
高校野球 センバツ 聖光学院が早稲田実に勝利 準々決勝へ
2025年3月25日 18時28分
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センバツ高校野球、大会8日目の第2試合は、福島の聖光学院が東京の早稲田実業に7対4で勝って準々決勝に進みました。
3点をリードされた聖光学院は4回、4番・竹内啓汰選手のタイムリーツーベースなど4本のヒットを集めて、早稲田実業のエース、中村心大投手を攻略し同点に追いつきます。
同点のまま迎えた7回には、竹内選手がこの試合、2本目のタイムリーを打って勝ち越し、さらに2本のタイムリーでリードを広げました。
投げては、先発したエースの大嶋哲平投手が5回からの3イニングをすべて3人で打ち取るなど、テンポよく投げ込んで三振9個を奪って完投し、リードを守りました。
聖光学院は7対4で勝って2013年以来、12年ぶりとなるベスト8進出を決めました。
早稲田実業は、大嶋投手の立ち上がりを攻めて3回までに3点を奪いましたが、中盤以降は打線につながりを欠き、投手陣も聖光学院打線の勢いを止められませんでした。
《聖光学院 監督・選手談話》
大嶋投手「マウンドは譲らないという気持ちで投げた」
三振9個を奪って完投した聖光学院の大嶋哲平投手は「最初から最後まで自分がマウンドに立ってチームを勝たせることがいちばんの目標なので、何があってもマウンドは誰にも譲らないぞという気持ちで投げました」と振り返りました。
みずからのタイムリーで同点としたことについて「打ててうれしかったです。野手のみんなが点を取ってくれたあとの打席だったので、ここで追いついて次の打者につなげてやると思って打ちました」と話していました。
竹内主将「ヒットを打つことができてうれしかった」
聖光学院のキャプテン、竹内啓汰選手は「チャンスの場面で何度も自分に打席が回ってきました。ヒットを打つことができてうれしかったですが、それ以上に仲間が自分に続いてくれたのがうれしかったです。負けなくてよかったです」と振り返りました。
準々決勝に向けては「相手の対策をどれだけ詰めてあすの試合に挑めるかが大切だと思います。自分たちらしい野球ができるように、このあとミーティングを重ねます」と意気込んでいました。
斎藤監督「自信を持たせるように背中を押した」
聖光学院の斎藤智也監督は「相手はいいピッチャーで簡単には打てないと思っていたが、低めのボールに対応できれば勝機はあると思っていた。選手たちは、打席ごとに手応えをつかんでいる様子だったので、自信を持たせるように背中を押した」と振り返りました。
完投したエースの大嶋哲平投手については「中盤以降、気持ちのままに投げている様子がよかった。連戦になるので、きょうはどんなことがあっても最後までふんばってほしいという思いだった」と話していました。
《早稲田実 監督・選手談話》
中村投手「ストライクゾーンで勝負できなかった」
早稲田実業のエースでキャプテンの中村心大投手は「ボールは走っていましたがいい球はボールになり、ストライクゾーンで勝負できませんでした」と振り返りました。
4回に3点を失った場面については「4回をゼロで抑えれば試合が優位に進むと思っていましたが、まっすぐを待っている相手にまっすぐで勝負してしまい点を取られてしまいました」と話しました。
夏に向けては「センバツを通して、自分たちが日本一を取るためにやるべきことを感じました。この春、負けてよかったと思えるようにしていきたいです。チームとしても個人としても成長して帰ってきたいです」と前を向いていました。
山中選手「アウトコースばかりの配球になってしまった」
早稲田実業のキャッチャー、山中晴翔選手は「簡単にアウトになってくれるバッターがおらず、ねらっている球はしっかり打たれてしまうという印象でした。相手選手がバッターボックスの内側のぎりぎりに立っていたので、デッドボールで出塁されランナーをためてしまうことをすごく怖がってアウトコースばかりの配球になってしまった」と振り返りました。
中村心大投手については「チェンジアップなどが決まりづらく、ねらい球を絞られやすかったのかなという印象です。夏に向けてキャッチャーとピッチャーのレベルアップが必要だと思いました」と話していました。
和泉監督「次につながる大会だった」
早稲田実業の和泉実監督は「甲子園で一人ひとりが宿題を持って帰ることができた。夏だったら終わってしまうが、まだ春なので次につながる大会だった。今の早実としてはやりきった感はあるが、僕自身も含めてもっと頑張ろうなという気持ちだ」と振り返りました。
エースの中村心大投手については「それなりに強い球を投げていたが、ほとんど高めのボール球になりストライクゾーンに入っていなかった。改めてピッチャーはコントロールが大事だと感じた」と話していました。
Posted at 2025/03/25 18:59:15 | |
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