている。00分と30分の開演。第41回TMSに出掛けたら外すことのないよーに。

TSMウィーク最初の日曜日。午後一からのガイドツアー特別編対応のために昼頃幕張メッセ着。まずは下見と場内に足を運ぶとけっこうな人波が溢れている。さて無事にスケジュールをこなせるだろうか?

山形から小学生の息子と会社の同僚をともなってやってきたY山さんと4人で連れ立って、前日(初日)に上手く行ったブースを選りすぐりの形でそぞろ歩く。

Y山さんのリクエストはAJAJと自工会の正式スケジュールにはない時間帯の希望だった。当日山形に帰ることを考えれば、そりゃそうだ。こっちの都合ばかりで動いたら、多様なニーズになんか応えられない。東京モーターショーには全国津々浦々から訪れる人々がいる。

大都市(というか東京)中心の発想からは、この国の地方に存在する熱い思いに至るのは難しい。これはクルマというモビリティツールを扱う者が見失ってはならない重要な視点だろう。

午後4時からの公式スケジュールでは4名のみんカラユーザーに対応した。当初は東京の獅子まるさんだけだったが、追加募集で獅子まるさんのお友達のちびーたさん(埼玉)と、奇しくも冨山から別々の参加となったさみさとさん(メッセとなりのホテルに宿泊)とtactyさん(彼は冨山と舞浜を結ぶ夜行バスでゼロ泊の弾丸ツアーでの参加であるという)が加わって、まあちょうど良いそぞろ歩きのチームが出来上がった。

基本的に現場対応のアドリブ勝負という俺的にはいつものパターンとなったので、自らガイドの出来を評価することはできかねる。出来たら今日関わった皆さんから率直な感想をコメントでいただきたいものであります。あんまり厳しいことは書かないでね、凹みやすい体質なので。

しかし、人々のクルマに対する関心は必ずしも低下してはいない。今日見た若者が大半とも思える比率の高さを見ると、やりようによってはまだまだ日本の自動車シーンには希望が見出せるかもしれない。

もっとも、上の写真を見るとちょっと怪しいところもないではないね。FT86は、間違いなく今回のTMSのスターモデルのひとつだったが、はたして展示車を取り巻く何重もの人垣のお目当てはFT86コンセプトなのか、その前面に立つモデル(コンパニオン?)なのか。後者という雰囲気が濃厚ですなあ(写真下に写るデジカメのモニターに注目)。

TMS一般公開日初日。あまりにも落差が大きい国内各メーカーのディスプレイに危惧の念を抱いていた私ですが、まだ若者はクルマから離れてはいないことを改めて実感しました。

今日(24日)はＴＭＳガイドツアー(AJAJと自工会の共催)の初日でもある。担当したのは大人4人と小さな子供1人。午後4時から2時間半の予定だったけれど、型にはまったことが苦手な僕としては、ついつい個人的な嗜好に走ってしまう。

ブレーキの専門メーカーAKEBONOは、今やF1トップチームののマクラーレン・メルセデスにサプライヤーの立場で参画している。近い内に、欧州プレミアムメーカーがアケボノ製ブレーキを採用する可能性は小さくない。

しかし、プレスデイ後「なるはやでTMSの総括を書くよーに」という編集担当のオファーに"厳しい内容"で対応した後、改めて幕張メッセの3ホールを巡ると、開幕ということもあるのか思った以上のお客が詰めかけていた。

派手なディスプレイがなくなった分、大勢の観客の存在が際立ち、人垣が会場の雰囲気を盛上げている。仰々しいステージが廃された分、観客が間近に人気モデルに近づけるようになって、これはこれで評判はいいようだ。怪我の功名ということだろうか。

場内の印象を目測でざっくり言うと、若者比率が相当高い。販売不振の理由に挙げられることが多いが、まだまだ若者は(心の底では)クルマ離れしていない。長引く世代間の経済的格差に、昨秋以来の恐慌状態の影響が加わって、買えない状態が続いているだけで関心は薄れていない。

魅力的なクルマを作れば彼らが競って買うかというと、現実的にはそうならないかもしれない。しかし、彼らがいまなお持ち続けている興味を持続させて、未来に明るい展望を抱かせるには『希望』が必要だ。

シンプルな構造で信頼性も高く、身の丈に合った性能で、環境にも優しく、しかも安い(たとえばそれがコンパクトFRだったらどう?)。そんなクルマ現実的じゃないと言われそうだが、本音で考えたらそれはありなのではないか。可能性があるなら少しでも前進しないとね。

『若者のクルマ離れ』という紋切り型の決めつけで思考停止しているメディアは多いが、現実には性能、品質、価格、サイズなどすべての面に渡る過剰性を押しつけている『クルマのほうが若者から離れている』とみるべきだろう。この観点から見直さないと、若い世代に充満する無力感は解消されないと思う。

欲求不満の種は、成長神話だけでやってきた大人世代によって無自覚にまかれている。そういう思考回路に改めないと問題の解決にはいたらない……そんな気がしている。

それにしても、まだまだクルマ好きの若者は相当数存在する。様変わりした場内の雰囲気もあって、目測でしかないが、TMSから活気が消えた……というリポートを書かなくて済みそうなのはなによりだと思った。

今日のガイドツアーは4人ともD誌&みんカラの読者ということで、お互い親近感を共有しながら楽しめた（？）はずである。静岡のＭ田さん、群馬のＴ中さん、茨城のＳ田さん、宮城のＡ田さん、どうでした？

それなりに頑張ったつもりではあるけれど、評価は参加者に聞くのがフェアだろう。なるべく良いコメントを書いてね(笑)。明日も幕張に行く。

FT86のdriver's view！このままのデザインで登場する保証はまったくありませんが、まあ賑やかです。シートは贅肉を極端に落した超スリムバケット。エクステリアもこれとは限らん……とか。発表発売は2年後だからね。ＦＳＷは何で？

俺的には2ℓもフラット４もＮＧだけど、賛成派のほうが圧倒的多数なんでしょうなあ。2年後にこのディスプレイスメントで商品性があるとは思えないんですよ。

このクルマ、いわゆる若者向けには作っていないそうで、ターゲットは余裕のある中高年。それなりの価格設定で、若い世代には値段がこなれる3～5年落ちのsecondhandで供給できればいい、とか。いったい誰が買うことになるのだろーか。

ところで86にはもう一つの意味が潜んでいるかも。2ℓで4気筒でフラット4の常識に囚われず、環境性能とパフォーマンスの両立を図ると辿り着く数字ですが、さあなんでしょね？

昨日市販型としては正式発表……ということはworld premier……されたLEXUS LF-A。晴れの舞台としては、あまりにも寂しいdisplayに心が曇ったが、下を向いても仕方がない。YAMAHAブースにin carのexhaust note音源があると棚橋CEが教えてくれたので、訪れてみると……。


なるほどね。なおYAZAKIのブースには、タコメーターなどの実走状態のモニターが確認できる。おっ写真撮るの忘れた。

なお、ここでもよりクリアなサウンドを聴くことができます。

表題は、タナハシCEが呟いたLF-Aというクルマではないクルマを評する一言。