
間もなく発売!?マツダ CX-3
グレードとスペックが判明!
ラインナップは“ディーゼル”のみ
2015年1月17日
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■日本の道路環境にぴったりなサイズ感のマツダ「CX-3」
「ダウンサイジング」が叫ばれ、軽自動車が新車需要の40%を占める昨今のクルマにおける販
売状況。
一方で、SUVも人気を集めるようになった。もともとSUVは悪路を走るためのクルマだったが、好
調に売れているのは都会的なモデル。アクティブな外観、ワゴンや5ドアハッチバックと同等の居
住性や荷室の使い勝手が受けている。「実用性+楽しさ」が今のSUVの魅力だ。
マツダは2012年に「CX-5」を発売。クリーンディーゼルターボの搭載も注目されて、ヒット作になっ
た。そしていよいよ「CXシリーズ」のコンパクト版ともいえる「CX-3」が登場する。日本の道路環境
やニーズに合ったサイズだから、期待度はとても高い。
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■ホンダ ヴェゼルと比較すると、全高の低さが際立つ
まずはCX-3の外観からだが、CX-5/アテンザ/アクセラ/デミオと続く新しいマツダ車の「魂動」
デザインを継承している。フロントマスクには大きなグリルを備え、左右に切れ長のヘッドランプを
装着。前述のマツダ車に共通する睨みを利かせたデザインだ。
横方向から見た場合も同様で、フロントウィンドウを後退させ、ボンネットを長くハッキリと見せて
いる。サイドウィンドウの下端は波打つように後ろに向けてキックアップされ、斜め後方の視界を
確保する上では不利だが、外観に躍動感を持たせた。
SUVらしさの演出という意味では、ホイールハウスからサイドシル(ドアを開いた時に見える敷居
の部分)の下側に、ブラックのガーニッシュを装着した。CX-5も同様で、ボディの下まわりをガード
するイメージだ。このあたりは都会派SUVでも、悪路の走りを連想させる。
ボディサイズは、全長が4,275mm、全幅が1,765mm、全高が1,550mmになる。「ホンダ ヴェゼル」
に比べると、20mm短く、5mm狭く、55mm低い。全長と全幅はほぼ同じ数値だが、明らかに全高
はCX-3が低い。ここが大きな特徴でもあるだろう。全高が1.550mmであれば、立体駐車場が使い
やすくなるからだ。
ちなみに今日の国産SUVで全高が1,550mm以下に収まるのは、スバルXV(1,550mm)、日産ジュ
ークアーバンセレクション(1,550mm)、SUVと呼べるか否かは微妙ながらアクアXアーバン
(1,490mm)くらいだ。立体駐車場を利用する必要のあるユーザーにとって、CX-3は貴重な選択
肢になる。
ホイールベースは2,570mm。全長が4,275mmのSUVとしては、比較的長い部類に入る。共通のプ
ラットフォームを使うデミオと同じ数値となった。
■上質に仕上げられた内装
内装は上質に仕上げられている。インパネには中央部分から左側に横長のデコレーションパネ
ルが装着され、その下側にはエアコンのスイッチが並ぶ。インパネ中央の最上部にはディスプレ
イが装着され、「マツダコネクト」としてさまざまな情報を表示できる。
SDカードを挿入すれば、カーナビとして使うことも可能だ。このあたりのシステムも、他のマツダ
車の流れを汲む。
インパネのデザインは、デミオに似ている。フロントシートはサポート性に優れ、ドライバーの
着座位置にも気を使った。足を自然に伸ばしたところにペダルが配置されている。
アクセルペダルは、下端の部分が床に接しているオルガンタイプ。踵を支点にして、微妙なアク
セル操作をしやすいことがメリットだ。
■デミオとの大きな違いは“安全面の高さ”
エンジンは直列4気筒1.5リッターのクリーンディーゼルターボのみ。少なくとも発売時点では、ガ
ソリンエンジンは用意されない。
トランスミッションは、6速タイプのATとMTを選べる。クリーンディーゼルターボの動力性能は、
最高出力が105馬力(4,000回転)、最大トルクが27.5kg-m(1,600~2,500回転)とされ、AT、MTと
もに同じ数値だ。最大トルクは、ガソリンエンジンでいえば2.5リッタークラスと強力になる。
デミオも1.5リッターのクリーンディーゼルターボが用意されており、最高出力は105馬力で等しい
が、最大トルクは6速ATが25.5kg-mで、6速MTは22.4kg-m。CX-3は高い数値を達成している。
JC08モード燃費は、6速ATで見ると前輪駆動の2WDが23km/L、4WDが21km/L。軽油は価格が
安いため、経済性がさらに高まる。サスペンションはフロント側がストラットによる独立式、リア側
はトーションビームの車軸式だ。駆動方式は、前輪駆動の2WDと4WDを設定している。
グレード構成は、XD、XDツーリング、XDツーリング Lパッケージの3種類。
装備で注目されるのは安全面だ。衝突回避の支援機能は、赤外線レーザーを使った低速用の
スマート・シティ・ブレーキサポートに加えて、ミリ波レーダーによる高速対応のスマートブレーキ
サポートも用意する。デミオはXDを含めて低速用のみだから、CX-3には上級の安全装備が与
えられると考えて良い。
スマート・シティ・ブレーキサポートは、すべてのグレードに標準装着。スマートブレーキサポート
は、XDツーリングLパッケージに標準装着、XDツーリングにオプション設定され、XDでは装着で
きない。最上級のXDツーリングLパッケージを選ぶ手もあるが、シート生地がレザー/ラックスス
エードになって装飾類も増える。となればXDツーリングに必要な装備をオプションで加えるのが、
上手な買い方になるだろう。
マツダのオプション価格は親切で、割高にはしていない。なので「必要な装備だけをオプションで
付けるか、それともいろいろ付いて割安な上級グレードにするか」と悩まないで済む。価格が未
定なので正確なことはいえないが、まずはXDツーリングを検討すると良いと思う。
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マツダ CX-3 スペック/諸元
全長×全幅×全高:4,275×1,765×1,550mm/ホイールベース:2,570mm/最低地上高:160mm
/車両重量:
(XD 2WD 6EC-AT)1260kg
(XD 2WD 6MT)1240kg
(XD 4WD 6EC-AT)1330kg
(XD 4WD 6MT)1300kg
(XD Touring・XD Touring L Package 2WD 6EC-AT)1260kg
(XD Touring・XD Touring L Package 2WD 6MT)1240kg
(XD Touring・XD Touring L Package 4WD 6EC-AT)1330kg
(XD Touring・XD Touring L Package 2WD 6MT)1300kg/
エンジン:SKYACTIV-D 1.5/最高出力:77kW(105PS)4000rpm/最大トルク:270N・m
(27.5kgf・m)1600-2500rpm/最小回転半径:5.3m
駐車場に配慮して低く抑えたのと、装備満載の割には、重量を抑えて、燃費にも貢献しながら
スカイアクティブで厚いトルクによる使いやすさを感じられる都会向けのモデルみたいですねー