
北朝鮮に拉致された曽我ミヨシさん きょう93歳の誕生日
2024年12月28日 5時19分
46年前に新潟県佐渡市で北朝鮮に拉致された曽我ミヨシさんは、28日が93歳の誕生日です。ともに拉致され、その後帰国を果たした娘の曽我ひとみさんがNHKの取材に応じ、母と再会するためには時間がないとして、拉致被害者全員の一刻も早い帰国の実現を訴えました。
曽我ひとみさんは1978年8月12日、母親のミヨシさんとともに佐渡市の自宅近くの店で買い物をした帰りに、北朝鮮に拉致されました。
その後、曽我さんは2002年に帰国を果たしましたが、ミヨシさんの消息はいまも分かっていません。
ミヨシさんが28日、93歳の誕生日を迎えるのを前に曽我さんがNHKの取材に応じ、「母親が元気に過ごしているか、毎日毎日心配になるような年齢になってしまいました。寒い冬にあたたかくしているか、しっかり食事を取れているか、考えれば考えるほどきりがありません。とにかく元気でいてほしい」と述べました。
また、「母親は優しくて働き者で、友達のように何でも話せる親子でした。母親の話を聞いたり、自分の話も聞いてもらったり、いろいろな話をして笑いあいながら生活したい」と、早期の帰国を願う気持ちを語りました。
拉致被害者や家族の高齢化が進む中、曽我さんはこれまで以上に拉致問題の解決のために取り組みたいと、ことし4月から佐渡市の拉致被害者対策係で働いています。
また、新潟県内のほか、6つの県を訪れて講演し、拉致被害者の帰国を訴え続けています。
曽我さんは「横田めぐみさんの母親の早紀江さんも、有本恵子さんの父親の明弘さんも絶対に娘さんに会ってほしい。私も母親に会いたい」としたうえで、日本政府に対して、「本当に時間がないのであらゆる手段を使って一日も早く日朝首脳会談を実現して、みんなが愛する家族のもとに帰れるようにしてほしい」と訴えました。
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2024/12/28 08:28:32