
埼玉 白岡市役所の火事 窓口業務すべて休止 再開見通したたず
2025年5月7日 18時31分
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6日夜、埼玉県の白岡市役所で火事があり、1階部分のおよそ1300平方メートルが焼けました。市役所は7日、窓口業務をすべて休止し、8日以降も再開の見通しはたっていないということです。
6日午後11時20分ごろ、白岡市千駄野にある白岡市役所の4階建ての庁舎の、1階から火が出ているのを警備員が見つけ、消防に通報しました。
警察や消防によりますと、火は、およそ6時間後に消し止められ、けが人はいませんでしたが、1階部分、およそ1300平方メートルが焼けました。
市によりますと、市役所1階の南側にある税務課や会計課、市民課の付近の燃え方が最も激しいということです。
警察によりますと、当時、庁舎内には警備員しかいない時間帯で、入り口は施錠されていたことから、放火の可能性は低く、何らかの原因で、内部から出火したと見られるということです。
この影響で、市は7日、この庁舎での窓口業務などをすべて休止しました。
8日以降も再開の見通しはたっていないということです。
また、市によりますと、この影響で市内全域で防災無線が流せなくなっているということで、代わりに市の車両を使って必要な周知は行うとしています。
市は、今後、可能な業務から、ほかの場所で再開したいとしていて、最新の状況は、市のホームページや旧ツイッターの「X」などを確認するよう呼びかけています。
白岡市「業務再開見通したたない」
白岡市企画政策課の小林知史課長は「火災で建物に入れないので全庁的に業務を休止しています。まだ現場検証が終わっていないので、業務を再開できる見通しがたたない状態です。今後どうするか検討していきたい」と話していました。
市民の問い合わせに別庁舎で電話対応
白岡市は市の代表番号にかかってきた電話を1キロほど離れた上下水道部の建物にある電話に転送していて職員20人ほどが朝から市民の問い合わせに対応しています。
市によりますと住民票などを扱う市民課に加え税務課や福祉課への相談が多く、連休明けということもあって、7日午後4時までに150件余りの電話が寄せられているということです。
具体的には、所得証明や家屋や土地の評価証明などの書類がほしいとか、福祉サービスの申請方法などについての相談が目立つということです。
市の職員は「復旧の見通しがたてばホームページやSNSで周知していくので確認してほしい」などと説明していました。
税務課の空谷大地主査は「時期的に固定資産税に関する問い合わせが多いですが、書類を発行できなかったり、振り込み方法を変更できなかったりするので心苦しいです」と話していました。
市役所を訪れた市民は
市役所の周りには市の職員が立っていて、来庁する市民たちに事情を説明していました。
午後、市役所を訪れた60代の女性は「今月10日までに医療費控除の書類を提出する必要があり、どこか別の場所で受け付けてもらえないかと相談に来ました。住民票など市民に関わる書類がどうなったのかも不安です」と話していました。
また、70代の男性は「まさか市役所で火事とは思わなかったので驚きました。市民としては心配だし、ちょっと不便です。ちょうどマイナンバーカードの更新時期で受け取る予定でした。住民税の通知書もきちんと届くのか不安です」と話していました。
白岡市に住む50代の主婦は「火災があってふびんですが、市役所が使えないと相談や書類の提出ができなくて困ります。早く復旧してほしい」と話していました。
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2025/05/07 20:29:39