
442年ぶりの天体ショー 皆既月食と天王星食が同時に
2022年11月8日 19時20分 宇宙
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月全体が徐々に地球の影に覆われる皆既月食が8日夜、全国各地で観測されていて、午後7時16分ごろからは、月が地球の影に完全に覆われる「皆既食」となっています。
東京近辺から西にかけては、天気がよければ望遠鏡などを使って「皆既食」中に月の後ろに天王星が入る天王星食も同時に見られるということで、日本では442年ぶりとなる天体ショーとして注目されます。
皆既月食×天王星食 442年ぶり 現在の様子はこちらから
皆既月食は、月が地球の影に徐々に覆われていき、太陽と地球と月が一直線に並び、月全体が地球の影に完全に覆われます。
完全に覆われた状態を「皆既食」と呼び、太陽光の一部の赤い光が月を照らし、赤黒い色に見えるのが特徴です。
国立天文台によりますと、今回の皆既月食は、全国どこでも8日午後6時9分ごろから始まっていて、7時16分ごろから月が地球の影に完全に覆われる「皆既食」となっています。
「皆既食」は8時42分ごろまで続き、9時49分ごろに明るい満月に戻るということです。
今回は、この「皆既食」と同時に、天気がよい多くの地域で望遠鏡などを使って、天王星が月のうしろに入る天王星食が見られるということで、国立天文台によりますと、日本で皆既食中に、天王星食のような惑星食が見られるのは1580年以来、442年ぶりで、極めて珍しい天体ショーだということです。
天王星食が始まるのは、
▽那覇では午後8時13分12秒
▽福岡では8時22分12秒
▽京都では8時31分53秒
▽東京では8時40分53秒で、
天王星が月の左側から10秒余りで、月のうしろに消えていくのが見えるということです。
また、北海道や東北では、天王星食は皆既食が終わって、月が部分的に欠けた状態の時に始まり、
▽仙台では8時44分24秒
▽札幌では8時49分4秒に、
天王星が、月の左側から月のうしろに消えていくのが見えるということです。
国立天文台の山岡均広報室長は「惑星食と皆既食が同時に観測されるのはとても珍しいことで、私たちが生きている間には二度と無いような現象です。このチャンスを逃さずに見てもらいたい」と話していました。
Posted at 2022/11/08 21:03:29 | |
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