福島 国内最大規模の「阿武隈風力発電所」完成 運転開始
04月02日 17時59分
阿武隈山地で建設が進められてきた国内最大規模の陸上の風力発電所「阿武隈風力発電所」が完成し、2日から運転が始まりました。
「阿武隈風力発電所」は、大手商社の住友商事や県内で再生可能エネルギー事業を手がける福島発電など9社で共同出資する「福島復興風力合同会社」が、3年前の2022年4月から建設を進めてきました。
先月末までに田村市、大熊町、浪江町、葛尾村の4市町村にまたがる阿武隈山地の稜線上のおよそ90ヘクタールに、あわせて46基の発電用の風車が完成し、2日から運転が始まりました。
発電能力はおよそ147メガワットと、消費電力量に換算すると一般家庭12万世帯分に相当し、会社側によりますと国内の陸上風力発電所では最大規模だということです。
会社では当初、発電した電力を東京電力に固定価格で買い取ってもらう予定でしたが、再生可能エネルギーの電力市場の自由競争を実現するため国が導入した制度に基づき、地元企業などへ供給しているということです。
福島復興風力合同会社の事業計画では、運転期間は2045年3月までとしていて、その後の運転については今後検討していくということです。
会社は、「事業の安定的な運営と地域への還元を通じて、福島県が掲げる『再生可能エネルギー先駆けの地』の実現と復興支援に取り組んでいく」としています。
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2025/04/02 21:43:17