
9月20日(土)から21日(日)にかけて、私の父親(86歳)と姉一家及び私の家族と共に大阪へ行き、初日の20日は話題沸騰の大阪・関西万博に行ってきました。
現在姉一家の甥が大阪府内の企業に勤めており、4月の開幕以降何度か万博には足を運んでいるとの事だったので、入場チケット確保関係や特段の注意事項(現金が使用不可である事など)の情報が事前に得られた事もあり、大きなトラブルも無く入場することができましたが、この日は万博の閉幕も迫った土曜日と言うことで激混みとなり、発表された当日の来場者数は24万人と過去最高クラスという状況でした。
そんな大混雑の会場ですからパビリオンも殆ど入れませんでしたが、それでもパビリオンの外側のデザインや諸々垣間見えるイベントを目にする事も出来て、結果的に行っておいて良かったと思えたのは僥倖でした。
良かったと思えた理由の一つに、会場内に入って最初に目にする話題の大屋根リングの見事さがあったと思ってます。

これ、実物を見ると写真以上に凄いですよ。私には別に建築の知識など全くありませんが、まずその大きさ・特に高さに圧倒され、巨大な柱と梁が緻密に整然と組み合わさった姿に度肝を抜かれます。
写真や各種映像等で相当知られた存在ではありますが、実物の印象は思っていたのと大分違いました。やはり何事も提供された情報だけで知った気になるより、実物に触れることがとても大事なんだと再認識。

大屋根リングは会場をぐるっと一周できる構造だと言うのは見た通りですが、会場内の景色が一望できる青天井部分が高低差のある複線構造であることは実物を見るまで知りませんでした。また、一見地味な印象を受ける下側はもの凄く広い日陰ゾーンとしての役割を持ち、そのお陰で直射日光を避けて会場のゾーン移動ができる様になっており、見事な設計と言わざるを得ません。
しかも木造であることから建築物自体に熱が籠もらず、海風がリング下を涼しく吹き抜けると言う見事な構造で、日中の猛暑及び混雑を避けつつ、会場内を移動するのに大変重宝しました。
リングは下から見上げるだけでも感動できますが、高さ20メートルからの眺望は凄いモノがあります。閉幕後も一部公園内に残されるとの事ですので、万博期間に行けなかった人も一度は見てみる価値があるかと。

大屋根リングの複線構造について更に驚いたのが、その高低差を付けてある双方の通路間や外周ゾーン全体に植栽ゾーンが作られていたことでした。イメージとしては橋の上に河原があるような感じです。
(会場内から見上げたときに初めて気づいて本当に驚いた。)

大屋根にはエスカレーターで登れるのですが、登って歩いてみると高さ20メートルある橋の上であることを完全に忘れさせてくれます。

植栽は毎日手入れをされているそうで、真夏は枯らさない様に維持するのが本当に大変だったでしょう。
そして植栽の一部が花畑になっていました。

そして会場内に入るとポケモンGOのスタンプ機能が先行実装されていて、フォトスポットがスタンプが実装したポケストップになっており、全部のポケストップを回ると、ほぼ会場内が網羅できる配置になってました。
スタンプ自体は基本的に目当てでは無かったですが、会場内を練り歩いていたら結果的にコンプできました。

当然ガンダム様も見てきました。なお、予約していなかったのでパビリオンには入ってません。
かなり至近距離まで迫ることができますが、何となく横浜ファクトリーのガンダムより小さく見えました。ホストみたいなポーズを取っている関係ですかね?

企業や各国の単独パビリオンが多数ありますが、固有のパビリオンを持たない国はコモンズと言う建物でシェア出店しています。(コモンズの建物自体は5箇所くらいある)
こちらはウクライナが入っている建物ですが、11時半頃入った時は大して待たされずに入れましたが、午後も早々の時間には入場規制がかかる状況になっていました。
コモンズを見た後、リングサイドマーケットプレイスで偶然席が確保できたため、早めの食事(インドカレー屋さん)を摂りましたが、この判断は正解でした。(直後から入場者が凄い事になって食事どころの話ではなくなって来たので)

私も奥様もドイツパビリオンに入ってみたかったのですが、1時間半待ちとの事で並ぶのを止めてしまいました。その後3時間待ちの後に入場規制になった事から、入場を放棄した判断が正しかったのかミスったのか・・・微妙。
なお、併設レストランの列も同様の待ち時間だった様なので、楽しみ半減になった可能性は高いですね。
なお、別のマーケットプレイスでドイツレストランがあった様なので(父親と姉一家はそこで飲み食いしていた)、そちらを攻めても良かったのかも知れません。

ウチで新婚旅行に行った際に、ドイツからスイスに移動する途中でオーストリアのサービスエリアに立ち寄ったのですが、そこの食事が美味しかったり販売物のセンスが異常に良かったりで、オーストリアは今でも行ってみたくて仕方がない所であり、オーストリアパビリオンに入れなかったのは本当に残念でした。中を見てみたかった~!

通路を歩いている時、偶然入場規制が解除されたアラブ首長国連邦パビリオンに飛び入りましたが、外から見える以上に雰囲気が大変良かった建物及び展示でした。
アラブはナツメヤシ産業が盛んらしく、沢山のナツメヤシで作られた柱が林立する部屋が圧巻でした。

この柱はナツメヤシの枝を束ねて作ったとのことで、作成に一体どんだけの手間がかかっているのか想像もつきません。パビリオンは基本的に出展国が費用負担して作っているそうなので、相当の現地雇用が生まれてそう。

少しだけ気になっていた空飛ぶクルマのパビリオンは予約限定だったため入れませんでしたが、その隣のモザンビークの展示室には、これまた偶然にスイスイ入れました。
アフリカの比較的貧しい国だとは思いますが、科学技術等の先進分野に力を入れ始めている国策に関する展示が印象的でした。

大屋根リングは流石に一周しませんでしたが、写真の海上ゾーンには行っても良かったかも。
岸から見るだけでも充分綺麗でしたが、あまりに気温が高くて噴水のステージ時間まで待つ事は叶いませんでした。
ここで単独行動を取っていた息子と合流。お目当てだった中国パビリオンとトルクメニスタンパビリオンの前で貼り付いて根性で粘り、規制解除のタイミングで入館したそうです(笑)

姿が不気味だとか散々なこと言われていたミャクミャク様ですが、見慣れてくると可愛く感じるのが不思議(笑)
記念撮影もバッチリ済ませ、なんならミャクミャク様グッズも諸々買ってしまいましたよ。
あまりに入場者が多くて、午後からは殆どのパビリオンが入場規制を敷いているため入ることも出来なくなってきたことから、我々一行も全員合流したタイミングで(疲労もピークでしたので)比較的空いている西の風の広場ゾーンで早めの夕食を摂りました。
時間も場所もこれで正解だったと思います。何しろ日が落ちてくる頃にはメイン会場から遠い風の広場も大変なことになってましたので。
夕食後、全体的な帰宅ピーク時間前に撤収となりました。

今回、スマホのバッテリー消費を考慮して写真の殆どをコンデジで撮りましたが、ズームや露出・ピントの連動動作等の速度が遅かったり、最適な設定を弄りながら狙った通りの写真を仕上げる為の手間が非常にかかるとかで、コンデジはもはやスマホ(iPhone)と比較しちゃうと撮影性能面・操作面で微妙な存在なんだと痛感しました。
特に夜景を撮る際に顕著でしたが、会場内で夜のガンダムを撮る際に、被写体に露出を合わせると白飛びが解消せず。

なので、白飛びを避ける設定にすると今度は被写体が暗くなってしまいました。エモいと言えばそうなんでしょうが記録写真をバシバシ撮るにも手間と時間がかかりすぎる印象が拭えません。

試しにiPhone14Plusで撮ると、何にも考えずにパシャパシャ撮るだけで丁度良い絵作りで撮れる辺り、ユーザーが欲しい写真を撮ると言う意味で、アップルの方が解っているんだろうなと言う印象でした。
ボディの明るいところと暗いところの解像バランスが本当に良いんですよね。(恐らく複数レンズの画像を瞬時に合成して作っている雰囲気あり)
レンズが明るくてセンサーが大きいミラーレス機や一眼レフ機だとまた違うんでしょうが、センサーサイズに制限があるコンデジが衰退してしまった理由が何となく解りました。

帰り間際に花火が上がりましたが、花火の写真についてはコンデジの方が全滅で全く撮れず。
でもiPhoneだと楽々撮れちゃうんですよね。

撮れた写真は基本的に露光時間を長く取っている感じですが、手ぶれもせず普通に綺麗に撮れてしまう辺り安心して使えます。
いよいよコンデジは引退させても良いかなと思ったりしました。
今回、万博の入場チケットは相当前の5月~6月頃に確保しましたが、その頃にパビリオンの抽選は一切行わないで今回いきなり本番を迎えた訳ですが、何箇所かは抽選申込みをやっておけば良かったかな?とは思いました。
万博みたいな大規模イベントは初期批判が多い頃(笑)に行くのが、空いてて満足度が高いのかも知れませんね。次回2027年に横浜で万博が開催されるそうなので、その時は前半戦に行ってみようかと思いました。
しかし、本当に歩き疲れた!