
茨城県に行った翌週の2月23日ですが、今度は群馬県の横川と高崎まで、今回もスカイラインで遠乗りしてきました。
こちらは昨年のスタンプラリーでも同じ場所に電車で行ったのですが、今回は折角クルマで行くのですから公共交通機関では行き辛い場所の鐵分摂取を目論み、碓氷峠の丸山変電所跡付近にある
碓氷峠の森公園「峠の湯」を拠点にして、兼ねてから行ってみたかった熊ノ平信号場(駅)の初訪問とめがね橋の再訪をしてみることにしました。

温泉施設の峠の湯訪問は2度目でした。
前回は大学のサークル同期と2人で20年以上前に訪れ、当時は横川駅からアプトの道を歩いて訪問しました(同行者は鉄道には全く興味が無いのに、どう言う経緯で行ったのかは全く記憶に無し。)。
建物が丸山変電所の近くから旧線に分岐した辺りに存在していたと言う認識だけでしたので、旧中山道との位置関係がイマイチはっきりしてなかったのですが、以前YouTubeの「スーツ交通チャンネル」で配信されている中山道を自転車で走破するシリーズを見て知識を得ていた事もあって、今回クルマで行く事で大分スッキリ理解出来ました。
施設の入口は中山道の坂本宿の中心部から入ったところで、景色も非常に良い場所だから宣伝と街整備のやり方次第では凄く観光地として化けそうな気がします。坂本宿もこのまま歴史に風化されていくのは非常に勿体ない気がします。

鉄道文化むらから出発する観光列車「シェルパ君」の終点「とうげのゆ」駅が隣接しているので、こちらも未乗車であることから、機会があれば利用したいところです。(旧信越本線の下り線を利用している)
※碓氷峠は私の心の故郷なので、色々と落とせるお金は落としたい。

いよいよ峠の湯からクルマで旧中山道(旧国道18号)を道なりに登り、「峠の力餅」のドライブインを過ぎると碓氷峠の山道に入りますのでそのまま先へ進み、途中、後ほど訪れるめがね橋を過ぎてから少し進んだ所にある「熊ノ平駐車場」が今回の目的地となります。(因みに現地はナビで地点登録されておらず、住所検索もできません(山自体の住所になっている)でした。)
昔から砂利の駐車場があった『らしい』程度の情報しか無くて、行くまで心配していたのですが、夏期のみ運転の路線バスの停留所も併設された場所になっています。どうやら現地は碓氷峠でラリーが開催された際に整備された雰囲気です(確証無し)。

熊ノ平信号場(駅)に登る入り口前には、紗弥加コーナーなる名前が付いていました。ここが入口の目印の様です。
なお、熊ノ平信号場(駅)及び付近の各施設にはポケモンGOのポケストップが設置されており、高低差を無視した画面表示によると駐車場は駅前10メートル程度の好立地な場所に見えますが、実際には駐車場から数十メートルの激しい高低差があり、駅前感は全くありません(笑)

因みにこの駐車場、現在は綺麗に舗装されてトイレまで備わっていますので、安心して訪れることができます。
この日も峠の走り屋さん達の折り返し場になっていましたが、今回の自分の車もフルバケ付けたスカイラインだったので、絶対走り屋だと思われてたでしょうな。。。
(因みにトイレは電気も水道も無い場所なので、雨水とバイオ循環を利用したトイレでした。)

信号場(駅)までの道は階段と手すりが整備されているので問題無く歩くことができますが、何しろとんでもない急勾配なので行かれる方はお覚悟を。
ハッキリ言って山登りです。

階段を登り切ると、そこには私が子供の頃、長野県佐久町にある母方の田舎に行く際に乗っていた信越本線の特急あさまや急行信州が機関車に押されて碓氷峠越えをしている最中に、車内から毎回見える、山の中に突然現れる不思議な駅の光景が当時のままの姿で広がっていました。
念願だったこの場所にやっと来ることができました。因みにここは信越本線の廃線時には熊ノ平信号場という鉄道施設だった場所で、その昔、単線だったアプト式の旧線時代は上下線のすれ違いを行う為に「熊ノ平駅」として運用されていたそうです。上下線に残るホームの跡は駅時代の名残で、新線に切り替え後に信号場に格下げになって客扱いを廃止したとのこと。

歴史的経緯から見ると、この場所はアプト式の旧線と複線電化した新線が合流する場所であり、軽井沢側のトンネルを見ると一番左側のトンネルが旧線時代の駅突っ込み線?、右の2つのトンネルが軽井沢に向かったトンネルです。
(旧線時代は真ん中だけだった様で、右側は引き込み線だった様です)

上り線側のホームは比較的線路に沿って残されているので、現役当時、上り列車に乗っているときは普通に駅を通過する様な錯覚をしたのを思い出します。
この上りホーム上には駅設置の経緯が書かれた石碑が建っており、旧字体も多用されていたので、恐らく駅として稼働していた明治時代に建てられた物かと。

下り線側のホーム上にある変電所跡は、電化後から廃線となる日まで稼働していたもの。明治時代の開業当初はSL列車だったそうですが、あまりにトンネルが多くて乗務員も乗客も煙で死者が出る始末だったので、早々に輸入機関車を用いて電化したそうです。
基本的に横川ー軽井沢間はトンネルばかりなのですが、自分が乗車して車窓を見ていると、トンネルから出ると突然車窓に駅や建物が現れて、誰も居ない駅を通過する光景を見るのがとても不思議で好きな景色でした。
今自分がその場所に立っているのが不思議で仕方がありませんでした。

なお、横川(麓)側には4つのトンネルが見えます。
左側2つが新線で使われていたトンネル、右側2つが旧線で使われていたトンネル(一番右側は引き込み線の様です。)。
列車に乗っていた当時は、そこに存在していた旧線の遺構に全く気が付いてませんでしたが、こんなにアプト時代の歴史が残されていたんですね。

熊ノ平駅は1950年に大規模な土砂崩れがあり、沢山の職員や家族が亡くなったのだそうです。その時の慰霊碑があるとの情報だけは昔から聞いたことがありましたが、今回ようやく現地を訪問し、念願叶って手を合わせることができました。
因みに慰霊碑は下り線ホームの横川側に綺麗に整備された状態であります。また、その隣には碓氷峠の安全を祈願して熊ノ平神社が建てられていました。

名残惜しいですが、熊ノ平信号場(駅)を後にしてクルマで国道18号を横川方に少し戻り、めがね橋駐車場に向かいます。
このめがね橋駐車場は信越本線旧線の第三橋梁(通称めがね橋)見学の為に設置されている様です。
こちらの駐車場も綺麗に舗装され、トイレも自販機も完備しています。
めがね橋自体は駐車場からは少し歩きますが、近づいていくと見事なアーチ型の4連橋を様々な角度から見ることができます。

とても明治時代に作られたとは思えないダイナミックなレンガ造りの橋。
地上から高さ31メートルの橋をこんな山奥に作るとは、先人達の努力に脱帽です。

こちらのめがね橋へは、国道18号の麓から整備された歩道(階段)を歩いて登ることができます。
以前来たときはアプトの道(遊歩道)を歩いてここまで来ましたが、当時はめがね橋が遊歩道の終点でした。(現在は熊ノ平駅まで整備されています。)なお、階段の高低差は熊ノ平駅ほどでは無いですが結構凄いです。

階段を登った所に軽井沢側のトンネルが現れます。現在は遊歩道として整備されているので歩く事も可能ですが、この日はトンネルの中から冷たい風が吹き出していました。この先にある熊ノ平信号場に居たときは別に寒くも無かったのですが、トンネル内で空気が冷やされるのでしょうか?

めがね橋の上も勿論遊歩道として整備されているので、歩くことができます。歴史的建造物の上を歩けるなんて、日本では中々無いのではないでしょうか。
紅葉の季節は景色が見事だそうですので、改めて来てみたいところです。

めがね橋の眼下には、ザ・峠道な国道18号がよく見えます。
アーケードゲームの頭文字Dでは流しっぱなしで走れましたが、ゲーム画面上で感じられるほど広い道では無いです。(むしろ道幅は狭いのでドリフトは止めておきましょう。谷に落ちますよ。)

国道側の反対側の山中を見ると、同じ川を渡る新線用の橋が上下線別に2つ見えます。

こうして見ると、今でもEF63に押された峠越えの列車が走ってきそうです。
また再びその光景を見たいですし、再び乗りたいですなぁ。

めがね橋を後にして国道を下り、先程出発した「峠の湯」に戻って温泉&食事です。
やっと温泉に入れた・・・今年のスタンプラリー開始からことごとく温泉には嫌われてましたが、ようやく入ることができました。
それにしても、この峠の湯の施設も開業から相当の年数が経っているはずですが、凄く綺麗に手入れされていて驚きました。

休憩所がお食事処にもなっているので、マッタリと食事を頂きます。
風呂も入って、食事もして、このまま泊まっていきたい位。なお、この建物では宿泊はできませんが和室の個室は別料金で利用できるのと、隣にコテージがあるので、そちらで宿泊は可能なようです。
(意外とコテージは綺麗でアメニティも充実しているのと、料金もそれほど高くないので一度利用してみたいです。)

ゆっくり過ごしていたら、まだスタンプラリーの押印をしていない事と、峠の釜めしの荻野屋営業時間が厳しくなってきたので、急ぎ峠の湯を後にします。
コテージのすぐ近くには個人の方が保有しているらしきEF63機関車の保存機が見えましたが、次回来たときは近くで見てみたい所です。

横川駅の比較的近くに町営駐車場があったのでクルマを停め、横川駅でスタンプを押します。
そして横川駅前にある荻野屋本店で峠の釜めしを買おうと思ったらジャスト閉店時間・・・だったのですが、中から店員さんが気付いてくれて、お店を開けて持ち帰り販売して頂きました(感謝!)
お店の方曰く、ドライブイン店の方も既に釜飯は完売だったそうで、本当に助かりました。
(ドライブイン店では様々な種類の釜めしが売っている様で、次回立ち寄って見たい所です。)

重たい釜飯をお土産(夕飯)に3個買っても気にならないのがクルマ移動の良いところ。下道でJR高崎駅まで移動し、高崎駅のスタンプ押印で群馬地区をコンプリートしました。
今回のスタンプラリーでは行程的に遠すぎる山梨県ゾーンは無理に行かずに、ここでスタンプラリー行脚を終了としました。

高崎駅でもお土産を購入して帰宅です。クルマだと色々めぼしい物を買いすぎてしまうのが難点ですね。
幼い頃から年2回は碓氷峠を通過して母方の田舎へ行っていた事もあり、まだまだ心の故郷・横川には来たいですね。碓氷峠の関所や熊野神社、峠の力餅のドライブインもまだ行ってませんし、温泉や民宿で宿泊もしてみたいです。
夏でも埼玉に比べれば比較的涼しいですし、秋口などの季節が良い頃に再び訪問したいところです。