双葉駅前にぎわい拠点 「FUTAHOME」オープンへ 飲食や物販…開業後押し
2025/02/06 09:10
福島県双葉町のJR双葉駅前に、チャレンジショップ機能やコワーキングスペースを設けた施設「FUTAHOME(ふたほめ)」が開所する。まちづくり支援会社のコトラボ(横浜市)が既存の空きテナントを活用し、住民や来町者が集う地域活動の拠点に生まれ変わらせる。東京電力福島第1原発事故による全町避難で町内居住人口が伸び悩む中、新たな事業の創出や関係人口の拡大が期待される。
20日に開所イベントが開かれ、3月中に本格稼働する。施設は震災前に呉服店などとして親しまれていた木造2階建ての建物で、1階にはカフェを整備する。一定期間試験的な開業ができる飲食や物販のチャレンジショップとしての活用も見込んでいる。
2階には20人程度が利用できるコワーキングスペースを設ける。また東北大と福島大の研究スペースも整備し、両大の特任准教授が1人ずつ常駐する。両大は福島国際研究教育機構(エフレイ)の委託を受けて浜通りで取り組んでいる研究を進めるため、研究者や学生の拠点とする考えだ。
延べ床面積は約270平方メートル。双葉町を芸術で盛り上げるプロジェクトにより描かれた建物の壁画アートは残す計画だ。
2017年から双葉郡でまちづくり支援に関わってきたコトラボが施設の運営主体を担い、双葉町とまちづくりの連携協力協定を結んでいる都市再生機構(UR、横浜市)が運営協力する。現地で5日、内装作業が行われ、東北大と福島大の学生も参加して塗装などに取り組んだ。
コトラボの岡部友彦代表(47)は「面白い人がいる場所には人が自然と集まる。ただ、まだ人口が少ない中で、無理のないチャレンジができる場と、アクションを起こしたい人が集える場を提供し、人の流れを生み出したい」と話した。施設の利用時間やコワーキングスペースの利用料などは今後詳細を詰めるという。
Posted at 2025/02/06 12:41:10 | |
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