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伏木悦郎のブログ一覧

2011年12月31日 イイね!

まだまだ、これから。




酷い年、凄い年、悲しい年、驚いた年、心が折れ掛かった年‥‥過去にも危ない思いをした年はあったと思うけれど、人生59回目の2011年はいろんな意味で堪えた年でした。2005~6年に潮目が変わって下り続けていたので、年初に気合を入れるつもりで書いた。こういう時にblogは便利で、ポチッとクリックすればその時書いた内容がパッと表示される。

標題は、『2011 変わる、変える、変えさせる』。もういい加減今の状態を変えないと、何とかして変わらないと、厳しい。肌身で感じたままを書いた。その70日後、歯を食いしばっていつものようにデトロイトNAIASで仕事を始め、2月末から3月に跨るジュネーブ@PALEXPOを済ませば、さあこれからだ!春に仕込んだプログラムに突入するぞ!!武者震いとともに気合を入れていたら、グラグラグラッと大揺れが襲った。あれからの9ヶ月半は、多くの人々がそれぞれの境遇の中で人生の深淵を知る濃密な時間だったはずです。

結局変われることができず、腹を擦りそうな超低空飛行のまま、どうにかこうにか不時着だけは免れた感じがしている。暗い一年とはいっても、年がら年中沈んでいたわけではなくて、例年通り上海、フランクフルト、ロサンゼルスとMSには足を運んだ。あちこちに心配を掛け、爪に灯をともすような状態で飛んだ。手を合わせなければならない人は少なくない。ロードスター4耐(筑波メディア対抗)の優勝は、単純素朴に感動した。肝腎なところで使える運はまだ残っている。そう感じられて、少し心が穏やかになった。

24年ぶりに都心に舞台を移した東京モーターショーは、改めて日本の国際感覚が問われたという点で課題を残したと思うが、多くの人々が来場することによって「まだまだ」と感じさせてくれたことが心強かった。とりわけトヨタの86とスバルのBRZの登場と、それを待ち受けた人々の関心の高さ深さは、頼もしかった。

まだ正式な発表・発売まで2ヶ月近くあり、無事日の目を見るまで楽観はできない。この両車がコケたら、向こう10年は日本から(というか世界中から)身近なコンパクトFRスポーツの出現は危ぶまれることになる。過去30年に渡って再生を求め続けてきたFRスポーツの意味が、世の中に浸透し、理解されることなく終わることだけは何としても阻止したい。

今はまだ、関心を寄せている多くの人々に想像する楽しみを味わってもらう方がいい。中途半端な、これまで通りの評価のようなもので手垢にまみれることは避けたい。功名を急いてあれこれ言いたがる者もあろうが、もはやクルマをスピードの高だけで優劣をつける時は過ぎた。クルマを数字/数値に頼らず自分の言葉でどれだけ表現できるか。

たぶん2012年は、人にとって自動車は何か?という本質が、日本発の情報として語られ、世界に影響を及ぼすことになる歴史的な年になるのではないだろうか? 僕にとっては5度目の干支が巡り、暦が還る記念すべき年。楽しみでもあり、緊張感みなぎる1年になりそうだ。あと10分足らずでやって来る。来年こそよい年にしましょう。皆さん、よろしく!!

よいお年を!!!
Posted at 2011/12/31 23:55:24 | コメント(16) | トラックバック(0) | 日記
2011年12月18日 イイね!

メルセデスベンツ 2011final drive

メルセデスベンツ 2011final driveそういえばしばらく手にしていなかった…ということで山中湖の会員制リゾートEXIVEで行われたメルセデスベンツオールラインアップ試乗会。Cはセダンもクーペもやはり250から? 200の軽い乗り味は、プレミアムがこっち側に近づきすぎた感がありすぎでもったいないかも。普通に乗れるより、少しだけ緊張感があったほうが、お互いハッピーではないだろうか。


C63クーペAMG。いかんなあ、と思いつつ、アクセルを踏み込んでカタルシスに酔い痴れる。持てる者ならではの境地だが、それと等価の感覚を想像するところに未来はある。そこにいてくれれば、判断できるので否定はまずい。懸命に働いて手に入れるか、ただただ鑑賞の対象として距離を置くか。そういえば、SLKもこれが初乗りだった。350になると、これはもうSLはいらないと思えるクォリティと存在感。立派に成長したという感じです。



それにしてもこの季節の富士山もいいねぇ。〆はリゾートのイルミネーションでした。
Posted at 2011/12/18 17:14:33 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2011年12月16日 イイね!

師走に思う

師走に思う良く晴れた朝を、初めて眺める景観の中で迎えている。一瞬、ここはどこ? 分かってはいても問わず語りに心で呟く自分がいる。予想はしていたけれど、10月後半からの日々の移ろいは想像を絶した。

LAautoshow(11月16,17日=press day)直前の取材と執筆の立て込みは、不眠のTorrance の夜を招来させ、時間と空間が自分の回りだけ歪んだ気分を味わった。モーローとしたままあれこれ取材し、帰国してからも同じ状態が続いた。気がついたら東京モーターショー(TMS)のスケジュールに突入していて、プレスディの国内各社のプレスカンファレンスのひたすら内向きに徹した姿勢に愕然とした。

TMSは世界屈指の国際自動車ショーではなかったか? グローバル化があたりまえとなり、すでに全社が7割以上の海外依存となっているにも関わらず、この外に向けた情報発信力なさはどうしたことだろう。日本のショーなのだから……どこかで聞いたことのある(日本の国内を走るクルマだから……)と重なって、ちょっとげんなりした。自らを特殊な存在として、棚に上げた上で天下国家世界情勢を語る。駄目でしょ、そんなの。

デトロイト、ジュネーブ、上海、フランクフルト、ロサンゼルス。振り返れば、今年も名のあるモーターショーに出掛けた。苦しいけれど、行かないと感じ取れない皮膚感覚の情報がある。webが発達した現在、自宅にしても情報は手に入る。所詮蟻の目の独り身で手にできる情報は知れていて、現場を踏んでいる俺よりも現地の情報に詳しい人もいるだろう。

しかし、モノまわりの情報だけではない、自分の直感に基づくinformationではないintelligenceに近い、取材対象の周辺にある日常をも含めた話が、実はクルマという摩訶不思議な存在を見つめる正しい態度なのではないかと思う。

紐付きでゴージャスなツアーもいいが、見返りを期待された旅しか経験せずに、国際とかジャーナリストという身分を名乗っては駄目だろう。自力で飛んで、己の実力を知る。まずそこから始めないと、護送船団方式から速やかに脱しないと、それによって言論や報道に多様性を持たないと、いつまでたってもフェアな状況は生まれない。

間違ってもいいから、自分の意見を持ち、自分で考えた上で、発言して行く。国や企業などの招待筋から得た情報という名の宣伝を、あたかも自分の頭で考えた創作のように語る。それを有り難がって祭り上げ、愚の骨頂を極める。

歳を重ね、いろんなことが見えてきて、見えたままを語ると角が立つようになった。いままで通りで居たい人とはとくに激しく衝突する。成功しているのは彼らであり、負けているお前なんかの話など聞けない……黙っていてほしいという感情が彼らの目から透けて見える。

つくづく己の頭の悪さに呆れることが多いが、やっぱりバカは死ななきゃ直らない。仕方がないので、しばらくこのままやりますか。これからちょっくらメルセデスベンツに乗ってきます。今日までの約2週間のブランク、帰宅したら思い出せるかぎり書き連ねるつもり。では。
Posted at 2011/12/16 09:01:35 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2011年12月12日 イイね!

スバルBRZ 初乗り

スバルBRZ 初乗りルックスはこっちの方がいいかも。カラーリングもスバルWRXブルー(?)がきれい。フロントの開口部が86とは逆のヘキサゴン。収まりの良さはやはりこっちだろうか。ほんのわずかなディテールの違いで、こんなに印象が異なるとは思わなかった。

同じような意味で、走りの差異にも違いが。詳しくはdriver誌で……ということになりますが、実を言うとそこでもあまり踏み込んで書けませんでした。今回の試乗会は通常の広報部仕切りではなく宣伝部仕切り。原稿にあれこれチェックが入るということだったので、あえて核心には触れることを避けました。価格を含む正式発表/発売は年明けの2月。まだ多くを語るタイミングではない。現時点での批評や評価で未来のあるスポーツカーのイメージにネガティブな影響与え、ミスリードするのは避けたい。86とBRZは、これがコケたら向こう10年はスポーツカーが世に出なくなる大事な存在。素材性は十分なのですが、瑣末な比較評価で誤解を招くのは賢明ではないと考えました。

率直に言って、スバルはFRの走り、FRスポーツカーの構えを理解していない。スバル流を貫く姿勢は理解できても、未経験の新たなる地平に挑戦するチャンスを逸している仕上がりは残念。この辺についてはあちこちに差し障りがあると思うので、DRIVING JOURNALにてじっくり語ることにします。走りに関しては、トヨタのほうがより深く考え、これまでにない画期的な仕上がりを見せていると思います。
Posted at 2011/12/18 18:06:26 | コメント(10) | トラックバック(1) | 日記
2011年12月09日 イイね!

TMS ガイドツアー

TMS ガイドツアー12月6日から4日間、一日2回出動のAJAJ会員による東京モーターショー(TMS)ガイドツアーを務めた。すべて事前予約制で、JAMA(日本自動車工業会)のTMSサイトから申し込むことになっていた。

一日4回興行で各回5組(定員各10名)。述べ予約人数は1000人で、当日申し込んだ時間帯に受付までやって来て、そこで掲示されているガイドの名前を見てツアーのグループを選ぶ仕組み。僕の担当する8回はすべて定員の10名で満たされ、担当した述べ人数は80。各回とも、同業のAJAJ会員とペアで回り、口の達者な者がリードしながら、それぞれ得意分野についてはマイクを渡す。ツアー参加者はレシーバーで逐一ガイドの話に耳を傾けられるようになっている。

ペアを組んだ同業の中には米国テキサス・ダラス在住の桃田健児のように世界を飛び回り、達者な英語力で次世代エネルギーの現状に精通した当代随一の精鋭や、鈴木健一(弾丸ジロー)のように先の震災でボランティア活動を勢力に行うなど幅広い視野を持った後輩もいて、その方面については全面的にお任せとしたが、それ以外はほぼ独演会状態になった。もちろんサポート役の同業者の存在なしにはことはスムーズに運ばなかったが。

ガイドツアーでは基本的にプレスデイでの見聞をベースにせざるを得なかったが、回を重ね、一般公開日の模様を見て回る過程で、プレスデイだけを見ていてはわからないことにも気づいた。代表的な例がトヨタブース。プレスデイではがらんとした空間は暗く、人がいないと殺風景に感じられたが、どらえもんも壁に貼られた大きなスクリーンも一般の観客が訪れた時にパッと明るくなる映像エンターテインメントとともに活気づく。

あの光景を見ていないと、何やってんだか‥…という感想しか残らないが、トヨタだけでなくほとんどのメーカーは訪れる一般客目線でブースを設営していた。発信力が問われる国際モーターショーとしては?マークが付くが、まずは内向きに冷えた市場を何とかしたいという意図は理解できた。

4日間8回のツアーで吼え続けた内容がどこまで伝わったか。わからないけれど、こういう試みはメディアの語り部として勉強になることが多いし、直接のコミュニケーションは今後さらに大事になるのではないかと思っている。なるべく多くの人に接する機会が持てたらいいね。次回、2年後になるけれど、さらに充実した内容になるよう日々精進したいものです。
Posted at 2011/12/18 16:29:56 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

「撤収!! http://cvw.jp/b/286692/42651196/
何シテル?   03/24 18:25
運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
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2009年3月3、4日に行われた第79回ジュネーブショーの画像です。

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