「竹島の日」式典 国際司法裁判所への提訴含む特別決議採択
2025年2月22日 19時12分
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2月22日は島根県が条例で定める「竹島の日」です。島根県は松江市で式典を開き、国際司法裁判所への提訴を含め、新たな展開を図ることなどを求めた特別決議を採択しました。
島根県は、明治時代に竹島を県の所管とした2月22日を条例で「竹島の日」と定め、毎年松江市で式典を開いています。
ことしは、「竹島の日」が制定されて20年の節目となり、式典には内閣府の今井絵理子政務官や、竹島が属する隠岐の島町の住民などおよそ350人が出席しました。
式典で島根県の丸山知事は、「韓国は竹島の不法占拠を既成事実化しようとする動きを続けている。問題の解決に向け、政府の主体的な取り組みが実行されるよう求める」と述べました。
また、地元を代表して隠岐の島町の池田高世偉町長は、「竹島で漁業活動を行っていた島民はすでに亡くなり、子孫も高齢化が進んでいる。淡々と時間が流れる現状に耐え難い怒りと屈辱感を抱えている」と述べ、問題の早期解決を訴えました。
式典では状況の打開に向け、国際司法裁判所への日本単独での提訴を含め、新たな展開を図ることや、北方領土と同様に政府主催による「竹島の日」の式典を早期に行うことなど、7点を求めた特別決議を採択しました。
島根県は政府に対し、毎年の式典に閣僚を派遣するよう求めていますが、ことしも見送られ、式典の途中、出席者からは、「大臣はいつ来るんだ」とか「島根県は20年頑張っている」といった厳しいことばも飛んでいました。
韓国政府 「抗議」の声明を発表
島根県松江市で22日「竹島の日」の式典が開かれたことについて、竹島を「トクト」と呼んで領有権を主張する韓国政府は「抗議」の声明を発表しました。
韓国外務省の報道官の声明では「日本が不当な領有権の主張を繰り返していることに強く抗議し、この行事を直ちに廃止するよう改めて厳重に促す」としています。
そのうえで「日本政府は、歴史的、地理的、国際法的に明白な韓国固有の領土であるトクトに対する、不当な主張を直ちにやめて、謙虚な姿勢で歴史を直視しなければならない」としています。
また、韓国外務省によりますと、22日午後、ソウルにある日本大使館の實生総括公使を呼んで直接、抗議したということです。
Posted at 2025/02/22 21:49:08 | |
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