
「案内標識」は、『標識令(道路標識、区画線及び道路標示に関する命令)』で定められており…
①目的地の方向や距離、路線名、路線番号など経路を案内する
②都府県、市町村境界や地点を案内する
③道路の施設を案内する
という“三つの役割”を担っている。
『標識令』における「案内標識」の配色としては、「緑と白」「青と白」の組み合わせが見やすいという観点から、高速道路や自動車専用道路は「緑と白」、一般道路は「青と白」となっている。
案内標識の目的は案内であるため、高速道路用なのか一般道路用なのかが判断しやすいように、色が明確に区別されている。
運転中はゆっくり見ることができないので、色の違いで判断できるのはドライバーにとってはありがたい配慮だ。
高速道路の「文字形(フォント)」は…
道路標識を手がけるアークノハラ(東京都新宿区)によると…
「一般道と高速道路の標識で使用されているフォントは違います。一般道では丸ゴシック体で、高速道路では角ゴシック体です。高速道路で角ゴシックを採用しているのは高速走行時の視認をしやすくする為です。」
なるほど、よく考えられている。
一般道では高速道路の入り口に近づくと、ドライバーを誘導するために、高速道路用の緑色の標識が現れる。
これは逆に、一般道を走るつもりのドライバーが、間違えて高速道路へ進入するのも防いでいる。
そのため、一般道でも高速道路用の緑色の標識を見かけることが多くなってきているのだ。
また最近は、逆光対策(小さな穴空き標識)や英語表記など、「案内標識」も日々進化して来ており、今後もその進化を止める事なくより分かり易いモノへと変わってゆくのだろう…
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2023/11/17 15:35:18