トランプ大統領 “首相はナイスガイでタフガイ”
2025年2月8日 15時45分
石破総理大臣とトランプ大統領の初めての首脳会談について、国内外の反応をまとめます。
【詳しく】日米首脳会談 石破首相「対米投資額1兆ドル規模に」首脳会談や共同記者会見での発言や、会談の成果について詳しくまとめています
注目
トランプ大統領 “ナイスガイでタフガイだ”
アメリカのトランプ大統領は7日、南部フロリダ州の自宅で、共和党議員を招いた夕食会であいさつした際、初めて会談した石破総理大臣について触れ「きょう私は日本の首相と記者会見を行った。ナイスガイで、タフガイだ。タフだ。タフだ。タフだ。でも彼は本当にナイスガイだ」と述べました。
また、自身のSNSで7日に投稿した動画は、アメリカは日本の安全保障に全面的に関与するなどと語られたうえで「きょうの会談を終えて、私は、両国間の大切な同盟関係が将来にわたって発展していくと確信している」と締めくくられています。
自民 森山幹事長 “同盟強化を確認 重要な成果”
自民党の森山幹事長は「日米両国がともに手を携えて幅広い分野で協力することが、世界の平和と安定につながるという認識を石破総理大臣とトランプ大統領との間で共有できたことは大きな意義があった。『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けて協力し、日米同盟をさらなる高みに引き上げていくことを確認したことは重要な成果だ。世界が複合的な危機に直面する中、日本とアメリカが互いの国益を相乗的に高め合う関係をしっかりとつくりあげ、自由で開かれた国際秩序をともに守り抜いていかなければならない」というコメントを発表しました。
自民 小野寺政調会長「日米関係の強さ発信」
自民党の小野寺政務調査会長はNHKの取材に対し「日米関係の強さを対外的に発信する非常によい会談だった。貿易や安全保障などさまざまな面で『一緒に仕事ができる仲間だ』とトランプ大統領に印象づけることができた。中でもUSスチールの問題は『買収ではなく投資』というよく考えられたメッセージを伝え、問題の解消に近づけることができた。トランプ大統領との間で交わした約束を着実に履行していくことが大事になる」と述べました。
立民 野田代表 “一定の成果も内容精査し議論する”
立憲民主党の野田代表は前橋市で記者会見し「USスチールの問題でトランプ大統領の理解を一定程度得ることができたようにも思うし、日米安全保障条約の第5条が沖縄県の尖閣諸島に適用されることも確認できた。一定の成果を挙げたのではないか」と述べました。
その上で「内容をよく精査して議論していく。『パリ協定』からの離脱やパレスチナのガザ地区の問題をどうすべきかなど、突っ込んだ議論ができたかどうかはよく検証してみたい」と述べました。
維新 前原共同代表 “同盟強化歓迎 能動的に関与を”
日本維新の会の前原共同代表は「『自由で開かれたインド太平洋』の堅持に向けて日米同盟の抑止力・対処力を強化していくことを確認したことを歓迎する。肝要なのは合意を着実に履行することだが実利優先のアメリカ第一主義を掲げるトランプ大統領の出方が予測不能であることは否めない。日本には、アメリカを国際協調と自由貿易の輪につなぎとめておく責務があり、世界秩序の堅持に資するべく能動的に関与していくべきだ」というコメントを発表しました。
公明 斉藤代表 “信頼関係築く重要な一歩”
公明党の斉藤代表は「互いに率直な意見が交わされ、個人的な信頼関係を築く重要な一歩となった会談だった。経済面においても日本はアメリカにとって最も緊密なパートナーであることがしっかり伝わったと思う。USスチールの買収計画は投資としての意味合いがあり、一方的な利益にはならないという認識を共有できたことはよかった。LNGの協力や石油ガス開発が進んでいく方向性は理解できるが、温暖化ガスの排出量を減らす方向にしていかなくてはならない」というコメントを発表しました。
国民 古川代表代行 “率直に評価 十分に説明を”
国民民主党の古川代表代行は「日米同盟がインド太平洋地域の平和と安定の礎だという認識のもと、抑止力と対処力のさらなる強化で一致したことなどを率直に評価したい。一方で、トランプ大統領の言動や政治手法については国際社会の分断を助長させるという指摘が少なくなく、特に関税の問題は日本経済にも少なからぬ影響がある。石破総理大臣に対しては会談内容などについて可能な限り、十分に説明することを求めたい」というコメントを発表しました。
拉致被害者家族 “親世代健在なうちに再会が重要”
日米首脳会談を受けて、中学1年のときに北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟で、拉致被害者の家族会代表の横田拓也さんと母親の早紀江さんがそれぞれコメントを出しました。
横田拓也さんはコメントの中で「首脳会談で拉致問題解決の必要性を表明し、米国の支持を得られたこと、北朝鮮による人権侵害に対して日米が歩調を合わせられたことはよかったです。家族会の親世代が健在なうちに日本の地で再会できることが重要で、これが果たされなければ再び制裁と圧力強化に軸足を移すべきです」などとしました。
そのうえで、石破総理大臣が自民党総裁選挙で主張していた東京と北朝鮮での連絡事務所の開設にも触れ、「日本政府は要求の水準を下げることなく、連絡事務所や合同調査委員会設置といった北朝鮮側の時間稼ぎと幕引きに加担することがないよう注意していただきたい」などと述べました。
また、横田早紀江さんは(89)「石破さんも最善の努力をしてくれているなと思って見ていました。それぞれの国にもっと大きな問題がありますから、アメリカがどこまで拉致問題の話をしてくれたかは分かりませんが、話をなさってくれていたらいいなと思っています」としました。
そのうえで、「それぞれの総理大臣に特徴がありますから、石破さんは石破さんで良いところもおありだと思います。トランプ大統領には安倍さんの時のように、また安倍さんの時とは違った形で、信頼していただいて、拉致についてお話ができるようになってほしいと思います」とコメントしました。
Posted at 2025/02/08 17:00:26 | |
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