
会津の伝統工芸品「赤べこ」がプラモデルに 道の駅で販売好調
09月20日 13時12分
会津地方を代表する伝統工芸品「赤べこ」がプラモデルになって、磐梯町の道の駅で今月から販売が始まりました。
早くも観光客や赤べこのファンの間で話題になっています。
「赤べこ」は、古くから子どもの魔除けとして赤い牛に似せて作られる会津地方の伝統工芸品で、愛らしい姿から全国的にも知名度が高く、福島県の土産物としても根強い人気があります。
この赤べこのプラモデルが作られ、今月15日から磐梯町の道の駅で販売が始まりました。
早くも観光客や赤べこグッズを集めるファンたちの間で話題になっていて、4日間で40個が売れたといいます。
価格は1450円で、上下2つに分かれたパーツを切り離して組み立て、赤い体に自由に色を塗ってオリジナルの模様を描くなどして楽しむことができます。
県外からの問い合わせや注文も相次いでいるため、道の駅では、急きょ、追加発注したということです。
郡山市から訪れた60代の男性は「ネットの評判をみて気になり来ました。自分で色が塗れるところがいいですね」と話していました。
道の駅の冨岡正敬店長は「人気が出るだろうとは思っていましたが、想像以上で驚いています。多くの人に買ってもらえるよう在庫に注意して販売していきたい」と話していました。
赤べこのプラモデルを手がけたのは、会津若松市で45年続くプラスチックの加工会社です。
従業員4人の家族経営の会社で、ふだんは大手メーカーなどの発注を受けてプラスチック製の食器などを製造しています。
発案したのは、社長の古川孝治さん(59)で、慣れ親しんだ赤べこをプラモデルにすることで子どもたちにものづくりの楽しさや魅力を知ってほしいと企画しました。
プラモデルは、古川さんが、あかべこの形を作るための金型を一から作り上げ、原料はペットボトルをリサイクルした樹脂を用いました。
製造ラインにこの金型をセットしてプラモデルを生産していきます。
パーツは体の上下2つだけで簡単に組み立てられるとともに、身近な油性ペンなどで手軽に模様を描くこともできて、誰でも作ることができるよう工夫したといいます。
古川さんは「思いのほか評判のようで作っている私たちとしてもうれしく思います。プラモデルづくりを通じて子どもたちにものづくりの楽しさを感じてほしいですし、会津の企業が地域にゆかりある商品を売ることで地元を元気づけられればと思います」と話していました。
会社では、赤べこのプラモデルを、市内の土産物屋などに絵付け体験用として今月下旬から出荷するほか、来月)からはネット販売も始め、赤べこ人気をさらに全国に広めたいとしています。
Posted at 2024/09/20 21:01:13 | |
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