2020年06月19日
【長文】こ、これが答えなのか…。【注意】
8年前にさかのぼる。
2012年08月30日
どうどうめぐり
「つっこみすぎだよ」と言われたり、
「元気がない。メリハリがない。」と言われたり、
一体どっちやねん…と、常々悩んでおります。
データロガーでよく見るのは、縦軸がスピード、横軸が時間のグラフですね。加速中は右上がり、減速中は右下がりです。右上がりの傾きがきついほど、加速がいいということになりますし、右下がりの傾きが急なほど減速Gが大きいということですね。
右上がりの頂点がコーナー進入直前の最高速度、右下がりの最下点がボトムスピードということになります。
進入に限って考えてみると、いかに急峻に速度をボトムまで落とすかがまず重要な気がします。
必要なのは強力なブレーキ、そしてハイグリップタイヤ、ときには空力もでしょう。
こう考えると、「つっこみすぎ」とか「元気がない」というのは単にその車の減速ポテンシャルを有効に使いきれていない、あるいは減速ポテンシャルを越える進入速度であるということなのでしょう。
直線だけの加減速であればこういう理屈でいいのかなと思います。
しかし、問題は曲がらないといけないっていうことなんですねw
直線でボトムスピードまで落とし切ってターンインってことならいいのかもしれませんが、どこかで減速を緩めない限りはターンインするグリップはタイヤには残っていません。
最初にMAXの踏力でブレーキング、わずかに緩めながらターンイン、ボトムスピードでクリップへ。
速度のラインを滑らかにつなげるように、駆動がかかっていない車は不安定なので、じわっとアクセルを開けて行く。なるべく早く。
これが最速のコーナリングのはずだったのですが、今月のREV DVDで大井選手が言っていたことが僕を悩ませています。
「何もしない時間」
ブレーキとアクセルの間に何もしない時間があると言われるのです。加速するタイミングを待つ時間が。
このことについては大井選手に質問しようと思っています。
2012年09月04日
大井選手からの回答~「何もしない時間」
さて、先日のREV DVDについての話題、「何もしない時間」。これについて大井選手のD-Rightsのページで質問したところ、回答をいただきました。ジョージさんという方からもご意見をいただきましたので、それらをすべてコピペします。皆さんはどうお考えでしょうか。
尚、コピペに問題がある場合には削除いたしますのでメッセージをいただければと思います。
「曜日」
10月号のREV DVDは大変興味深く拝見いたしました。
さてタイトルの「何もしない時間」については極簡単に触れられておられました。
ブレーキ→アクセル
ブレーキ→何もしない時間→アクセル
わずかでもアクセルに足を乗せていた方が車も安定すると思っていたのですが、もう少し詳しくご教示いただけないでしょうか。
「ジョージさん(以下 ジ)」
ロス・ベントリーの本、「速さの秘密」では基本的に「何もしない時間はない」と書いてました。
おそらくこれはプロとプロの個人的なフィロソフィーの違いかと思います。
「車速と車の姿勢を保つためにはメンテネンススロットルを使います」と言うフレーズがありました。
その「メンテネンススロットル」は少しだけでもいいから、「コースティング(エンブレ)はしない」とのこと。それに、車を速くするのはスロットルだけですから。ハンドルとブレーキは車を遅くするものです。
すくなくても、わたしはその風に解釈しました。
「大井選手」
FaceBookにもちょっとだけ書きましたが、「何もしない時間」はあります。
しかし、ステアリングを動かしたりペダルを操作するなど、何の操作もしないからと言って「何も起きていない時間」ではありません。
料理で言えば、鍋に火を掛けてグツグツ煮込み火を消してしばらく放置。
これは何も手を加えない時間ですが、この時間が必要な料理も少なくありません。
ドライビングで言えば、「何もしない時間」は変化を待っている時間。
最初の質問にあった�
[ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー�
[さてタイトルの「何もしない時間」については極簡単に触れられておられました。
ブレーキ→アクセル
ブレーキ→何もしない時間→アクセル
わずかでもアクセルに足を乗せていた方が車も安定すると思っていたのですが、もう少し詳しくご教示いただけないでしょうか。�
[ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー�
[「ブレーキ→何もしない時間→アクセル」
はターンインの操作の話だと思いますが、アクセルに足を乗せた方が安定します。
が、コーナリングを開始するには、不安定な状態を作ることです。
だから、アクセルを踏んでしまうと車両の安定性が高まり、向きが変わるまでの時間が増えてしまい、簡単に言えばラップタイムが遅くなります。
ロス・ベントリーの本は読んだことがありませんが、多分、これはレーシングカー系のドライビングを書いているんだと思います。
レーシングチューンになればなるほど、待ち時間は少なくなりますからね。
でも、少なくともオレが経験したレーシングカーには短い時間ですが待ち時間は存在する。
それはフィロソフィーではなく、分析力・・・表現力・・・ドライビングスタイル?
ジョージさんの解釈にちょっとだけ反論させてもらうと、�
[ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー�
[それに、車を速くするのはスロットルだけですから。ハンドルとブレーキは車を遅くするものです。�
[ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー�
[という所。
ストレートを走るのであればステア操作もブレーキングも速さを損なう物でしかありませんが、サーキット1Lapを走るにはステアリングもブレーキも速く走るための武器です。
今回の質問で間違っている点というか、気になった点は、ドライビングを運転席中心で考えているということ。ドライビングを考えるうえで中心にすべきはタイヤです。今、4輪がどんな状況になっているのか、そして現状をどのように変化させたいのかをステアリングやペダル操作で操るわけです。
かなり高度な話ですが、分かって頂けましたか?
「曜日」
> FaceBookにもちょっとだけ書きましたが、「何もしない時間」はあります。
ありがとうございます。FBは個人情報だだもれになるのでしてないんですw
もう一度DVDを見直してみました。すると、
「減速区間」
「コーナリング区間」
「加速区間」
という区分でした。
厳密に言えば減速しながらでも加速しながらでもコーナリングはしていくわけですから、この「コーナリング区間」こそが「何もしない時間」と解釈しています。
実際にはここでもおそらくステアは切れているはずです。タイヤやブッシュのたわみの戻りやサスペンションのリバンプ、それらによって向きが変わる間は「何もせずに」待つ…ということなんでしょうか。もしかするとステアは向きにあわせて戻すのでしょうか…
できるかな…。というかそれを感じられるのかな~w
9月半ばに車ができてきたら、それを意識してやってみます。
「ジョージさん」
確かにレース車両ドライビングの本です。
たしかに車のスピードを上げるのはアクセルだけだと書いてあった、それはおそらく簡単に表現しようとしてるだけで、本当の意味では、ステアとブレーキはより多く、長くアクセルを開けるために使うものです、と僕は解釈してる。
もう一回読んだら、「セオリではブレーキかスロットルのどちらかですが、実際には車によって少しスロットルオフにしたほうがいい場合はたまにある」と書いてました。 ...僕、間違ってました。 別なところで「アクセル>ブレーキ>アクセルの切り替えは可能な限り素早くするべき」と書いてあった気がするけど...
その後、谷口信輝プロからこの点について言及があったものの、実践にはつながらず時が過ぎた。
そして今シーズン念願のオートポリス2分切りを達成したのだが、その動画を「山野哲也プロのオンボードレッスン」にお願いしてみたところ、痛烈なダメ出しがあったのである。そこはまさに自分が悩んでいたところであったので、メッセージで山野哲也プロに質問してみた…。
そ、そうだったのか。
ワテの真名が出ているが、まあ気にしないで聞き流してくれたまへ。タイムアップの秘訣がてんこ盛りだ。
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サーキット | 日記
Posted at
2020/06/23 08:22:20
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