
ZOZOマリンスタジアム 近隣の幕張メッセ駐車場敷地に移転へ
2025年5月22日 18時25分
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プロ野球、ロッテの本拠地「ZOZOマリンスタジアム」の老朽化が進んでいることから、所有する千葉市は、近隣にある「幕張メッセ」の駐車場の敷地に移転し、屋根のない人工芝の球場に建て替えたうえで、2034年の開業を目指す方針を明らかにしました。
「ZOZOマリンスタジアム」は千葉市美浜区 幕張新都心に1990年に完成しましたが、海沿いで潮風にさらされるという立地もあり、柵や手すりのさび、雨漏りなど老朽化が課題になっていました。
こうした状況を受けて球場を所有する千葉市は、コストの試算などを元に改修や移転などの検討を進めてきましたが、22日、将来のあり方に関する基本的な方針を公表しました。
この中では、球場を現在の場所から北に1キロ近く離れた幕張メッセの駐車場がある敷地の一部に移転し、現在と同じ屋根のない屋外型で、グラウンドが人工芝の球場に建て替えることなどが盛り込まれています。
収容人数は、現在より1割多い3万3000人程度まで増やし、室内練習場を併設するほか、災害時には、帰宅困難者などを一時的に受け入れる場所としての機能も持たせるとしています。
こうした方針を元に試算した整備にかかるコストはおよそ650億円に上り、機能を充実させたことや資材価格の高騰の影響などで従来の想定の2倍ほどに膨らんだということです。
市は、市の予算だけでなく、球場を使用するロッテ球団など民間からの資金や、国の補助金などを活用して賄うとしています。
新たな球場の開業は9年後の2034年を目指すということで、市は今後、移転先の敷地を所有する県などと具体的な調整を進めることにしています。
千葉市の神谷市長は記者会見で「海、風、空を感じられる環境の中で、これまでの球場の歴史や体験を継承しながら、新しい感動が生まれるような場所にしていきたい」と述べました。
移転先 幕張メッセの駐車場とは
移転先となる幕張メッセの駐車場の敷地は千葉県が所有し、現在の球場から交差点を隔てたはす向かいに位置します。
駐車場の広さはおよそ17万平方メートル、テニスコートにして650面分あり、1999年には、人気ロックバンド「GLAY」が、およそ20万人を動員した大規模な野外ライブを開催した場所としても知られています。
現在は普通車5000台、大型車120台が収容できる平面の駐車場で、イベントの参加者のほか機材を運搬する車両などが利用しています。
新たな球場は、敷地全体の3分の2に当たるおよそ11万平方メートルでの建設を想定していて、市は今後も同じ規模の駐車スペースを確保するとしています。
ロッテ社長「地域の未来に貢献へ 協議・検討重ねる」
千葉市が「ZOZOマリンスタジアム」を「幕張メッセ」の駐車場の敷地に移転する方針を明らかにしたことについて、プロ野球 ロッテの高坂俊介球団社長は「現時点ではまだ具体的なお話はできませんが、千葉ロッテマリーンズは千葉市と連携し、魅力的なスタジアムづくりをとおして地域の未来に貢献できますよう、協議・検討を重ねて参ります」とコメントしています。
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Posted at
2025/05/22 20:40:41